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Lの発音のバリエーション
「「r」と「l」がいくつもいるのである。 流音の「エル」の他に、舌先を口蓋につける「エル」と舌先を凹にして口蓋につける「エル」と書き分けなければならない。サンスクリットなど他のインドの言語と比較する場合には、「母音のアール」・「母音のエル」もあるから始末が悪い。書き分けなければ(文字番号が異なっていなければ)検索も置換もできない。」 この文に興味をそそられました。舌先を口蓋につける「エル」と舌先を凹にして口蓋につける「エル」とは具体的にどんなものですか?
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タミル語ですね。タミル語そのものは専門ではないのですが、rやlは舌の位置や上に付ける面積により実に多くのバリエーションが世界中にあります。舌先を口蓋につける「エル」というのは普通のl(いわゆる明るいl)より舌の位置が後ろ側、舌先を凹にして口蓋につける「エル」は舌を反り返らせて発音するlのことでしょう。(英語のdark lもそんなバリエーションの一つです。) ついでに、「母音のアール」・「母音のエル」についてですが、流音は伸ばせるので(子音とあいまい母音を同時に発音しているように聞こえる)子音と母音の役割を同時に果たせます。これはタミル語に限ったことではなく、ヨーロッパでもロシア語以外のスラブ系言語には見られ、trg, grb, rzh, brz のような一見「ありえない」ような綴りの単語が存在します。
お礼
蓬莱山からはるばる切り出してきた水晶のようにくっきりと解説してくださるので本当に助かります。 clear L いわゆる、よく聞かれるL dark L 舌先が凹 口蓋のL その両者の中間 と理解しました。 こないだアリー(Ally Mcbeal)というドラマのシーズン2の再放送をやっていて、中国系のリンというキャラが、Ling の L と g を "soft l" "soft g" で発音しなかった相手を非難していたシーンがあって面白かったです。そういえば、英語の単語には語頭に"dark L"の発音をする単語は、方言は知りませんが、無いかもしれません。 流音が母音も兼ねる言語、というのも新しい知識です。trgovec さん(商業?)はどう発音するのかなと思っていましたが、r は母音の一種だったんですね。今後は心のなかでちゃんと発音できます!母音/子音に関して、y がある言語では半母音(フランス語)で、別の言語では子音(英語)、別の言語では母音(ラテン語?)というのもすごく面白かったですが、今回の新知識も衝撃度が高いです!