1.
・願わくば→ 願わくは、「私の願いは~である、どうかそうなってほしい」という意味
・花→ 桜、中国の花といえば牡丹、日本の花といえば桜
・春死なん→ 春に死にたい
・きさらぎの望月の頃→ 如月。旧暦の2月のこと。
今でいう3月15日頃。望月は満月のことなので、旧暦2月の中旬ということになります。
全体の意味は「私は、春、3月中頃の桜の咲く下で死にたい」というような感じです。
日本人は、重病などで死を意識すると、よくこの歌を思い出すといえるくらい有名な歌です(もちろん教養のある人だけです)。
2.
孝行(育ててくれた親に対する恩返し)したいと思っても、自分に、その親はいない。おそらくこの作者はなんらかの理由で両親がいないのです。
この句は、「孝行したい時分に親はなし」(意味:親が元気なときは、あまり親を大事にせず、親が亡くなってから孝行しようと思っても遅い)ということわざのパロディでしょう。
3.
散髪代にかかるお金(費用)が自分は千円なのに、犬は一万円もかかる↓。犬より安い自分がみじめ(哀)だ。
4.妻は「セレブ」ではないでしょうか?
上記3.と似ています。
「セレブ」は英語「celebrity」の略ですが、有名人というより最近では「お金持ち」という語感です。つまり、ここでは高級レストランなどでの昼食という意味です。
「セルフ」は英語の「-self」です。つまり給仕人(接待係)もいないような安い食堂での食事のことです。大学食堂やマクドナルドのような感じです。
妻は高級、自分は低級ということです。
※3.と4.を合わせて考えると
妻>犬>サラリーマンの夫、という日本人の序列意識がわかりますね。
お礼
大変参考になりました。ありがとうございます!