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光触媒
可視光応答型の光触媒にはd0(d軌道が空)の遷移金属やd10(d軌道が詰まっている)の典型金属元素が含まれていることが望ましいとあるのですがこれは何故でしょうか?よろしくお願いします。
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通常の光触媒の場合では、結合性軌道(又はバンド)-反結合性軌道間の エネルギー差が大きいために紫外線吸収になっています。 これに対し、可視光応答型光触媒に電子配置がd0やd10の元素が共存させた場合は、 「金属原子1-配位子1」と「金属原子2-配位子1」とでそれぞれ作られる 軌道(又はバンド)は、エネルギー凖位が若干異なるため、そのうちの 「よりエネルギー凖位の高い結合性軌道」と 「よりエネルギー凖位の低い反結合性軌道」 との間のエネルギー差は、金属が単一種だった場合に比べて小さくなり、 結果として、吸収域を長波長方向に拡げるので望ましい、ということではないでしょうか。 下記参考URL・図4は、金属ではなく非金属原子が二種(酸素・窒素)の 場合ですが、参考になると思います。
お礼
実をいいますと今自分が読んでいる論文もオキシナイトライド(窒素含有酸化物)なので大変参考になっています。可視光にもっていくにはd10典型金属もメリットがあるようですね。ありがとうございました。