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燐はどうして光るのですか?
燐は暗闇になると光る性質がありますが、 この原理を教えてください。 よろしくお願いします。
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自然発火と燐光は別物です。 黄燐は発火点が30℃ちょいくらい(だったような)なので、基本的に水中で保存します。 夏とかは空気中で発火する危険性があります。 燐光というのは蛍光と似た現象で、ちょっと専門的になりますが、下に簡単に説明してみます。 1.物質が光などからエネルギーをもらうと、物質の状態(正確には電子の状態)がよりエネルギーの高い状態に移ります。 2.その電子の状態というものには1重項・3重項といった“スピン多重度”という性格があります。(詳しくはここでは省略) 3.エネルギーの高い状態になった物質はもとの状態に戻ろうとするのですが、その時にいらないエネルギーを光として放出します。 4.その“エネルギーの高い状態”と“元の状態”の“スピン多重度”が同じ場合を蛍光、異なる場合を燐光といいます。 5.元の状態に戻る時、“スピン多重度”が同じ(蛍光)場合はすぐに戻ることが出来るのですが、異なる(燐光)場合は時間がかかります。 6.つまり、燐光は蛍光と違って、光を当てた後暗闇にしても、ゆっくりとエネルギーを放出するために、長く光っていられるというわけです。蛍光はすぐにエネルギーを放出してしまうために、明るい場所ではより明るくなりますが、暗闇では光りません。 こんな感じでどうでしょうf^-^; ちなみに私生活では蛍光も燐光も“蛍光”と表現されているみたいです。