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おが屑のなかで海老は生きられる?
お歳暮に生きた車えびを頂きました、箱の中におが屑と一緒に入って送られてきたのですが、なぜ水も無いのに生きていられるのでしょうか?
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以前、クルマエビの養殖に携わっていたものです。 この件、よくお客様から電話で質問されました。 クルマエビの輸送におが屑を使う理由は、いくつかあります。 1.保温(高すぎず低すぎず、約15℃前後に保つため) 2.保湿(エビを乾燥させないため) 3.水(エビから滴る水で箱がふやけて壊れないように) 4.クッション(輸送の衝撃からエビを守るため) 5.エビが暴れないように押さえつけるため などなどの理由があります。他にも色々な梱包材が研究開発されましたが、古来からのおが屑が一番優れてるんですね~。正確にはおが屑ではなくて、杉のチップ(のこくず)なんですけどね。 で、なぜ生きていられるかと言うと、エビは外骨格(殻)を持っているので乾燥に強い生き物です。 ですが、呼吸しないと死んじゃう。 エビは、空気中から直接酸素を取り込むことができません。 けれどもエラが濡れていると、その水分に溶け込んだ酸素を呼吸に利用することができます。そういう意味では、上記2番目の理由が重要ですね。こういう理由で、クルマエビやイセエビは空気輸送が可能なんです。これが、ブラックタイガー等だとダメ。種類によってえ強い弱いがあるんですね。 もし、輸送中に温度が20度を越えると蒸れてしまうので、酸欠することがあります。逆に、冷蔵庫などに入れて5度くらいまで下がると、冷たすぎて死んでしまいます。保存するときは、送られてきた箱のまま、屋内でヒヤッとするような場所、例えば風呂場の脱衣所とか、廊下とか、玄関とか、に置きましょう。いいエビなら1週間くらい生きていますよ。 もし保存が無理なら、チャック付きのビニール袋などに入れて速やかに冷凍しましょう。 養殖業者がオススメする、一番の料理法を教えます。 それは、味噌汁。 もったいない~と思うかもしれませんが、超贅沢で旨みタップリの美味しい味噌汁ができますよ。
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- rakujin
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#1の答えとほぼ同じですが、 海老は鰓が濡れていれば、呼吸が可能なために長期間大鋸屑の中で生きていられるのだそうです。魚は鰓が濡れていても長くは空気中で生きていられない種が多いです。また、海老を出荷する時に、ある程度体温を下げてから箱詰めすると聞いたことがあります。代謝を下げるとそれだけ長持ちするようです。海老に関しては、渡辺辰夫さんのウェブページがとても参考になります。一読することをお勧めします。 該当FAQは、http://www.inh.co.jp/~penaeusj/ShrimpFAQ.html#ogakuzu 蛇足ながら、活魚輸送に関しては近年さまざまな試みがなされ、大量輸送が可能になったものもあり、コストダウンに貢献しています。
- DexMachina
- ベストアンサー率73% (1287/1744)
水生生物を陸上(空気中)に置いたとき、 一番の問題は乾燥(脱水)だと思います。 (酸素は水中よりも空気中の方が多い為、 エラさえ乾かなければ、酸素過多になりながらも 呼吸は可能かと : 人間だったら目が回りそうな感じ?) 魚に比べ、海老などの甲殻類はその名の通り 体が殻に覆われているため、魚よりは乾燥に強いと思います。 (それと、湿気を帯びたおが屑も乾燥を防いでいたかと) また、暴れる度合いも魚に比べると小さい分、 体力の消耗も小さいのではないでしょうか。 このような理由で、結果的に生きていられたのだと思います。 (食物を食べなかったからといって、即餓死するわけでもないですし) ・・・もちろん、そのまま海老を空気中で飼えるというわけではないでしょうから、 「生きている」というよりは「死んではいない」といった方が正しいかもしれません。
お礼
的確で詳しい説明、ありがとうございました、味噌汁、やってみます。