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オランダが歴史上一番戦争に関わった世紀はいつですか?
オランダが歴史上一番戦争に関わった世紀はいつですか?オランダ独立に際してはスペインの対抗勢力が加担してくれたようですが、どうしてそれに対して仇で返すように、イギリスと戦争したのですか?
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オランダが一番戦争に関わったのは、17世紀です(URL参照)。 オランダとイギリスとの関係は複雑です。 まず、当時オランダを支配していたスペインはローマ・カトリック最大の保護者でした。しかし後にオランダとなるネーデルラント北部12州はプロテスタント(カルヴァン派)を信奉していましたので、スペイン王フェリペ2世に弾圧されていました。これが独立の原因となります。 一方、イギリスはヘンリ8世の離婚問題を期にカトリックとは縁を切りました(英国国教会の設立)。カトリックのボスであるスペインとはそれで一気に仲が悪くなりました。ヘンリ8世の娘、メアリー1世はフェリペ2世の妻でヘンリ2世と離婚したキャサリンが母でカトリック教徒で一時スペインとの関係が修繕されましたが、メアリー1世のあとのエリザベス1世が再び英国国教会の路線に戻したのでスペインとの関係は悪化しました。 オランダとイギリスはこの時点でスペインと言う強大な敵に対して利害関係が一致しました。 しかし、オランダとイギリスは海上貿易に熱心で、互いに1603年と1600年に東インド会社を設立しアジア貿易において競争していました。 1623年インドネシアのモルッカ諸島で起きたアンボイナ事件により、イギリス東インド会社は東南アジアの香辛料貿易から撤退を余儀なくされ(インドへ)、イギリスの反オランダ感情は高まりました。 追い討ちをかけるかのように、1651年オリヴァ・クロムウェルにより航海法が制定されました。これはオランダ船をイギリスから締め出す法律です。これによりドーヴァー海峡を通るオランダ船が次々拿捕され戦争になっていったというわけです。
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- jk7
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オランダが歴史上一番戦争に関わった世紀はいつですか?は、難しいですね。何とも言えません。 オランダが独立戦争をした時に、あらゆる国々がそれを支援した理由は、当時ヨーロッパで権勢を誇っていたハプスブルク家の勢力を弱体化させるためです。 特にイギリスの立場では、国防を考える時、常にドーバー海峡周辺の勢力バランスをひじょうに重要視しました。オランダが独立すれば、ハプスブルク家の勢力がその周辺から後退するわけですから、有り難い話でした。 そして17世紀前半は、オランダが世界貿易を独占し、莫大な富を獲得した時代です。17世紀前半、ヨーロッバ大陸の国々には三十年戦争、イギリスはにピューリタン革命前の政情不安があったためです。もちろんイギリスがスペインの無敵艦隊を破って、スペインの海軍力が低下していたこともあります。 しかし17世紀後半に入ると、イギリスはピューリタン革命を経て国内が一応落ち着き、アジア・アメリカに目が向くようになりました。フランスは、三十年戦争に勝利して大陸での覇権をハプスブルク家から奪取しました。そして絶対王政への道をたどり、やはり海外へ目が向きました。 ですから17世紀後半にオランダの勢力は後退、かわってイギリスとフランスが植民地抗争を行うことになるのです。 つまり、どうしてオランダと戦ったのか?の回答は、世界貿易の独占権を得るためです。 恩を仇で返す…と言いますが、外交政策はそれぞれの国の利害関係で変化するのが当然です。