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トカトントン
この間、太宰治の『トカトントン』を読んだのですが、この本の題名にもなっているという「トカトントン」という音が、どうしても気になっています。「トカトントン」という音は、本の中でどのような役割を果たし、どのような意味を持っているのでしょうか?どなたか教えてください。お願いします。
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大学生ですか?もしsaccさんが大学生じゃなくて、ゼミとかで読んだんじゃないんだったとしたら、かなり深いものに突き当たりましたねー。 私の学生時代の近現代文学のゼミで、この小説を取り上げていたと思うので、うろ覚えながら回答しますね。(後で、当時の資料をあたって補足説明できたらしますねー。)私、専攻は三島由紀夫なので、あくまでもうろ覚えで申し訳ないですが。 太宰は、この「トカトントン」と言う音で、現実世界から遊離していく自分自身を表現していた、と記憶しています。全ての物事に夢中になれない、自分。 太宰の奥さんが、不倫をしていた、というのを知っていますか?しかも、太宰はその告白を、相手のオトコにトイレで小用を足しながらされてます。(とんでもない友人だ!)不倫は、彼自身が麻薬の中毒患者として精神病院に入れられていた前後の出来事だったと記憶しています。 自分は、キチガイだと思われていたのだ・・・この感情は、悲しみとして、この前後の太宰小説の中に深く影を落としています。 それもあって、このような、「何かに夢中になろうとすると、頭の中でトカトントン、と音が聞こえる」=全てのものから隔離された感覚になった。と。 ・・・確かうちの教授はそういってました。 資料をまったく見てませんので、細部の説明は出来ませんが、大筋ではこうだったと思います・・・ saccさん、もし高校生だったら文学部に進みましょ!この小説に惹かれたあなたには向いてるような気がするんですけどね☆ 仲間がいっぱいいますよー!!!
お礼
ありがとうございます。専攻外のことを回答してくださって感謝してます。