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開いた系についての概念について
今解いている開いた系の問題の解答を見ると PV線図を作図する際、等温変化の曲線が直線になってます。間違いだと思うのですが違いますか? 理想気体ならば等温の式PV=一定よりP=定数/Vとなり曲線になるはずですよね? あとエンタルピについて質問です。エンタルピを考える時って開いた系の時だけですか? ΔQ=ΔH-VΔP という変形は開いた系の時しか使えないのでしょうか?僕の考えでは、仕事を求める際圧力が変化し、PΔVで仕事が求まらない時にに上の式を使って変形して求まった仕事が工業仕事だと思うのですが違ってますか?教えてください!
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開いた系の P-V線図が反比例曲線の一部になるってことですよね? おそらく levinoさんのお考えで正しいと思います。 そもそも、状態方程式は、閉じた系、開いた系によらず使えますから。。。 あと、エンタルピーですが、開いた系のときだけ登場しますね。 エンタルピーの定義は、簡単に言えば「系を出入りする全エネルギー」なんですけどね。 いや、かなり誤解を招く表現だと思いますんで、もうちょっと詳しく説明してみます。 閉じた系で考えるのであれば、系を出入りするエネルギーは熱しかありません。 つまり、仕事や内部エネルギーが熱以外の形で系を出入りすることはないんです。 ところが、開いた系では文字通り「開いている」わけですから、ある意味で何でもありです。 物質が系を出入りすることも自由です。 物質の出入りがあれば、当然そこにエネルギーの出入りも発生します。 たとえば、膨張した気体が漏れ出した場合には、仕事としてのエネルギー損失がありますし、そもそも気体の出入りがある時点で内部エネルギーの増減もあります。 このように物質の出入りによるエネルギーの増減は、「熱」とは呼べませんよね。 そこで導入されたものが「エンタルピー」ってやつです。 要するに、熱だけでなく他の物質の出入りによる仕事や内部エネルギーも含めて「出入りするエネルギー全体のことだよ」ということを、エンタルピーと呼ぶことにしたんです。 ご参考までに、エンタルピーに関するうまい説明をしているページをみつけましたので、参考URL に張っておきます。 また、閉じた系では絶対仕事 PdV、開いた系では工業仕事 VdP を使用しますね。 開いた系で PdV が求まらないのはある意味当然の話で、そのために工業仕事 VdP という量が導入されたんです。 こんな感じでいかがでしょうか。
お礼
ありがとうございました!とても親切な説明とアドバイスをしていただきました!