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Diels-Alder反応の実験
有機実験でDiels-Aleder反応によるcis-ノルボルネン-5,6-endo-ジカルボン酸無水物の合成を行うことになりました。 この実験では、主生成物としてcis-ノルボルネン-5,6-endo-ジカルボン酸無水物が、副生成物としてcis-ノルボルネン-5,6-exo-ジカルボン酸無水物ができると考えていいのでしょうか? この実験で、出来た化合物の主生成物と副生成物の割合を調べるために、ガスクロマトとNMRを使用するのですが、上記二つの化合物の融点、沸点などがわかりません。化学大辞典や化学便覧などを見たのですが、見つけることができませんでした。これらの詳細が載っている文献、またはデータを教えていただけないでしょうか? また、このあと、生成物を水と加熱し、cis-ノルボルネン-5,6-endo-ジカルボン酸をつくる実験も行います。 この実験についても探したのですが、反応過程や副生成物についてわかりませんでした。この場合、副生成物はできないと考えていいでしょうか? 初心者の質問で恥ずかしいのですが、よろしくお願いします。
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この実験に関する詳細は、フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験(丸善)に書かれているはずですので、読んでみて下さい。
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常識的に考えれば、ほとんどがendo体になるでしょう(endo則の典型例ですね)。exoができたとしても量はわずかでしょう。 ガスクロやNMRで分析するのであれば、融点はさほど重要な問題ではないと思います。 加水分解に関しては、常識的に考えて、条件さえ間違えなければ、副生成物はほとんどないと思います。
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回答ありがとうございます。やはりendo体がほとんどと考えていいんですね・・・
- lupinletrois
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文献でもネットでも英語名で調べてください。 cis-norbornene-5,6-endo-dicarboxylic anhydride の 融点 mp は 165 ℃ です。 水が付加したジカルボン酸の mp もあります。 exo は検索に引っかからないですね。 なお、沸点は、逆反応が起きるか、別の分解が起こるかもしれません。 副生成物は、聞くものではありません。実験で確かめてください。 http://61.194.63.225/~mokkest/Chemistry_experiment/Organic_chemistry_experiment_2.phtml
お礼
回答ありがとうございました!
>初心者の質問で恥ずかしいのですが、よろしくお願いします。 とんでもない、大変な難問です。過去数十年この反応が見つかって以来大論争。その中でフロンティア電子軌道法やウッドワードホフマン則も見つかり、酸触媒の利用や錯体の利用も研究されてきました。 まずはウッドワードホフマン則とフロンティア電子からお入り下さい。
お礼
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
お礼
この本を読んだのですが、とても詳しくてわかりやすかったです。本当にありがとうございました!