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「たり」と「なり」
こんにちは。お世話になります。 早速ですが……。 「たり」も「なり」も体言につきますが,具体的なつかいわけはどのようにすればよいのでしょう。 たとえば,「太郎と次郎はわが子~」の場合,「~」の部分は,「たり」と「なり」のどちらなのでしょうか(便宜上の例文で,ふかい意味はありません)。 ご教授いただきたく存じます。 なお,文中,勘違い・誤字などがあれば,申し訳ございません。
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断定のナリ、タリのほうですね。 どちらもほぼ同じ意味ですが、どちらかというとタリのほうが話し手の判断を強く感じさせることばです。 --世界に冠タル帝国陸海軍 主体的な判断、しかも肯定的な言い方になります。 しかし、これがナリだと自然な状態判断のおもむきになるでしょう。 --本日は晴天ナリ これは、自然そのままの判断・紹介ですが、タリにすると、この後にことさら何かを言いたいのだな、という感じになります。「太郎と次郎はわが子~」でも同様ですね。 しかし、一般的にはあまり区別されていません。それよりも文体によるところが大きいでしょう。 その他にナリとタリには以下のような違いがあります。 ナリはタリより古いことばです。タリと違って体言のほか、用言の連体形(中古以降)にもつきます。 タリは中世以降によく使われだした語(中古にも少し用例あり)で、主に平家物語などの軍記物や宗教理論などの和漢混交文(または漢文訓読体)でよく使われました。根は漢文(支那語)訓読のならわしに由来するものといえるでしょう。 「つかいわけ」とおっしゃるからには、解釈ではなく、使用されたいのだと思いますが、それには和漢混交体・漢文訓読体の文章をたくさん読まれるのがいいと思います。ただし、方丈記などには完了のタリは多くありますが、断定のタリはほとんどなくナリばかりがでてきます。中世の軍記物か明治の公文書が宜しいかと。
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- hiro04
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質問の答えにはなっていないかもしれませんが・・・ 「たり」は「と+あり」がつづまってできた語で「なり」は「に+あり」がつづまってできた語です。 日本→古文にすることは試験でも滅多にないのでわかりませんが、多分どちらでもいいと思いますよ。 あとは使われた書物や時代が違う(これは自信ないですけど)だけだと思います。 あやふやな回答ですいません。
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ご回答ありがとうございました。 「たり」と「なり」,どちらでもよいのですね。
- eqw-102
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あくまで私的意見として捉えて下さい。^^; 「たり」 してやっ「た」ぜ。 「なり」(也) 合計10円です。(也) 太郎と次郎はわが子~(です)
お礼
ご回答ありがとうございました。 「です=なり」に相当し,「た=たり」,ということは,「太郎と次郎はわが子なり」ですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 「主観的なものは『たり』」,「客観的なものは『なり』」ということですね(語弊があるかもしれませんが)。 また,「たり」が「なり」よりも新たしいということも,初めて伺いました。 ぜひ,古い文書をたくさん読んでみようと思います。