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重複、世論・・・
連続ですみません。 これもずっと気になっていました。 「重複」・・・この読み方は、「ちょうふく」だったはず!いつの間に「じゅうふく」でもいいことになったのでしょうか。。。 同じく、 「世論」・・・この読みは、「よろん」だったはずでしたが、今では、アナウンサーも「せろん」と言っています。 「施行」・・・これは、普段使わないので、忘れてしまいましたが、「せこう」か「しこう」でした。 何で読み方が変わってしまったのでしょうか? 他にもこのような例はありますか?
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「重複」:読み間違いが浸透して辞書に載せざるを得なくなったのではないでしょうか。勿論「ちょうふく」が本来の読みですね。 「世論」:元々は「輿論」と書いていましたが、常用漢字ではないため、同じような意味をもち、読みをもった「世」をあてました。しかし、ここから「せろん」の読み間違いが始まり、今では認定されるようになってしまいました。 「施行」:「せこう」が元々だと思います。これも読み間違いではないでしょうか。
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- luune21
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#4です。 こんなページを見つけました。(↓参考URL) (個人的には「御用達」などに異見もありますが)いろいろ書いてあって参考になりました。
お礼
ざっと見てみましたが、驚きました。 そういえば、・・と言う言葉もありましたが、初めて聞くものが多いですね。;; 蛇足、睡眠・・・に、元々の読みがあったなんて! じっくり見てみます。 ありがとうございました!
補足
この場を借りて、皆様に。 多くの方から優良な回答をいただきまして、本当にありがとうございました。長いこともやもやと気になっていたことでしたから、とてもすっきりしました。 こんなことなら、もっと早く質問すればと思うしだいです。 一つ一つの回答に発見があり、とても勉強になりました。 そんな思いの中、たった二人にしか、Pointを差し上げられないことが非常に辛いです。 どうしても内容では決められないので、早い順ということで#1さんと#2さんにさせてください。 本当にありがとうございました!!
- mans_sato
- ベストアンサー率54% (115/210)
●世論…もともとの読みは「せろん」「せいろん」です。「よろん」は別で、輿論と書いていました。しかし、「輿」の字が当用漢字の実施によって使えなくなりましたので、その代わりに「世論」が“読み”の点でも使われるようになったと考えられています。新聞の表記、NHKによる発音などでも「世論=よろん」となっており、現在では「せろん」と使うケースはなくなってきています。 ●重複…明治19~31年までは、「ちょうふく」のみの読みでした。31年刊の「ことばの泉」では、「じゅうふく」は「ちょうふくの誤読」という表記もあります。その後の辞書等では、「じゅうふく」の読みも採用されるようになっています。慣用的に「重」を「じゅう」と読むことが多いことから、明治期の後半から大正時代にかけて「じゅうふく」の読みが広まったとされています。そのため、伝統的な読みは「ちょうふく」であるといえます。NHKでは「ちょうふく」を採用しています。 なお、このケースではどちらの読みでも意味が変わりませんが、「自重(じちょう・じじゅう)」など、読みによって意味が異なる場合もあります。 施行…普通は「しこう」と読みます。ただし、法律関係では「執行(しっこう)」に語感が近いことから、区別するために「せこう」と読む慣例もあります。逆に、建設関連では「施工(しこう)」と同じ読みになるのを避けるため、「施工=せこう、施行=しこう」と区別する習慣もあります。 ※NHK言葉のハンドブック、共同通信社「記者ハンドブック」、文化庁「言葉に関する問答集」ほか。
お礼
重複は、そんなに昔から誤読されてたんですか!! ここ最近(10年ぐらい)だと思っていましたが。。。 結構年配の人で、知識も豊富そうな人でも「じゅうふく」って言ってましたが、なるほど、歴史が長いんですね。 よく分かりました、ありがとうございました!
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
水が低いところに流れるように、漢字も間違いやすい方へ、自然と流れてしまうのでしょうね。 「世論」は、NHKでは「ヨロン」を採っているようです*。 「セロン」より「ヨロン」と読む人がまた増えていて*、「ヨロン」が定着する可能性もでてきました。民放のやる気次第でしょうかね。 *: 学研「日本語○×辞典」より そのうちに、「事故を目(め)の当たりにして」などという人も現れるかもしれませんよ^^;; また「間のあたりにして」と間違える例も多くなっているようです。ところが、「事故を目近("まぢか"と読ませる、正しくは「間近」)に見て」のようにはならないでしょう。高い(難しい)方へは流れないものです。 他に「発足」、「発疹」を思いつきました。
お礼
おお~!NHKでは「よろん」でしたか! 以前に見た民放では、アナウンサーが普通に「せろん」と言ってたのを聞いて、ちょっとショックでした。私には、「せろん」と言われると聞き心地が悪いですね。 「目の当たりにして」、そういえば、これは、読めるんですが、書くときは、「間の当たり」と書いてしまっていたかもしれません;; 「発足」「ほっそく」は大丈夫ですが、「発疹」は・・・「ほっしん」かなぁ^^; ありがとうございました!
- storms
- ベストアンサー率29% (15/51)
「重複」,「世論」については#1の方に賛同します。 この手のものとしては,他に, 端緒:元は「たんしょ」=>「たんちょ」 憧憬: 「しょうけい」=>「どうけい」 などもありますね。 「施行」については,法律用語としては「しこう」と読むのが一般的で,「せこう」と読むのは「施工」の場合,という風に使い分けられていると思います。(いちおう,辞書には両方の読みが載っていますが)。 これに似た例として,専門用語などで,似た言葉と区別するために業界内ではあえて“間違った”読みをする場合もありますね。 例えば,医学では,鼻腔を「びくう」(鼻孔と区別するため), 法学では,「物」はブツ,「者」はシャ,と読むなど・・・。
お礼
なるほど!実は忘れていましたが、「憧憬」も気になっていました。どっちの読み方も書いてあり、普通はどっちだろうと気になったこともありましたが、あまり使わない言葉でしたので、調べないでそのままでした。 やはり「施行」は「しこう」が一般的でしたか。 気をつけて直さなければ! 専門用語も色々ありそうですね。 ありがとうございました!
- garamond
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「世論」 もともとは「輿論(よろん)調査」と言っていたのですが、例によって、戦後の漢字制限で「輿」が当用漢字にないため、「世論」と書き替えて「よろん」と読ませることにしたのです。 (漢文で「世論(せいろん・せろん)」の語があったにせよ、別の話です。) その後、このような経緯が忘れられ、 「世」を「よ」と訓で読み、「論」を「ロン」と音で読むのは湯桶読みで正しくない。「セロン」と読むべきだと言う人が出てきたのです。 「輿論」の語を復活させればすむことです。 「重複」 伝統的に「ちょうふく」と読んできたことは事実です。 これは慣習であって、意味による区別ではありません。 「じゅう」は慣用音ですが、現に「重大(じゅうだい)」「二重(にじゅう)」、「貴重(きちょう)」「重陽(ちょうよう)」など意味に関わりなくいろいろに読まれます。 従って、「重複」を「じゅうふく」と読むことについては、今では認めてよいと思います。 (そちらがよいというのではなく、どちらでもよいということです。) 「施行」 昔は「施行」「施工」ともに「しこう」と読んできたと思いますが、「施工」については、建設関係の人たちの間で「せこう」と言われることが多く、耳で聞いたときに「施行(しこう)」と区別がつくということもあり、いわば「専門用語」「術語」として「せこう」が一般化しています。 「法律の施行」「施行細則」などの「施行」は「しこう」と読むのがよいでしょう。 漢音:「施行」=シコウ(<-カウ)、「施工」=シコウ 呉音:「施行」=セギョウ(<-ギヤウ)、「施工」=セク
お礼
詳しい説明、ありがとうございます。 「世論」のほうは、普段使うことがないのですが、「重複」は、時々使う言葉です。ただ、多くの人が「じゅうふく」と言っているので、だんだん「ちょうふく」って言いにくいなぁと思っていました。 「施工」は、私も身近な人も「せこう」と言うので問題なかったのですが、ご説明の通り、法律の「施行」がだんだん読み方が混乱してきました。 でも、これですっきりしました。 ありがとうございました!
お礼
あ~!読み間違いが浸透したんですね。 身近な人が、「じゅうふく」とは言うのですが、なかなか「ちょうふく」って言わない人が多かったんです。 なるほど。元々は「輿論」だったんですか。 読み間違いでも、多くの人が間違えると、認められてしまうんですね。 ありがとうございました!