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地震の震源地って・・・
少し興味があったのですが、あまりに自分の知識では解決できないので 質問です。 地震があったときに震源地がテレビ等で発表されますが、何故一点で 表示されているのでしょうか?地震はプレート(?)がずれるような 現象で起きるのですよね?それだったら一点ではなくプレート全体が ずれる箇所数百m~数kmが震源地になると思うのですが・・・ 最近の地震の多さから少しでも地震の知識をつけておきたいと 思いまして、良い回答お願いいたします。
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>一点ではなくプレート全体が ずれる箇所数百m~数kmが震源地になると思うのですが・・・ 考え方はその通りです。(ただ,プレート「全体」という言い方はちょっと誤解を招くと思いますが…。「ずれた範囲の全体」とおっしゃりたかったのでしょう。) 地震のほとんどは,地下の地盤に力が加わって,一定の範囲の地盤がお互いにずれて(つまり断層),またその部分の岩石が破壊され,それによって振動が発生し,その振動が周りに伝わっていく,という起こり方をします。 (他に,マグマが動いて起きる火山性地震などもありますが,ここでは省略。) この,地盤がずれた(=岩石の破壊がおきた)範囲全体のことを,「震源域」といいます。(震源地とは言いません) 震源域は,大きいものだと長さ数百km以上に達するものもあり,中でも昨年12月のスマトラ島沖の地震では,幅百数十km,長さは1000kmほどもありました。 では,なぜ1点で表すかというと,多分に便宜的な理由だろうと思います。 1.震源は緯度と経度という二つの数値だけで表されるが,震源域をきちんと表そうとおもったら,きちんと図を書くか,多数の地点の緯度と経度を並べなくてはならない。 2.各地点で地震波が観測された時刻を用いて,地震の発生地を計算してみると,わりときれいに1つの点が求まる(これが震源)。 3.したがって,震源は「各地点での揺れ始めの時刻」がわかればよいので,地震発生後数分で求まる。震源域を求めるには,揺れの波形の分析とか,引き続き発生する余震の観測などのデータが必要なので,もう少し時間と手間がかかる。 そんなわけで,「大きな地震では震源の位置だけでその発生場所を示すのは不合理で,震源域を表示する必要がある」(宇津徳治『地震学』第3版,共立出版)のです。 マスコミの報道などでは,震源の位置に×印を書くだけの場合が多いですが,スマトラ島沖の地震の報道では,震源の1点ではなく震源域全体が津波の発生源になっているんだよ,ということをきちんと示した報道がかなり見られました。 ちなみに,震源の真上に当たる地上の地点を「震央」といいますが,マスコミではこの用語を避けて,なぜか「震源地」といっています。 ところでNo.2さんが >地震の影響の範囲から考えれば数kmは点ですが とおっしゃっていますが,それじゃ1000kmも点でしょうか。 まあ,スマトラ島沖地震クラスのはめったにないとしても,たとえば「震源は陸地の真下だが,長さ数kmの震源域のうち,半分は海にかかっていた」となると,津波が発生したりします。 たとえ数kmでもおろそかにはできない場合だってあるのです。 >このような質問を称して「重箱の隅をつつくような」と言うのだと思いますが・・・ 質問者さんに対して「自信:あり」でそういう物の言い方をするのって,あまりにも失礼じゃないですか。 私は,「地震とは何か」「震源とは何か」という,基本的なところを突いた,とてもよい質問だと思います。
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- nrb
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たしかに疑問に思えますよね 基本の地震はプレートの移動に伴う断層のズレですから 実際はおしゃる通りに点にはならないです TVで見やすく、判り易くってのが原則です したがって線で書いたりすると 見難くて判り難い たんなる ×で表示されるのは 見やすさと、判り易さの為なんですね
お礼
ありがとうございました。昔テレビ局でアルバイトをしていたときに 震度3以上の地震が発生したら地震速報を流さなければいけない、 みたいな事を聞いたことありますが、やはり災害情報は迅速、正確、 分かりやすいが鉄則ですね!!
地震の発生メカニズムがわかった来たのはそんなに古い時代ではありませんでした。 現在はメカニズムがある程度解明されてきて、また2次元3次元のような複雑な計算もコンピュータの発展により可能になってきています。 だから、広がりを持った断層面、震源域を考慮して計算することが今ならできますが、数十年前ではそんなことはできないか、できたとしてもかなりの時間を有していました。 何でもそうですが、モデルを単純化して考えると精度は落ちますが、簡単な計算で実用上問題のな結果が得られることがよくあります。 昔は、地震の発生を点と考えてモデル化しており(点震源)、それで仮定して、位置などを計算してみてもある程度の精度が確保できていました。 地震の情報というのは、防災上とても重要な方法です。またできるだけ速く伝えることも必要です。また情報の精度や表示方法が一定であることが望ましいです。 学術的には不正確な表現だとしても、一般の人向けに伝える実用上の情報としては、点であっても十分有益です。また今ではかなり多くの人が地震の震源域は広がりを持っていることも知っていますが、古くから使われていた方法を途中で変更すると、混乱を来す可能性があります。 だから今でも点震源のように表示しているのではないか思います。 マスコミの発表は最も単純化した簡便なモデルによる実用的な国民向けの「速報」であり、広がりを考慮した震源域の情報というのは、より精度を高めたモデルによる学術性の高い「報告」と考えておけばよいのではないかと思います。
お礼
ありがとうございます。確かにテレビ等の地震情報が突然見慣れない ものになっていたり、専門的過ぎても私たちは混乱するだけかもしれない ですよね。いろいろな考えがあって今の表示方法となっているのですね。
- mii-japan
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>数百m~数kmが震源地になると思うのですが・・・ 地震の影響の範囲から考えれば数kmは点ですが 有効数字ってご存知ですか このような質問を称して「重箱の隅をつつくような」と言うのだと思いますが・・・
お礼
自信を持って重箱の隅をつついてくれてありがとうございます。 質問の基本は誰にでも分かるように、文章の意味がしっかり伝わるように、 だと思います。自分の質問の意味が分からない人はあまりいないとは 思いますがいかがでしょう。 あまり重箱の隅をつつき回っていると良識者からの倍返しに遭うことも お忘れなく!!
- luune21
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震源は、実際の地震原因となった地域を指すわけではありません。複数の地震観測点での地震波の到着時間の差によって距離を求め、そこからの計算結果を震央・震源としているです。 高校地学レベルの求め方は大体以下のとおりです。 1.各観測点から震源までの距離を求める。 大森公式: 距離(km)=7.5×初期微動継続時間(秒) (初期微動継続時間:P波がS波の先に到着するのでその差) 2.3つの観測点を中心としたそれぞれの震源距離を半径とする円を書く 3.3つの円の3本の共通弦が1点で交わるので、そこが震央(震源の真上の地表箇所)になります。 4.震源は震央から垂直下方向の垂線と先ほど書いた円を球にした球面上と交わる所になります。 ※この箇所わかりにくいと思いますので↓のサイトを参照ください。
お礼
失礼しました。↑はお礼です!!
補足
そういえば昔に震源の求め方って簡単に習ったような気がします(笑) 当時はあまり興味がなかったので習った瞬間に忘れていましたが・・・ ありがとうございました。
お礼
丁寧で分かりやすい説明ありがとうございました。 震源域という言い方、考え方は自分の中にはありませんでした。 やはり専門家の方の意見だと大きい地震になると震源域を表示するほうが 好ましいという考え方なんですね。今後の地震では教えていただいた 事も考えながら報道なども見てみようと思います。