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本のタイトルは『』に入れる?
大学入試の日本語による小論文指導を想定した場合に、本のタイトルを本文中で表記する場合には、単なるかぎ括弧(「」)ではなく二重かぎ括弧(『』)を用いるのがよろしいかと思うのですが。 (1) この理解でいいでしょうか? もし、そうだとしたとき、この約束事の背景には文部省(あるいは文科省)なりどこかから指針のようなものが出ているのでしょうか? 句点について知り合いに以前に聞いたところでは、文部省から戦後に何か指針のようなものが出ているという話でした。 (2)本のタイトルに二重かぎ括弧(『』)を用いる背景なり根拠なりは何なのでしょうか?
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『くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)』 (昭和21年、文部省教科書局調査課国語調査室作成) では、 「 」(カギ)、『 』(フタヘカギ) カギは、対話・引用語・題目、その他、特に他の文と分けたいと 思ふ語句に用いる。これにフタヘカギを用ひることもある。 として、とくに書名は『 』を使うとは定めていません。 ただし、新聞や書籍では『 』を使うことが慣例になっています。 ■標準 編集必携 (日本エディタースクール) 『 』二重かぎ.「 」のなかにさらにかぎを用いたい場合,書名・雑誌名をくくる場合. ■最新 用字用語ブック (時事通信社) 引用符の中に出てくる列車名、船名、航空機名、書籍・映画等の題名などには『 』を用いる。 ■記者ハンドブック 新聞用字用語辞典 (共同通信社) (書名・作品名などは『 』を用いる) ■最新版 毎日新聞用語集 (毎日新聞社) 作品名などに。 [例]「漱石の『草枕』を読んだ」 ■朝日新聞の用語の手引 最新版 (朝日新聞社) ■読売新聞 用字用語の手引 (読売新聞社) … 朝日と読売は、『 』の項で書名・作品名などのくくり方には触れていません。
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- himawarinohana
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出版社の行っている大学受験者向けの小論文模試で添削官をしていました。 その際には、確かに、書名には『』を用いるよう指導していました。ただ、それが「」だと誤りだというわけではなく、『』にするのが一般的ですよ、という形で添削していました。 ご参考までに。
お礼
よくわかりました。ありがとうございました。 後1日程度でこの質問を閉じようと思います。
校正者の手引きでも、文献などを含めて本のタイトルには、『』を使うように記されていました。個人的にも文章を書く際、「」と『』は分けて使うように心がけています。「」は会話文に、『』は引用された本のタイトルに、です。ただ一般は、そんなことには無神経な時代になりましたね。
お礼
「校正者の手引き」のはなしは大きな情報です。 ご回答ありがとうございます。
- ymmasayan
- ベストアンサー率30% (2593/8599)
文化庁のページです。 くぎり符号の使い方の6/8の「かぎ」をご覧ください。 「」のかわりに『』を使うことも有る。とされています。 俳句の例や歌のタイトルの例を見ると、書名など特に目立たせたいものは『』でいいようです。
お礼
参考にあったHP見ました。指針はあったのですね。 ご回答ありがとうございました。
- at9_am
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(1) その理解で良いです。 指針のようなもがあるかどうかは分かりませんが、慣例としてそうなっています。 (2) 引用は「」で括りますが、本のタイトルは本文の引用ではないので、区別する意味で『』を用いる、ということが慣例として行われています。 ただ、いずれも慣例で、そうでなければならない根拠はありません。
お礼
そうですか。単なる慣例ですか。 ご回答どうもありがとうございました。
お礼
各社のスタイルブックは大いな裏づけになります。 ご回答ありがとうございました。
補足
皆様のご回答により、本のタイトルに『』を用いることの背景には文部省による指針があるものの、どうも慣例のようであることがわかりました。 大学入試の小論文指導の経験のある方からご回答をいただけるとありがたいのですが。