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アダムとイブが食べたのがりんごの実という誤解
楽園でアダムとイブが蛇にそそのかされて食べたと言われる木の実がりんごの実であると誤解をよくされます。これはなぜですか? これは日本人だけの誤解ですか?
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同じ誤解はラテン語でもギリシャ語でも起こり得ます。 「リンゴの実」はギリシャ語では μηλον メーロンですが、特にリンゴに限らず果物一般を指す名詞でもあります。古代のギリシャ人にとっては、リンゴだろうとスモモ、杏子、柑橘類、ローズヒップなどなど球形の果実はなんでもμηλονでした。 英語に借用されてリンゴとは似ても似つかないmelon「メロン」となっていることからもおわかりになるでしょう。 一部の方言での語形は μαλον マーロン で、これがラテン語に入ってmalumマールム「リンゴの実」です。ラテン語の場合もリンゴを指すこともあればその他の果実を指すこともありました。ラテン語は男性名詞化すれば「~の木」の意味になりますからNo.5さんがご指摘のmalusとなります。 「リンゴ」でもあり「その他果実一般」でもあるなんてことになぜなったのでしょうか。ここから先は推察になりますが、よろしければお付き合いください。 μηλον という語はおそらく本来は「リンゴ」だったはずです。 しかしローマもギリシャも緯度や気温が日本に近いことから見て、リンゴの南限に近く、同一の言語圏でありながら「リンゴ」があるところとないところがあったのでしょう。日本だと滋賀県くらいが南限ですね。物の流通は今ほど発達していませんからホメーロスの詩にμηλονが出てくるのを知識としては持っていても「おいしい木の実」というほどの漠然としたイメージに過ぎず、「リンゴ」を想起できないギリシャ人はいたと思います。指示する対象がないため意味の範囲が広がったのです。 アダムとイヴが食べた実については、「果実」の意味だったものが他の「果物一般」と「リンゴ」を明確に区別する言語への翻訳の段階で誤って「リンゴ」に限定されてしまったのでしょう。
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- haniwa11banana13
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下の方のかたが仰ってるマールスはラテン語ですね。正確にはmalus(マルス)という「悪い」を表す形容詞とma-lus(マールス。参考書などではaの上に線を引いて音を伸ばすということを表すのですが、入力できなかったので横に線を書きました)という「林檎の木」を表す名詞のことでしょう。実際の表記はどちらもmalusとなります。 これが源流かはわかりませんが、ヨーロッパにおけるラテン語の影響力を考えると、ここから誤解は生じているのかもしれません。
- flashprim
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つい最近、見た夢ですが、蛇が脱皮して女性が出てきました。付随している背景としては、その蛇が良い方向で悟ったようです。でも、まだまだ、悪のようでした。別に女性蔑視ではなくて見た夢です。
- F-liszt
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何語(ギリシャ語、ヘブライ語とか多分そういった言語)か忘れましたけどマールスとゆう言葉が善悪の悪と、リンゴとゆう意味を持つのでそれからきている俗語だそうです。 海外でもリンゴだと思っている人もいますよ。 ちなみにアダムとイブがそそのかされたのは普通の蛇では無く、サタンが姿を変えたものだそうです。
- alphion
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“のどぼとけ”のことを the Adam's apple. といいますから、日本人だけではないと思うのですが…
ミルトンって人が書いた「失楽園」って作品で知恵の実=リンゴって定義されたのが由来だと聞いたことあります。 (実際読んだことないので中身まではよくは知りりませんけど・・・)。 となると日本人だけでなく欧米の方がそう思っているのでは?(ミルトンはイギリス人)
お礼
それはいい情報です! 創世記にりんごの記述が無いのにどうしてかなと思っていました。
お礼
女の人の顔の蛇の絵なんかがありましたっけ。あれはひどすぎます。マールス、ですか。それは面白いです。ことば遊びの要素もあると。イエスも魚ですしね。ありがとうございました。