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昔の寝具についてー薄すぎませんかー
テレビなどで見る限りにおいてですが、かなり高貴な人の場合でも、寝具は季節に関りなくとても薄くて、特に敷布団が全く厚みのないものの上に寝ています。 あれでは暖房もない時代、絶対風邪を引いてしまうと思うのですが、実際のところ、どうなのでしょうか。 庶民の方が「わら布団」という言葉もあるくらいで、ずっと温かく眠れた様に思います。 となりの市に、律令時代の「県庁」に当る建物が復元されているのですが、それをみても、よくもこんな風通しの良すぎる建物に滞在できたものだなと、信じられません。 そういうところに、タオルケットのような物一枚を敷いて、上にも、薄絹のようなものを掛けただけで休んだのでしょうか。 (もう少し時代が下がって、平安時代くらいの映像で、そのような寝具が良くでてきますので) 今より、ずっと冬は寒かっただろうと思うのですが。 夏以外は、とてもそういう状態では眠られないだろうと、他人事ながら気になっています。 高貴な人は畳一枚をベッドのように敷いて、その上に布を引いていたりしますが、それでも寒いと思いますし、寝苦しいと思います。 それとも、そういう形は時代劇の「お約束」のようなものでしょうか。 些事で、つまらない質問かもしれませんが、ご存知の方教えてください。
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竪穴式住居では土の上に藁などを編んだ菰(こも)や莚(むしろ)を敷きその上で、着のみ着のままで寝ていました。 冬は焚き火を絶やさず、結構暖かったでしょう。 板張りの床の家ができると、その上に莚や茣蓙(ござ)など敷いて、昼間の着物を掛けて寝ました。 二人並んで寝るときは、お互いの着物の袖が重なるようにしたそうですが、寝相が悪いとどうなるか。 庶民は囲炉裏や温石などあり、そんなに寒くはなかったでしょう。 高位の人の方が家が広く寒さはこたえたでしょう。 そこで莚をたたんで重ねた畳が作られました。 いぐさ莚を表に萱を芯にした上等なものも作られました。 畳の上の褥(しとね)という敷物の上で寝ました。 始めは草を編んだものが、芯に真綿を入れた高級品も使われました。 平安時代から衾(ふすま)と呼ばれる掛け具が使われ始めました。 伏す裳(も)寝る時に着る意味です。 衣服と異なり長方形の布で中に真綿を入れるようになりました。 布団と夜着の寝具になるのは、木綿の生産が進んだ、室町以降と言われています。 もっとも戦国の武将たちは板敷きの床の上にそのまま寝ていたようです。 戦場では土の上のごろ寝ですから。 一方庶民の方は菰、莚、茣蓙の時代が永く続いたと云われています。 昔の人は貴賤とも寒さには鍛えられ、強かった事は確かです。 幼児の方は耐えられず、夭折が多かったのは止むを得ません。
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- ss79
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確かに昔の寝具は薄いように思っていました。 しかしそれなりの工夫はあったようです。 昔の家屋の基本構造は板敷きないし土間でしたから土間なら藁にくるまって寝られます。 板敷きなら囲炉裏の廻りで少ないながら暖をとり、あるだけの着物を重ね着し筵茣蓙の上に寝るのが通常だったのでは。 官位や財力がある人は一畳ほどの敷き畳の上に起居したでしょうし、枕屏風、布囲いなど身辺のすきま風を防ぐ工夫もありました。 結局昔の人はそのような劣悪な状態に馴れていたといえます。 それに耐えられなかったような人は次第に淘汰されていったのが当時の平均寿命が短かった由縁かも。 生き残った人はそれなりに頑健な人だけだったのでしょう。
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ご回答有難うございます。 現代から見れば劣悪な状態に馴れていたということですね。 たしかに現代人は軟弱になっているということですよね。 昔の人の平均寿命の短さも、納得できます。 江戸時代は25歳と聞いたことを思い出しました。 もともと、類人猿からのことを考えれば、動物は何もなしで眠るのが当り前ですし、そういうことから、思いを改めれば、いろいろな疑問も氷解します。 感謝します。
昔といっても1,500年間ぐらいの話しになるので 何らかの絵に残っている場合以外は想像の産物だと思います。布団などは遺物として残らないので考古学的証明は出来ないはずです。貴族の絵は残っても庶民の絵はないので、例えば江戸時代~明治時代の数少ない絵が参考にされ、温暖地、寒冷地の例、季節ごとの例、職業別の例などは望めないでしょう。 また人々の感覚は時代に応じて変わります。現在の暖房の効いた戸建ての家でも全館暖房は少ないので、未来の人から見れば(或いはアメリカ人から見れば)よくあんな寒いところで生活できるなということになるでしょう。世界の温帯、亜熱帯では風呂はなくシャワーは水が普通です。日本人には耐えられない環境です。
お礼
ご回答、有難うございます。 現代の感覚で疑問をもったりするのは、自分本位の考え方で、視野のせまい誤りであるということが良く解りました。 また、現代であっても、世界各国の生活はさまざまで、それぞれの「当然」があることを教えていただき感謝します。
どこの時代までとか詳しいことは分かりませんが着物に綿を詰めたものを(はんてん?のでかいやつを想像してくだい)上にかけたと思います。展示で見た覚えがあります。わら布団はちくちくして寝心地が悪いと母が言ってました。 あんかのようなものを温石(おんじゃく)といいその名の通り石を温めたものも使用していたでしょうね。 でも寒いよね・・・。 習った気はするが覚えてない~!参考にもならんですね。すみません。
お礼
お早い回答、感謝します。 「着物に綿を詰めたもの」とは、なるほど、私も知っています。 敷布団の方がやたらと気になるのですが。 「わら布団はちくちくして寝心地が悪い」・・そうですよね、きっと。 温石(おんじゃく)は気がつきませんでした。 いろいろありがとうございました。
お礼
ご回答、有難うございます。 現代の感覚で疑問をもったりするのは、視野のせまい考えであるということが良く解りました。 現代から見れば劣悪な状態に馴れていたということで、貴賤とも寒さには鍛えられて、強かったのですね。 たしかに現代人は軟弱になっているということですよね。 昔の人の平均寿命の短さも、納得できます。 江戸時代でも25歳と聞いたことを思い出しました。 そもそも、類人猿からのことを考えれば、動物は何もなしで眠るのが当り前ですし、そういうことから思いを改めれば、いろいろな疑問も氷解します。 質問を立ててよかったと思っています。 感謝します。