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清の時代の結婚について
中国の清の時代の結婚について知りたいのです。 やっぱりチャイナドレスを着たんでしょうかね?男女とも? でも「チャイナドレス」って英語ですよね・・・ 中国でチャイナドレスってなんて言うんでしょうか?
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- akiyotea
- ベストアンサー率36% (18/50)
こんにちわ! 中国の歴史って 本当に興味津々ですよね! 私も 清朝のあたりの歴史が大好きです。 こんなページはいかがですか? http://www.touekiki.com/tkrekishi.htm
- starflora
- ベストアンサー率61% (647/1050)
どうもはっきり分からないのです。チャイナドレスとは何かというのを、大分昔に調べたことがあり、どこかに文章として記録したのですが、いま、それが出てきません。 日本人が現在、普通に考える「チャイナドレス」というのは、女性用のドレスで、襟があり、長い裾があり、裾にスリットが入った、女性用の衣服です(身体のラインにぴったりし、腰を細く、胸を強調したドレス)。これは、確か、長衫(チョンサム・チョンサン)と言ったはずです。女性が着るチャイナドレス=長衫が答えになります。 長衫というのは、「長い上着」という意味で、かなり古来から中国では着ていた衣服のようで、この場合、男女の別は特に問題にしていなかったようです。男性用も女性用も長衫だったのです。 他方、満州族が建てた帝国、清朝中国では、男性も女性も、寒い気候のなかで遊牧生活をしていたので、独特の衣装があったとされます。「袍(パオ・ほう)」というのは、上着という意味で、この言葉が指す衣服は、古来から中国にあったものです。 そこで、旗袍(チーパオ)というのは何かというと、文字の通りで、「旗人の袍」です。「旗人」というのは、日本でいうと、「旗本」に当たります。日本の旗本の起源があやふやになって来るのですが、少なくとも「旗本」は武家のなかの特権階級です。上級武士だとも言えるでしょうし、徳川宗家の親衛の軍人司令官の立場にあるような階級の武士です。満州族の「旗人」は、旗の色で八旗の旗人がいて、これは、満州族の武人のなかの特権階級で、丁度日本の「旗本」のように、満州の清朝皇帝に直属する親衛隊の司令官のような階級の武人を言います。 旗袍(チーパオ)は、この満州族の旗人が着た袍なので、そう呼ばれており、少なくとも、清朝帝国時代には、この衣服を着ることができたのは、旗人に限られていたはずです。旗袍(チーパオ)は、男性の衣服なのか、女性の衣服なのかというと、どうも、男女共に、使ったようですが、主に、女性の衣服としての用例があるようです(ただ、この旗袍は、実用的で、チャイナドレスのように、身体のラインにぴったり合っている訳ではなく、ウェストが細く、胸を強調するというようなものでもなかったようです。かなり厚く、ゆったりした衣服のようです)。 満州族は、また確か弁髪の習慣ももたらしました。また、旗袍(チーパオ)は、清朝帝国時代は、上に述べたように、特権階級だけが着ることのできた衣服ですが、他に満州族起源の衣服として、男性の着る馬掛(マーグァ)というものがあり、これは、馬に乗る時着るのですが、一般的にも着ていました。清朝時代の一応、あるていど地位のあった人(男性)の回顧録のなかで、子供時代、馬掛(マーグァ)を着て、弁髪をしていたが、革命が始まったので、弁髪を切ったという記述があります。馬掛は、他の子供も大人も着ていたと言いますから、これが、清朝時代の男性の衣服だったのでしょう。ただし、旗袍にしても、馬掛にしても、仕立てから言って、寒いところで着る衣服です。馬掛(マーグァ)も旗袍(チーパオ)も、長い上着で、スリットがあり、清朝時代は、かなり厚ぼったく立派な実用的な衣服でした。少なくとも、チャイナドレスで想像する、軽快な感じの衣服ではないようです。 清朝中国での結婚式は、男も女も、旗人は、かなり豪華な旗袍(チーパオ)を着たように考えられます。花嫁は、更に、何か顔全体を隠す箱のようなものを被っていたようですが、それは角隠しのようなものなのかも知れません。旗人以外の一般の中国人は、結婚式で、どんな衣服を着ていたのか、はっきりわたしには分かりません。例外的に、晴れ着で、旗袍(チーパオ)を着たのかも知れません。男女ともにそうであると考えられます。 旗袍(チーパオ)も馬掛(マーグァ)も、革命と共に否定され、男は中山服を着て、女も着ていたのか、または実用的なので、庶民型の旗袍(チーパオ)を着ていたのかよく分かりませんが、はっきりしているのは、旗袍(チーパオ)は、革命と共に、中国人の標準の衣服ではなくなったということです。元々、弁髪も、馬掛(マーグァ)も、満州族の風習で、清朝が崩壊すると、中国人つまり漢民族は、満州族の習慣は棄てたということです。 しかし、旗袍(チーパオ)は、ファッションとして優れていたので、外国・西欧に移入され、流行し、この時、元々長い上着の意味だった、長衫(チョンサム)が、旗袍の名称として使われ、英語の cheongsam という言葉が造られます。この時の長衫(チョンサム)は、女性用の裾にスリットの入った軽快なドレスで、これを日本では和製英語で、「チャイナドレス」と名付けます。従って、チャイナドレスというのは、女性用の衣服のことです。 最近の中国では、国民が豊かになったのか、また旗袍(チーパオ)を着るようになったというか、高級衣装として、揃えておくようになったと言います。 そこで、清朝の結婚式では、男女とも、旗袍(チーパオ)を着たのであろう。この場合の旗袍は、チョンサン=チャイナドレスの原型ではあるが、かなり異なった衣服であった。(また、男性は、ただの長い上着という意味の長衫を着ていたのかも知れない)。 現代、日本でチャイナドレスと呼んでいるものは、女性用長衫(チョンサム)のことで、これは、西欧に流入し、ファッションとして洗練されたものだと言えるでしょう。最初に述べたように、裾にスリットが入り、身体のラインにぴったり合い、ウェストやバストを強調するスタイルのファッショナブルな女性用ドレスです。
- Eivis
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女性用の中国服は【旗袍:チーパオ(北京語)/ケイポウ(廣東語)】と言い、 男性用は【長衫:チャンシャン(北)/チョンサム(廣東)】と言いいます。