マレーシア独立戦争という戦争は無いのです。
(マレーシアの旧名≒マラヤ)
1945年8月、日本敗戦・日本軍降伏を受けて、植民地宗主国・イギリスがマラヤに舞い戻り、4年前までのようにマラヤ統治を再開しました。
しかし、華人・華僑等を中心とする中国の共産ゲリラの攻撃が激しく、イギリスは、これに嫌気がさして、マラヤ統治に消極的になりました。
その後、マラヤは、この中国系共産ゲリラを掃討しながら、1957年8月31日に独立を達成、150年に及ぶイギリス植民地からの脱却を果たしました。
マレーシア独立は、短期的には、日本軍が3年6ヶ月の間、イギリスを追い出したこと、日本敗戦後、復帰した宗主国イギリスと、マラヤの政治交渉、および、共産ゲリラ掃討の結果です(共産主義は、マレ-人の宗教・イスラム教とは絶対的に相容れないものなのです)。
もちろん、イギリス統治中の長い苦難と抵抗の道があったわけですが。
日本敗戦後、のこのこ舞い戻ってきた宗主国オランダに、インドネシアが挑んだインドネシア独立戦争のような、欧米の植民地宗主国と真正面から戦ったような、そうした独立達成方法ではなかったのです。
もちろん現地では、こうした経緯をまとめて、マレーシア独立戦争と称しているのかも知れず、日本の旅行ガイドブックは、それをそのまま踏襲しただけなのかも知れません。
まとめますと、マレーシア(マラヤ、マレー)独立のキーポイントは、<イギリスの150年間の統治、日本軍の3年6ヶ月間の占領、日本敗戦後の反共闘争>、この三つです。
お礼
回答ありがとうございました。(ブログの掲載に大変役に立ちました。) クアラルンプールにすごく立派な銅像が立ってます。 http://blog.goo.ne.jp/ryuuzeturan/e/0999fdd5499696d29c1f633535091496 ガイドブックにはアメリカ人彫刻家が造ったと載ってたのですが 銅像の国旗がアメリカの国旗の見えてきました。