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「~はいなく、・・・」という言い方は○?×?
タイトル通りですが、最近「~はいなく」という言い回しの文章、発言をよく見かけます。 例えば「父はいなく、母子家庭です」「前任者がいなく、折り返し連絡します」といったような文です。 私はこの言い方にとても違和感を覚えるのですが、これは正しい言い方なのでしょうか? 以前はあまり聞かなかったように思うのです。 それともどこかの地域の方言みたいなものなんでしょうか? 「よそごと(他人事)」「~な方、見えましたら(いらっしゃいましたら)」のような。 ご意見お待ちしております。
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「おらず」とより自然な表現に言い換えればいいとおもうのですが、違和感を感じる原因は他にもある気がします。そもそも、「父がいない」が答えであれば、「母子家庭です」は補足となり、逆ならば、「母子家庭です」は答えで「父がいない」は補足になります。 補足や理由を答えに付け足す場合は、文中で主従関係(言いたいことはどちらなのか)を明らかにしないと間の抜けた何が言いたいのかよくわからない表現になってしまうのではないでしょうか。それが不自然さを醸し出している一因のような気がします。 いない「ので」のように理由であることをあきらかにするから自然に聞こえるのだと思います。 「父はいなく、母子家庭です」と並列に扱ってしまうと、「ご両親はご健在ですか?」という質問だったのか、「母子家庭でいらっしゃいますか?」という質問だったのかわからないので、それも違和感を感じる一因ような気がします。
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- d-_-b_kenken
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>最初から主従関係が対等の文を挙げれば良かったんですね。 「父は起きず、母は起きていた」 「父は起きなく、母は起きていた」 私はやはり下の文に違和感があるのです #6でも述べたように、「いなく」の表現に違和感を感じてしまうのは、慣用的に使われて来なかった為にある程度は仕方ないのだろうと、私個人は感じます。 ただ、「不自然さ」の他の要因を排除していけば、ある程度までは自然な表現が可能だとも思っています。 新しく挙げて頂いた例文でも、 >「父は起きなく、母は起きていた」 『起きる、起きない』は『動作』を示していますが、 『起きている、起きていない』は『状態』を示しています。 父は『動作/現在形』で母は『状態/過去完了形』になってしまっているので不自然です。 「父は起きていなく、母は起きていた。」 と言い換えるとどうでしょうか? 感じ方は人それぞれなので自信はないですが、あまり不自然に聞こえない表現になっていると私は感じます。
お礼
>『起きる、起きない』は『動作』を示していますが、 >『起きている、起きていない』は『状態』を示しています。 >父は『動作/現在形』で母は『状態/過去完了形』になってしまっているので不自然です。 ああ、そうですねぇ。言われてみれば…。 >「父は起きていなく、母は起きていた。」 うーーーーん、、、、「起きなく」よりは自然だと思いますがやっぱり私には違和感が残ります、すみません;; 自分の周り(職場、友人、親など)にも聞いてみたんですが、やはり「いなく」はちょっと変じゃないか?という人が多かったです。でも意味は通じるし、文法的には真っ当な言い方だとわかったので今回はかなり勉強になりました。 何度もご回答いただきありがとうございました!
「いなくて」でしょ? 単に「て」、が省略されているだけでしょ。 特に文法的におかしいとは思いません。 まあ、本来なら「居らず」ですかね。元々の日本語が変なだけです。 むしろ、「ありがとうございました」という言葉などに違和感を感じます。 何で感謝の気持を伝える言葉が過去形なんでしょうか?ありがとうという気持は既に過去のものなのでしょうか? こんな言葉は日本語ぐらいでしょう。 これは様々な議論をされていますね。 そもそも現代日本語は明治政府の富国強兵政策の下、方言では軍の規律がとれないと俄かに作られた言葉です。 なので、形容詞や欲求動詞の丁寧形活用の欠落など欠陥だらけの稚拙な言語なんです。その歴史もまだ百年にも満たない。 食べたい・です 美味しい・です 楽しかった・です こんな変な言葉なんですよ。 また、明治大正昭和初期の人達による言葉の破壊も酷かった! オレ達ミーハー(みいちゃん、はあちゃんの略)なモボ・モガ(モダンボーイ、モダンガールの略)今日は仕事をサボって(ドイツ語のサボタージュの省略動詞活用)ヤバい(テキヤ用語)けどシかと(賭博用語)座銀(銀座のこと)でエノケン(榎本健一の略)でもゴーゴー! 赤面ものですね。 だから、若者による「ら抜き言葉」などは可能と受動を使い分ける従来の日本語の欠陥を補う進化とも言えますし、「全然美味しい」などの表現は元来の正しい使い方をしているんですよ。 よく、若者の使う言葉を例に挙げ若者批判を展開し嫌がらせをしている高齢者を見掛けますがどこまで卑劣なのかと思いますね。 自分達のしてきた事を棚に上げて………、、
お礼
>「いなくて」でしょ? >単に「て」、が省略されているだけでしょ。 そうだったのですか? acquavelleさんには当然おわかりのことなのでしょうが、私は今初めて知りました。 今までいただいた回答で「文法的に正しいが、使用頻度が少なかったため違和感を感じるのでは」というご意見が複数ありましたが、本来の「いなくて」から省略されたのだというご意見はまだ新鮮ですね。 >むしろ、「ありがとうございました」という言葉などに違和感を感じます。 そうなのですか、これについての議論は全く存じませんが私は違和感を感じず生きてきました。単に“時間的に(たとえ一瞬でも)遡った相手の行為”に対して感謝を表す言い方として捉えておりました<ありがとうございました。 ら抜き言葉については日常の話し言葉では使いますが、改まった席やビジネスでは私は使いません。便利だと思いますし、「進化」した日本語なのかもしれませんが、まだ社会的には認められていないと思っていますので。 全然から肯定形につなげるのは古語では当たり前ですね。ただし現代語として広く認められているとはまだいえないと思います。 >どこまで卑劣なのかと思いますね。 何故か私の質問をきっかけにお怒りになっているように感じましたが、私は「若者の使う言葉を例に挙げ若者批判を展開し嫌がらせをしている高齢者」ではありません(20代です)。今回の質問に、特に他意はございませんのでお気を悪くなさらないでくださいね。
- he-goshite-
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わたしも例文のような「いなく,」には違和感をおぼえます。正しい言い方ではないという気がします。あえて言えば,この言い方は変です。 なぜ変なのかをよく説明できません。が,同じように(あるいはそれ以上に)「変」な例を考えてみました。 すべて,前半が否定の連用形て,次につづく文です。後半の文をどれも「ですます」体にしました。 ・明日は曇らなく,晴れです。 ・ショートは捕った球を一塁に投げなく,打者はセーフになりました。 ・車が動かなく,歩いていきます。 ・その商品は置いてなく,取り寄せます。
お礼
はいはい、わかります。すごい「変」ですよねぇ>< he-goshite-さんがあげてくださった例文は、全て「補足+主文」の形ですね。 元々は「文法的に正しいのかどうか」についての質問でしたが、文法はともかく「変」と感じる方が複数いらっしゃったのがわかり、ほっとしました。最近よく目にする言い回しだったので「もしかして私の感覚が変なの??」と不安だったのです。 気になってきたので、職場や周りの人にもちょっと聞いてみようと思います。 ご回答ありがとうございました。
- d-_-b_kenken
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#4です。 >では二つ目はどうでしょう? 「前任者がいなく、折り返し連絡します」 こちらも「折り返し連絡します」が答えではありますが、「前任者がいない」ことは例文一つ目より強固な補足(省略できない)になっていると思うのです。 この場合も一つ目と同じに考えていいのでしょうか。。。? 私の感じる限りでは、1つ目の例文と同じように、 「前任者がいなく、折り返し連絡します」 に対する質問が、 「(前任者の)○○さんはいらっしゃいますでしょうか?」 という特定の人物の在・不在に関するものだったのか、 「□□の件についてなんですが…」 という用件に関するものだったのかがやや曖昧な印象を受けます。というか、文脈から推察するに、おそらく、 「□□の件についてなんですが…」 という用件に関する問い合わせだったのは明らかなんですが、回答として至極不自然な印象を受けます。 その場合はやはり、 「前任者がいないので、(戻り次第)折り返しご連絡致します。」 という、理由/回答をハッキリさせる表現がふさわしいと思うのです。 >「前任者がいない」ことは例文一つ目より強固な補足(省略できない)になっている おっしゃるとおり、省略するのは不自然だと思います。 省略できないほど重要な言葉だからこそ、理由/回答の主従関係をハッキリさせないと、どちらが主でどちらが従の関係にあるのかが曖昧に聞こえてしまうのではないでしょうか? ニュアンスとしては、主従関係は明らかなのに、表現として曖昧なところに違和感を感じる、ということかもしれません。 私も文法的に間違っているとは思いません。あまり慣用的に使われない為に変な感じがするのでは?と思います。 いなく「て」と繋げたほうが自然なのは、そのように使われることのほうが多かったからではないでしょうか?
お礼
再度のご回答ありがとうございました。 詳しく解説していただいたので、例文2つ目のケースも何とかわかりました。「~ので」を使うほうがはっきりする、というか間違いないですね。 自分が例に出した文が良くなかったみたいですみません。 最初から主従関係が対等の文を挙げれば良かったんですね。 「父は起きず、母は起きていた」 「父は起きなく、母は起きていた」 私はやはり下の文に違和感があるのです;; >あまり慣用的に使われない為に変な感じがするのでは?と思います。 >いなく「て」と繋げたほうが自然なのは、そのように使われることのほうが多かったからではないでしょうか? 他の回答者様からも教えていただき、文法的に誤っているわけではなく使う頻度が(歴史上)少なかったので違和感を感じている、というのが妥当な説明みたいですね。
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
確かにあまり使われていないようですが、文法的に×だという理由はないように思います。 「いる」の否定形は以下の2種類があります。 ・動詞「いる」の未然形「い」+打ち消しの助動詞「ない」 「なく」は「ない」の連用形 ・動詞「いる」の未然形「い」+打ち消しの助動詞「ぬ」 「ず」は「ぬ」の連用形 「ない」も「ぬ」も、もともとは打消しの「ず」の語法 による違いです。 「動かない」であれば連用形は「動かなく」ですし、「動かぬ」であれば「動かず」となります。 助動詞や形容詞の連用形の働きは、用言に接続することと、文を中止することにあります。したがって、「いず」が使えるのだったら「いなく」も使えるということになります。また「ない」は接続助詞「て」(「で」「って」)を付けてつなげることもあります。 形容詞で考えるとわかりやすいかもしれません。すべて○です。 「森が美しく、感動した」 「森が美しくて感動した」 「問題がとてもむずかしく、途方に暮れた」 「問題がとてもむずしくて途方に暮れた」 #1さんの回答への補足に、形容詞は問題ないが、助動詞の場合は正しいのか? というようなことをお書きになっていますが、連用形の用法としてはそれらに違いはありません。
お礼
文法的に詳しく解説していただきありがとうございました^^ 大変参考になりました。 >助動詞や形容詞の連用形の働きは、用言に接続することと、文を中止することにあります。 >したがって、「いず」が使えるのだったら「いなく」も使えるということになります。 そうですね。文法的にはOKなんですね。 >形容詞で考えるとわかりやすいかもしれません。すべて○です。 うーん、、、ここでまたややこしいのですが、形容詞だとなんら違和感を感じない私がいます。動詞の場合だけ「なんか変な感じ」がするんですよ、困りました(^^; 「彼は動かず、その場を離れなかった」○ 「彼は動かなく、その場を離れなかった」× 「飛行機は飛ばず、私は帰れなかった」○ 「飛行機は飛ばなく、私は帰れなかった」× もう無理やり自分の感覚を騙して納得したほうがスッキリしそうです。。。
- bandgap
- ベストアンサー率17% (49/278)
私見ですが,変だと思います.#1 の方が辞書へのリンクを貼られていますが,古語です. 父はいなく ⇒ 父はいなくて,父はいず が正しいような気がします.そもそも「いない」というのは,「いる」という動詞に,形容動詞「ない」がくっついたものですが,接続詞「て」を付加して句点へとつなげることが慣用的な気がします. あるいは,「いず」と未然形で終わらせることでしょうか. いずれにせよ,いなく,は現代語の慣用表現ではないと思います.
お礼
同じように感じる方がいらっしゃってほっとしています。 もしや自分だけの思い込みかとドキドキしてたので^^; >そもそも「いない」というのは,「いる」という動詞に,形容動詞「ない」がくっついたものですが, >接続詞「て」を付加して句点へとつなげることが慣用的な気がします. ふむふむ、なるほど。「いなくて、…」は慣用表現ですか。 文法的には、動詞「いる」をそのまま未然形にして「いず、…」なら全く問題ないですよね。ただこれだと口語ではちょっと固い言い回しですね。 >いなく,は現代語の慣用表現ではないと思います. 慣用表現として正しいかどうかは難しいですねぇ。 でも気になるので、引き続き調べてみようと思います。 ご回答ありがとうございました。
- shigure136
- ベストアンサー率37% (278/744)
「父はいなく、母子家庭です」「前任者がいなく、折り返し連絡します」 この表現を、 「彼女に父はいなく、母子二人の母子家庭で育ちました」 「既に前任者はいなく、折り返し連絡をするとしか言いようが無かった」 このように書き換えてみると違和感は消えるのではないでしょうか。 「○○はいなく、」という表現は「書き言葉」であって、「話し言葉」には不向きなのではないかと思います。 話し言葉にする場合は、 「父はいなくて、母子家庭です」とか、 「前任者はいないため、折り返し連絡致します」 となるのではないかと思います。
お礼
話し言葉と書き言葉の違いなんですか。 では文法的には「~はいなく」は正しいのですね? >「彼女に父はいなく、母子二人の母子家庭で育ちました」 >「既に前任者はいなく、折り返し連絡をするとしか言いようが無かった」 うーん、、、私なら「彼女に父はなく、…」「彼女に父はおらず、…」と無意識に言い換えてしまいそうです。 「いなくて、…」「いないため、…」は無条件にOKですね! ご回答ありがとうございました。
- hiroko771
- ベストアンサー率32% (2932/9040)
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お礼
調べていただきありがとうございました。
補足
えーと、すみません。質問の意図がうまく伝わらなかったようで。 「~はなく、…」「~はなくて、…」で文節を区切るなら全く問題ないと思うのです。 「~はいなく、…」で文節を区切る言い回しは正しいのか?という意図でした。
お礼
文節ごとの意味があいまい(主従関係がはっきりしない)のも違和感の原因ではないか、というご意見ですね。 なるほど、例文の一つ目はそのように思えます。 では二つ目はどうでしょう? 「前任者がいなく、折り返し連絡します」 こちらも「折り返し連絡します」が答えではありますが、「前任者がいない」ことは例文一つ目より強固な補足(省略できない)になっていると思うのです。 この場合も一つ目と同じに考えていいのでしょうか。。。? そもそもこれら例文に「いなく」「いず」「おらず」「いなくて」を使った場合、意味の違いってあるのでしょうか? この場合、私はどれも同じような意味で使われているように感じました。その上で「いなく」だけに違和感を感じたので、文節の意味の違いでなく文法的に正しくないのではないか?と疑問をもったしだいです。 しかし文法だけでなく意味から考えるのも面白いですね! ご回答ありがとうございました。