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dryやearlyはなぜdrierやearlierになるのですか?
おはようございます。お世話になっています。 dryは比較級に変えるとdrierとなり、earlyはearlierとなります。文法書をみると「子音+yの場合、yをiにかえる」とありますが、これにはなにか理由があるのでしょうか?
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earlierについて。 earlyerとすると、英語話者には「アーライア」と読めそうに思えるのではないでしょうか。 dye, cry, analyze (cf analysis) drierについて。 cry-criedをみると、eを含む接尾辞は、語の形態に影響を与えそうですね。 (earlierでも同様か?) 一方、-sがcryにつくとcrysではなくcriesになります。 これはcryptやcrystalがいずれもyを/i/と読ませるのと関連がありそうです。 つまり、crysでは「クリズ」になってしまう恐れがあるので、「クライズ」と読ませるために 母音eを挿入したのでしょうね。こうすると、cryと-(e)sがひとまず区切れますので 「クライズ」の発音を得られます。ではなぜcryesではなくcriesか? 当時の何らかの理由により、cry(e)sではなくcriesを採用した、もしくはcriesが生き残ったとしかいえないですね。 「生き残った」といったのは、実際にcryesという綴りも用いられた時代があったためです。 cryed→criedも同様です。 ではdry-drierもこれと同じ原理に従うのか? おそらく、形容詞・副詞の比較変化についていえばYESでしょう。 というのも、ある名詞化語尾はこれに従わないことがあるためです。 また、かつてはdryer/dryestも用いられていたことがありますしね。 厄介なことに、dryにはdryer「乾燥機」という語があります。 また、flyにはflier/flyerで「flyする者」を意味する語があります。 つまり、単純に「子音+yだからyをiに変える」のではなく、 drier(形容詞)/dryer(名詞)のように意味の区別に寄与するとか、 flier/flyerのように変化の段階性を示す例も少なからず存在するので、 注意して用いる必要があるでしょう。動詞の過去変化・3単現変化、 名詞の複数規則変化、形容詞・副詞の級交替では、ある条件のもと 「y→i」に変えるように固定されたといえそうです。 一方で、生産的な接尾辞-erはもとの綴りを保存する傾向にもありますので 上の法則が当てはまらないことが少なくありません。 なんだかごちゃごちゃしてしまいました。申し訳ありません。
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y と i(e) と交替するのは比較級だけではありません。 happy → happier; happily; happiness study → studies; studied baby → babies 今から200年ほど前,混沌状態だった英語の綴りが,印刷技術の発達や辞書の出版などにより,ようやく統一の方向へ向かうようになりました。 その時できた約束事の一つが,発音は同じ [i] であっても,単語の最後には y を用い,それ以外では i, ie を使う,というものでした。上に上げた例はすべてそれにしたがっています。 えっ? dry の y は [i] じゃなくて,[ai] だろうって? この語はもともと dryge と言う綴りで,y は「ユー」のような音を表していました。それが後にこの音が [i:] となり,さらに [ai] に変化したのです。ですからこの y は,200年前にできた綴り字規則とは無関係に,もとから y だったんです。 これに対してたとえば study は,もとはフランス語の estudier ですが,英語では studie(n) となり,さらにstudy となったもので,この場合は ie が y に変わったと言うべきでしょう。他のロマンス語起源の単語(comedy, history など)も同様です。 このように綴りというのはなかなか一筋縄ではいきません。 lie → lying,die → dying のような例もありますね。これはまぁ,「ユー」音とは無関係に,[i:] → [ai] と変化したもので(実際にはもっと複雑ですが),もともと y の出る幕はなかったのですが,lie/die にそのまま ing をつけると,lieing/dieing, e をとって ing をつけると liing/diing で,どっちも格好つきませんからね。 また新しい単語については語中の i,語末の y,という規則は適用されません。dryer,copyist とかね。
お礼
Nsuikaさんどうもありがとうございます。また、お礼が遅れてしまい申し訳ございません。 すべてが一つのルールでくくれるわけではないのですね。どうやら問答無用で覚えてしまった方が早い・・と感じました。でも言葉の成り立ちの歴史を見るのはとても興味深いです。
お礼
esistdasさんどうもありがとうございます。また、お礼が遅れてしまい申し訳ございません。 ご説明を拝見した限りではなかなかに込み入ったレベルの話になってしまうようですね。法則がすべてにあてはまるものではない、というkとがわかり、とても有益でした。