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史記の「先んずれば人を制す」について
「先即制人、後則為人所制」が原文のようですが、どうして先と後で「すなわち」の字が異なっているのですか?
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こんにちわ(/は)。 >どうして先と後で「すなわち」の字が異なっているのですか? 中国語の文法というか習慣用法のひとつに、一つ句(文節)のなかに"同じ語を繰り返さない"という決まりごとがあります。決まりというよりもお薦めごとですね。文章をより美しい形に整えるのが目的です。 司馬遷の『史記卷七・項羽本紀第七』; 「先んずれば即ち人を制し、後(おく)るれば則ち人に制せらる」 即,則ともに副詞です。 -------- 蛇足で、中国語原文は; 「吾聞先即制人,後則為人所制」のようになります。句読点の違いにご注目あれ。 wu2 wen2 xian1 ji2 zhi4 ren2, hou4 ze2 wei2 ren2 suo3 zhi4 (↑ は中国語標準語での発音=ピンイン表記です)。 吾:(文語):私。我。我々。 聞:聞き知ったこと。聞いたところによると。 先:さきに。 即:すなわち。 制人:人を制する。 後:あとに。遅れる。 則:すなわち。 為:~のために(~される)。 人:人。 所:~される。 制:制す。 以上、ご参考まで。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。中国語の習慣用法なんですね。発音なども教えていただき、ありがとうございました。