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ラクトースオペロン
ラクトースオペロンでリプレッサーがオペレーターに結合して転写を抑制するのは、オペレーターのすぐ隣のlacZ(βーガラクトシダーゼ)だけなのでしょうか。それともlacオペロン全体(パーミアーゼやアセチルトランスフェラーゼをコードする領域など)なのでしょうか。お願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
No1さんのおっしゃるように理プレッサー(LacI)が転写を抑制するのはlacZのみでなくlacY、lacAもです。 理由もNo1さんのおっしゃるようにlacZYAがひとつの転写単位であるためです。 ただし、質問者様の疑問は非常にいい点を突いていると思います。 実際にはLacIがlacオペロンの転写を抑制しているけれど、完全に抑えているわけではないのです。 LacIがlacOに結合することでRNAポリメラーゼが働くのを抑制しているのですが、この結合が瞬間的に外れることがあります。 RNAポリメラーゼはプロモーターにすでに結合していてスタンバイしているので、このLacIが外れた瞬間に転写が始まります。 すると当然lacZ,lacY,lacAが転写・翻訳されます。 つまり、パーミアーゼは非常に低レベルではあるけれども細胞内には存在しているのです。 大腸菌などの生育環境中にラクトースがあるとパーミアーゼによって細胞内に取り込まれ、このことが刺激となってlacオペロンの転写が促進されます。
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- geneticist12
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それら3つの遺伝子は単一のmRNAとして転写されます。 単一の転写領域なので転写調節も一本化しています。 真核生物と違って、原核生物ではひとつのmRNAに複数のタンパク質コード領域をもつのがあたりまえで、それぞれからタンパク質が翻訳されます。
お礼
回答有難うございました!!
補足
「ラクトースがあるとパーミアーゼがそれを細胞内にとりこまれ、代謝されて誘導物質(アロラクトース)をつくる。誘導物質はリプレッサーと結合し、リプレッサーをオペロンから引き離すことにより転写を誘導する」と手元の参考書に記載されているのですが、3つの遺伝子の転写調節が1本化されているとすると、転写される前にパーミアーゼが働くのは矛盾しているような気がするのですが。 すみませんが、わかる方がいましたらお願いします!
お礼
有難うございます。とてもよくわかりました!!