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無生物主語に使われる動詞 take, bring 等の使い分け
例えば、「仕事で彼は先週札幌に行った。」は Business took him to Sapporo last week. というと思いますが、took の代わりに brought でもいいのでしょうか。どうも、無生物が主語になるとき、take を使うべきか、bring を使うべきか混乱します。 また、Five minutes' walk broght me to the station. と言いますが、逆に took では(なぜ)ダメなのでしょうか。よろしくお願いします。
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確かに、いわゆる単文の和訳の際には、文脈が与えられないためにこのような疑問が湧きますよね。 (1) まず、原則を確認しておきましょう。 ○ 他動詞takeは「主語が話し手、または聞き手のところから他の場所に移動させる」こと。 ■ 他動詞bringは「行為者が自分と共に人[物]を話し手、または聞き手のところへ移動させる」こと。 それぞれ、自動詞goとcomeに対応すると考えるとわかりやすいと思います。 ただし、我々日本語話者にとって理解が難しいのは ○ take:「聞き手のところから」 ■ bring:「聞き手のところへ」 の部分であることに注意が必要です。 (2) さて、ご質問の 「仕事で彼は先週札幌に行った。」は Business took him to Sapporo last week. というと思いますが、took の代わりに brought でもいいのでしょうか。 ⇒ 「発話時点で「聞き手」が札幌にいる」場合はOKだと思います。 まず、英文で Business took him to Sapporo last week. が成り立つ条件は、 「話し手」、または「聞き手」のどちらか、またはその両方が札幌以外の場所に発話時点で「いる」(または「将来、いる」)場合です。 一方、broughtが使えるのは、 「話し手」、または「聞き手」のどちらか、またはその両方が札幌に発話時点で「いる」(または「昔、いた」、または「将来、いる」)場合です。 次に、日本文の「仕事で彼は先週札幌に行った。」の語感としては、 発話時点で「話し手」は札幌以外にいる、一方、「聞き手」は札幌にいるかもしれないし、札幌いがいにいるかもしれない、 というあたりでしょう。 よって、この日本語文に対してbroughtが使えるのは、 「発話時点で「聞き手」が札幌にいる」場合のみ、 と考えられるように思います。 (3) Five minutes' walk brought me to the station. と言いますが、逆に took では(なぜ)ダメなのでしょうか。 ⇒ tookが常にダメというわけではありません。「話し手」である私(I)、もしくは「聞き手」、あるいはその両方が、「駅」以外のところに発話時点、または将来において「いる」場合はtookが適当であると思います。 確かに、 「話し手」である私(I)、もしくは「聞き手」、あるいはその両方が、「駅」に発話時点、または将来において「いる」 場合はbroughtが用いられると思います。 しかし、上の(1)の場合と同様に考えると、 「話し手」である私(I)、もしくは「聞き手」、あるいはその両方が、「駅」以外のところに発話時点、または将来において「いる」 場合はtookが適当であるということになると思います。
その他の回答 (2)
話題の中心に近づくのがbring,離れるのがtakeです。
お礼
回答ありがとうございます。難しいですね。
- elkiti
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takeは「もっテイク」「つれテイク」と高校の先生が駄洒落っぽく言っていたのでそう覚えました。 そしてbringは「持ってくる」 自分のいる所から離れていく感じが「take」 自分も移動したり、自分の所へ来る感じが「bring」 だと覚えています。 この概念を持ったまま例文をたくさん見て、どのような時に使い分けしているのかを体に染み込ませていきました。 基本単語の使い分けって意外と難しいですよね。
お礼
回答ありがとうございます。参考になります。
お礼
わかりやすい説明ありがとうございます。納得できる説明で、やっとすっきりしました。