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一度滅びた単語や文法が復活したという例はありますか。
単語の中でも活用がある助動詞などで、そういう例があるでしょうか。又文法などでも、一旦使われなくなった言い方が再びよみがえったというような例はあるでしょうか。言語も生物と同じで一度滅びると二度とは生き返らないものなのでしょうか。
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復活は言語でもあり得る、と結構前の言語学の講義で習ったものの、例が思いつきません。 英語では、 英国で、get の過去分詞が、gottenだったのですが、get-got-gotと過去形と統一された後に、再びgottenに戻りました。(forgetも同様)。これは、アメリカ(移住先の言語は古いまま残るという現象。カナダの仏語もしかり)からの逆輸入だと言われています。 言語のlaziness(日本語も唇音/w/ /m/などが消失する現象がありますが)から見ると、少ないとは思います。 万葉仮名のように漢字を当て字として使用する現象も(壁にペイントされてたり、外国人の当て字タトゥーなど)言語的には、復活に見えます(絶対学界で認めてくれないでしょうけど)。 いずれにしても、復活するのは、 1)どこかに保存されていたものが逆輸入 2)自然な言語の変遷による復活 があるようで、2)は珍しいと思います。ただし、それを復活と呼ぶのか、新たな動きで、たまたま昔の用法と類似しているのか、という判断は難しいと思います
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名詞や動詞ならともかく,助詞や助動詞では難しいですね。唯一それに近いかな,と思われるのは「べし」です。 ご存じの通り古文の助動詞ですが,文語の文法では生き残っていたとしても,口語では滅んでいた助動詞でした。これを明治になって「義務」の用法でだけ復活させたのです。 おかげで,この助動詞に関しては活用などが揺れています。文語の助動詞をむりやり口語に組み込んだからです。たとえば, 「総理は辞職すべきだ」(文語ふうに「す」に接続) 「総理は辞職するべきだ」(口語らしく「する」に接続) 「総理は辞職す(る)べき」(終止形なら「べし」にするところだが,文語的すぎて抵抗がある。「だ」をつければいいのだが,新聞の見出しには使いにくい) 言語に関して,一度「滅んだ」言語が復活した例があります。ヘブライ語(ユダヤ人の言語)です。 ヘブライ語は遅くとも3~5世紀には日常言語ではなく,第一言語としては使われなくなりました。つまり,親から自然に獲得するのではなく,教育を受けて学習する言語になっていました。今で言えば,古文とか,ラテン語でしょうか。 19世紀に入って,ヘブライ語の復活運動が活発になり,聖書ヘブライ語(旧約聖書のヘブライ語ですから,当然紀元前です)を基本に,いろいろな言語から語彙を借用して,現代ヘブライ語が成立しました。
お礼
多くの使われなくなった助動詞のの中でべしだけは、支配とか命令とい うような、近代国家の目的にあったものだったのでしょうか。ヘブライ語もイスラエル建国ににつながるように、国単位でのはなしになるのでしょうか。やさしくご教示いただき感謝いたします。
- sky_blue_Orion
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最近、「全然良い」なんて言葉をよく耳にするのですが・・・。 以前、「全然」は昭和の頃、肯定の意味で使われなかったが、それ以前には使われていたという話を聞いたことがありますよ。それがまた最近になって、復活しているのでしょうね。
お礼
なるほどと思いました。全然自身は滅びないで生き残っていたので復活できたのかとも思いました。ご教示ありがとうございます。
お礼
生物では絶滅すると、先ず復活は無理だと思います。言葉も外来種のようなものがやってくると、見かけ上は復活のように見えるのでしょうか。大変ためになるご教示でした。