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東京裁判と保守派勢力
「東京裁判」というドキュメント映画を観ました。 そのなかで、 この裁判が行われたのは、天皇制を維持することと、 戦争の責任を一部の軍人と政治家・官僚たちに押し付ける目的で 連合国側と日本の保守派勢力が妥協した結果である。 というような主旨が語られていました。 この「日本の保守派勢力」とは、具体的にどのような 人物たちのことなのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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当時の党を、非常に大雑把ですが保守派と革新派に分けるとすると 保守派・・・自由党・進歩党・協同党 革新派・・・社会党・共産党 となります。これらのうち保守3党は天皇制の継続に賛成ですが、共産党は天皇制打倒を訴えていました。社会党はどう言ってたかは知りません。つまり、保守勢力とは自由党・進歩党・協同党を指すと思ってもらえればよいと思います。 なのでGHQに「天皇制は継続させてください。その代わり東條たちを処刑していいですから」という一種の交換条件が出されたようなものである、というのがその映画の主張です。 実際にこの交換条件が日本政府とGHQとの間ではっきりと口に出されたというはっきりした証拠はありませんが、マッカーサーが占領を円滑に進めるために天皇制を残したということは明白であり、そのナレーションはあながち間違ってないと思います。
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敢えて挙げるなら、戦前の大政翼賛会を母体とする日本進歩党、および国家統制に対してやや消極的だった人たちが組織した日本自由党の有力者たち、ということになるかと思います。 しかし当時はGHQの独裁体制で、GHQと「妥協できる」勢力など存在していませんでしたから、そのドキュメント映画の主張はおかしいと思います。
お礼
なるほど当時の日本は占領下ですものね。 聞き間違いだったかもしれませんので、もう一度確かめてみます。 ありがとうございました。
お礼
当時の保守派にはそういう政党があったのですね。 仰るようにその後の政権を握る人とGHQとの間にかけひきがあったのかもしれません。 大変参考になりました。 ところで東京裁判は本でしか知らなかったのですが、天皇免責について、敵愾心の固まり・キーナン主席検事と、カミソリ東条との法廷対決は、実写で見る価値が実にあると思いました。もし機会がおありでしたら是非ご覧になってみてください。脱線してすみません。