私は、自前で堆肥や肥料を作るために多少勉強はしましたが、その道の専門家ではありませんので、その点はご承知おきください。
>>木は分解されるのに非常に時間がかかり、人為的に分解させるのは素人には難しいと理解すればいいのでしょうか。
微生物の餌となる資材と微生物自体を添加し、湿度や含水量、温度を調整すれば分解は早まりますが、木材の分解には様々な微生物やカビ、キノコ類が関与するので、それをコントロールするのは面倒ですし、それでも時間がかかります。そういう意味で、分解されやすい落ち葉や枯れ草(野菜くずも)などを主原料にして堆肥を作ったほうが良いのではないか、と回答しました。
しかし、あまり厳格に考えず、おがくずに米ぬかや油かす、魚粉など(肥料分兼微生物の餌)を加えて、水分調整と切り返しをしながら雨の当たらない場所で1年くらい発酵、腐熟させれば使えるかもしれませんね。
ちなみに、「バーク堆肥」という樹皮を主原料にした堆肥が販売されていますが、これは肥料としてより、土をフカフカにして植物を健康に生長させるために使用されるものです。そういった用途のものは、難分解成分がある程度あった方が目的に適しますが、それでも、材料を細かく裁断して発酵資材を添加し、水分調整や切り返しをするなど手をかけて1年以上、質の良いものは数年間発酵、堆積して製造しているそうです。
>>例えば、落ち葉を集めて堆肥を作ろうとした場合に、枝が混じっていたら、その枝だけはいつまでも残ってしまうのは、このような要因によるものなのでしょうか。
葉っぱは分解され易いですが、枝や幹など固い部分にはリグニンやセルロースが多く含まれ、これがなかなか分解されません。これらは、落ち葉を分解するカビや微生物では処理できず、キノコ類(腐朽菌)が分解しますが、非常に時間がかかりますから、形のあるまま残ってしまいます。でも個人で使う堆肥なら、マッチ棒くらいの小枝であれば多少残っていても問題はないと思いますよ。
お礼
専門家以上の詳細なご回答ありがとうございます。 早速参考にして実施させて頂きます。