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銑鉄の銑という漢字
[鋳鉄 (ちゅうてつ, cast iron) 鋳物にする鉄。銑鉄(せんてつ, pig iron)ともいう] 銑鉄の銑という字に関する質問です。この漢字には「品質の劣った」という意味もあるのでしょうか?ちなみに銑鉄とは炭素含有量の多い鉄のことです。
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銑鉄と言うのは近代製鉄法の言葉です。 炭素が5%近く含まれていて、珪素、マンガン、りん、硫黄などの不純物も多いです。 これを転炉で精錬して不純物を除き炭素も下げて鋼鉄にします。 従って製鉄所では不純物の多い半製品と言うイメージが強いです。 もっとも銑鉄(のうち一部の品種)はそのまま鋳物の原料になります。 ところで古代製鉄法の「たたら製鉄」では銑(ずく):今で言う銑鉄を作っていました。 中国では紀元前12世紀、日本でも古墳時代以前からです。 なお日本刀で有名な「たたら吹き」は直接鋼を製造する方法で、 副産物として銑:ずくが出来ていたようです。 銑:ずく http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/hp/hp633.htm 銑鉄 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%91%E9%89%84 たたら製鉄 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%82%89%E8%A3%BD%E9%89%84 古代のたたら http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0202.htm
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- merlionXX
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銑鉄の銑に「品質の劣った」という意味はありません。 漢字としての意味は、 1.小さいノミ 2.金属の光沢 3.鐘の口の両かど 4.そそぐ です。 「銑鉄」は漢語ではありませんから「国語」つまり和製漢語のはずです。たぶん明治期に導入された近代の製鉄方法で、溶鉱炉で鉄鉱石を還元して得られ、そそがれる熔けた鉄を見てそのような名前をつけたのだと思います。