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中勘助「銀の匙」について
「銀の匙」の点訳を行っています。そのNo.36の文中に いやなら よしゃがれ よしべの こんなれ という部分があります。この「よしべの こんなれ」は、「よしべの 子になれ」という意味に理解してよいのかどうか、判らずに困っています。 教えてください。
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質問者が選んだベストアンサー
おはようございます。 「よしべ」は、「由兵衛」で、実在の人物をモデルにした浄瑠璃。歌舞伎の演目にもとがあるようです。 元禄の頃の大坂に、梅渋吉兵衛という夫婦の盗賊がいました。両替屋帰りの小僧さんに、胡椒のはいった頭巾をかぶせ、むせる隙にお金を奪い取つという手口だったそうです。それが、ついに小僧さんを殺害してしまい、刑死します。 これが「梅の由兵衛」として、浄瑠璃や歌舞伎の演目になったそうです。 芝居や浄瑠璃が、江戸から明治の民衆にとって重要な娯楽だったことは周知の事実です。 そんなことから、よく耳にし、語呂もよかったことから、悪党だった由兵衛の子になれ、という悪態が生まれたそうです。 ちなみに、これには続きがあって、「~ぺんぺん(三味線)弾きたきゃ 芸者の子ンなれ」だそうです。 ご参考になれば。 参考文献:川崎洋『かがやく日本語の悪態』草思社。ほか。
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- luune21
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回答No.1
「みそ汁で顔洗って、おととい来やがれ」の類ですよね。 質問者さんの解釈でいいと思います。 ただ、「よしべ」がわからないのですが、「よしべぇ」なんでしょうか。名字で呼ぶことはないと思いますので、名前でしょう。語呂なので、深く考えてもしょうがない気もしますが、ま、推測です。 「こんなれ」は「子になれ」で間違いないでしょう。
質問者
お礼
luune21さん 回答有難うございました。 参考になりました。
お礼
d-dropさん 大変参考になりました。 有難うございました。