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文語の作品を鑑賞するには
こんばんは。 最初に私事を述べさせていただきます。30代半ばの会社員です。 就学時はあまり古典に興味が無く暗記物と割り切ってしまい、したがってあまり理解していませんでたが、社会人になり文語の作品(舞姫、金色夜叉、漱石の短編など)に感銘を受ける機会がありまして、原書を鑑賞したいと思うようになり、むさぼり読んできました。その延長で、定番と言われてきた古典(方丈記、今昔物語)にまで手を伸ばしています。ラジオの高校講座なんぞも、こっそり録音して聴いています。 が、体系的知識の不足を感じ、古典の文法を学習し始めました。 大学受験用の参考書などを紐解いています。ただ、やみくもという感は免れません。 質問 上記のようなケースにはどういった類の教本、もしくは学習が効果的といえますでしょうか? 体験談でもアドバイスでも結構ですのでご教示いただければ幸いです。 また歴史的な知識にも不足を感じています。不十分です。大河ドラマを見てもあまり理解できません。なのでこのあたりもなんらかの対策が必要と感じています。余談ですが私はどちらかといえば理科系の傾向があったので、文系は苦手領域でした、。
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私も文語文が好きです。口語文にはない重厚な、あるいは流麗な響きに魅了されます。 シンパシーを感じたので、文語文へのアプローチ法に対する私の考えをちょっと述べてみます。 大学受験のとき古典文法は一通り学びましたが、古典を読むに際にそのときの知識が役に立っていると実感したことはほとんどありません。 平家や徒然草などを繰り返し読むうちに養われた「この部分はこういう意味だろう」と類推できる力や古文に対する親和感のほうが、どれだけ役に立っているかわかりません。 ただ人にはそれぞれのやり方や要求がありますから、どうしても必要を感じるようでしたら、日栄社から出ているような薄い本で最低限の知識を固め、あとは折に触れて辞書にあたれば十分ではないでしょうか。 古文は外国語と違い文法を体系的に学ばなくても、必ずしも楽しめないとは思いませんが、外国語に親しむのと同じアプローチ法も多いかと思います。 その一つは「音」を重視することです。 音読したりオーディオブックを利用するのはきわめて有効に違いありません。もっといえば、古文を真に味わいうる方法は、「耳」の活用以外にはないと信じています。 (私などは市販されている古典のオーディオブックの数が限られているので、NHKラジオ第2の「古典講読」で気になる作品が取り上げられていると、本文の朗読部分だけを編集したりもします。現在放送されている宇治拾遺物語でもそれを実行中です) 古文の歴史的・文化的背景や文法も十分な理解には不可欠でしょうが、それらは本文に付随する註釈レベルにとどめ、まずは本文を繰り返し読むことがYepesさんの志に適うように思われます。 ついでながら、古典に親しむにあたって役に立った本があるので、ご存知かも知れませんが紹介いたします。 A 読書の方法 外山滋比古 B 素読のすすめ 安達忠夫 C 完本 文語文 山本夏彦 特にA書は古典や外国語に挑もうとする人にはお薦めです。二十歳くらいのとき、A書に触発されて平家や歎異抄を二十回音読し、方丈記は全文覚えたことがあります。B・Cも古典や文語文に対しての挑戦意欲を掻き立ててくれます。
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- anapaultole
- ベストアンサー率65% (825/1256)
お薦めは最近小林秀雄賞を受賞している 橋本治の桃尻語訳枕草子と絵本徒然草です。 高校生を対象に書かれて文法の説明と 訳の軽妙なことと、それに補足事項が 痒いところに手が届く内容で当時の 文化社会が手に取るように分かります。 多分古書店で入手可能かと思います。 是非、ご一読下さい。
お礼
ありがとうございます。 モモジリ訳はたしか立ち読みしました。別の視点で物語が把握できそうですね。機会あらばも一度読んでみます。
- mannequincat
- ベストアンサー率24% (113/455)
小西甚一の『古文研究法』をお勧めします。初版が昭和三十年ということは、五十一年前ですな。不朽の名著。 今はどうか知りませんが、かつて東大文系の受験生必携の参考書でもありました。 察するにこれこそあなたにぴったりの一冊と思う。今お需めのものがすべてここにあるはずです。 小西さんはまだご存命じゃないかと思うんですが、若かりし彼の太々しい自信と火と燃える情熱に圧倒されてください。こんな本は世に二冊とありゃしません。
お礼
古文研究法 はしっかりした内容の様ですね。 ぜひ、一読したいと思います。まさに探していたイメージ通りのような期待感があります。 ありがとうございます。
- tojyo
- ベストアンサー率10% (117/1066)
受験用の教科書はやめておいたほうがいいと思いますよ。 所詮は受験用の教科書です。「いかに的確に回答するか」ということがメインで、文法を理解することがメインではありません。 中学・高校ぐらいの副読本の国語便覧・古典便覧づらいがいいのではないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。まづは便覧を丁寧に見てみます。 受験用も色様々につき、迷うこと多く有りと思ひます。
- dulatour
- ベストアンサー率20% (327/1580)
古典は、日本語でありながら、その語感や表現の感覚のつかめないまでは、外国語のようなものです。 まず、いろいろな古典文にふれることが大切でしょう。 百人一首などに馴染みがあるのでしたら、手始めに、百人一首が文法的に解説されている本などから勉強してみてはいかがでしょうか。 こんな意味だったのかと思うようなこともあります。いきなり文法書をひもとくのではなく、文法書と古語辞典を傍らに置いて、百人一首を読んでみるのもいいかと思います。結構、勘違いがあって面白く勉強できると思います。 例えば、百人一首ではないですが、「ふるさと」という唱歌の「うさぎおいしかのやま♪♪」など、小学生のことは、「兎がおいしい」のかと私は思っていましたから・・・・W
お礼
ありがとうございます。 なるほど百人一首ですか。幼少時、やらされた記憶がありますが、 今見ると新鮮ですね。さっそく眺めています。
- 920chan
- ベストアンサー率17% (13/75)
古典文法のみならず、歴史的知識も・・・という事なので、「国語便覧」をオススメします。 有名な文学史に残るような作品ならほとんど載っていますし、自分で読んだ後の補足などには、持ってこいだと思います。 もちろん、基本的な古典文法もあります。 また、文学年表などと共に、歴史年表も載ってたりしますし、宮中の様子や色の名前、月の異名など、本当に色々載っています。 私も、暇があるときなどにはパラパラ便覧をめくるのが癖ですが、カラー版だと楽しいですよ。 あと、個人的には好きではないのですが、高校生がよく活用している「マドンナシリーズ」も、わかりやすいかもしれません。 文法や、古典常識などカテゴリー別に何冊かあるので書店で探してみてください。
お礼
ありがとうございます。まずは、適当に見ていた便覧の読み方を工夫してみます。マドンナ は荻野先生ですね?ちょっと覗いてみましたが、今は止しとこうと思いました(^^;)。入門書は個人的な好みが左右しますね。
- sosdada
- ベストアンサー率33% (265/792)
国文学科出身者です。高校生用の入試問題集はけっこういいですよ。ただし、センター入試対策用はおすすめできません。センター古文はマイナー作品からとられることが多いのです。現代語訳付のテキストから入られてはいかがでしょう。しかも分かりやすいのは男の作者のものです。男は教養として漢文から「慣用句」「既によく使われている言い回し」を憶えさせられたので、言い方は悪いですがオリジナリティーのない、分かりやすい文章です。ぎゃくに「蜻蛉日記」などは何を言いたいのか分かりません。オリジナリティーのある文章、つまり好き勝手に書いてるのです。「誰にでも分かるような親切な文章」は正岡子規まで待たねばなりません。予備校の文法テキストが一番コンパクトで、中でもYMCA予備校のは一番薄くて年表も載っていて便利です。が一般には手に入らないでしょうね。一度問い合わせてみては?旺文社の「全訳古語辞典」はその名のとおり用例に訳がついていて、巻末の歴史年表は読むだけでも時間つぶしになります。脇の知識についてはテキストの注釈や高校時代に買わされた「国語便覧」を暇なときに見る、でよろしいかと。
お礼
ありがとうございます。 便覧は私も時々眺めます。しかし、細かいところは注視していませんでした。改めて読み方を変えると、いろんな発見がありそうです。
お礼
ありがとうございます。 読書の方法 外山滋比古は、一度読んでみようと思います。 ご紹介感謝です。