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Quid nomen illi monti est?
Quid nomen illi monti est? 「あの山は何ていう名前の山ですか?」 no^men 中性 illi^ 与格 monti^ 男性与格 という風に解釈しました。わからないのは、どうして illi monti が与格なのか、と、どうして疑問形容詞 quod (主格か対格)ではなく疑問代名詞 quid が使われているのか、ということです。 いつもお世話になります。
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noname#122289
回答No.1
ラテン語の与格の用法には「所有を表す与格」というのがあります。Est mihi domus. (私には家があります=私は家を持っています)Mihi nomen est Iulius. (私の名前はユーリウスです。)などがそうです。 所有を表すのに英語型(I have a house.)と日本語型(私には家があります。)があるとすれば、ラテン語では前者と共に後者の表現も行なわれます。 ただし与格になるのは通常【人】です。illi monti は与格でなくても属格(illius montis)でもかまわない、というか【物の属格】のほうが普通だと思います。たぶん nomen mihi(tibi)などの表現に引きよせられて与格になったのではないでしょうか。 Quid nomen か Quod nomen か Quidの用例が古典にあるから、ということでしょう。検索したらPlautusに"Quid nomen tibi est?"という表現がありました。文法書どおりならたしかにQuod nomen~なのですが。
お礼
なるほど、【人】と【物】では文型が違ってくるんですね。勉強になりました。Quod nomen とは言わない、としっかり覚えておこうと思います。 全部教えてくださって恐縮です。nakanonanako さんがいるといないでは天と地の差です。