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社会主義は悪・・・?
昔、慶応の世界史の問題に出てきてあまり覚えていないのですが、今でも心に引っ掛っている問題なので質問させていただきます 第二次世界大戦時、ドイツ・イタリア・日本など軍国主義、ファシズムと呼ばれ周囲からあまり好意的には見られていなかったですが 今では必ずしも、社会主義・ファシズムは悪とは考えられない。 その時代、時おりのものがあり、社会主義・ファシズムも一つの考えであり現在その悪という固定観念が見直され、新たに一つの考えとして研究され始めている。 という文があったのですが、何となく分かるような気はするのですが自分は社会主義という考えについて、あまり好意的なことは教えてもらったことがないので、いまいち理解ができません。 これは歴史というより倫理の問題になってしまうかもしれませんが・・・もし宜しかったらご意見ください
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社会主義は別に悪でもなんでもありません。 ただしソ連や毛沢東主義の中国、北朝鮮など 社会主義の仮面を被った全体主義国家が悪であるだけです。 要するにそれらの国は大義名分として社会主義を掲げただけで 実際には社会主義構造のシステムを作ること自体に失敗したり 北朝鮮のようにその理念自体を自分の都合よく捻じ曲げて 世襲制軍事独裁国家に変貌したりしたわけです。 現実には、真に社会主義理念に基づいた国は歴史上、どこにも存在しません。 社会主義は結局、現実的にどうやって実現するのかという 方法論で挫折したわけで まだ試行錯誤の段階といえます。 資本主義も最善のシステムではないことはもはや明らかで 限界は見えています。 おそらくは資源と生産とリサイクル、産業全体の前提を覆すような大きな進歩、 すなわち反物質などの無尽蔵なエネルギーとかを獲得したときに 根本的な変化が訪れ、マルクスが予言したような未来がくるかもしれせん。 ただ今のところほとんど実現不可能ですが。 ところでファシズムはほとんど純粋な悪といえます。 しかしながらファシズムは形を変えて 常に民主主義社会に潜んでいます。 現在のアメリカ、ブッシュ政権を支えるキリスト教保守派などは ほとんどファシストと変わりません。
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- reny
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マルクス・レーニン主義の流れの社会主義理論では、人の価値観やそれによって付与される付加価値について、経済的に無視もしくは敵視していました(「付加価値のあるモノ・サービスを求めること=ブルジョア的」として否定されていました)。 また、生産・流通・消費を政府がコントロールすることで、「生産>消費→物価の下落」「生産<消費→物価の上昇」と言う価格の変動と、価格変動や地域間格差を利用して商業的な利益を得る機会を封じ込めようとしました(計画経済の実行)。 例えば、リンゴ一つをとっても、マルクスレーニン主義では品種や品質にかかわらず全て同じ価値としてしまいます。甘くておいしいリンゴも、すっぱくて生食には向かないリンゴも、同じ「リンゴ」として扱います。 さらに、このリンゴを熟練した菓子職人がアップルパイに仕立て上げたとしても、素人が作り上げた不格好なアップルパイと同じ価値とし、価値の相違を否定します。 このような状況では、技術の発達が望めなくなるのは目に見えています。生産現場においても、創意工夫によって付加価値を高めても評価されませんので(むしろ働き過ぎと非難されます)、与えられた仕事をこなし、目立たないようにすることが重要になります。 生活する上で必要最低限の衣食住が足りれば、人間はそれ以上の経済活動はしないという素朴な前提が、制度になると「必要最低限の経済活動以外はしてはいけない」になってしまったわけです。 理論的にはずいぶん堅牢な科学的理論に見えますが、前提条件である人間の分析が単純なのと、人間に対して抑圧的であったために失敗したわけです。 現在は、資本主義における付加価値のあくなき追求によって、地球環境が大規模に破壊されつつあります。従来は+の価値とされたコストダウンの為の、大量生産+大量廃棄のシステムを抑制する必要が出てきているわけです。 そう言う意味で、社会主義における生産・流通・消費の管理と言う考え方が見直しされているのだと思います。
「慶応大学」という大学を考えれば意図することがわかるかと思います。 慶応の学生さんは「慶応ボーイ」と呼ばれて.「金があって街で遊び歩いている」学生です。財閥系あるいは資産家の子弟であり支配者階層を継ぐ人々です。 世界史を学んでいる方ならば.ヨーロッパにおける宗教革命がおこった経緯をご存知でしょう。教会を使った国王の支配に対して.新興勢力が反発して新興勢力に適合した(宗教を使った)支配形態を確立した争いです。 同様に.日本の支配者層は.自分たちの行動を正当化する学問を開発するということを行っています。 その一端として.日本がかって行っていた天皇を中心とする社会主義支配を正当化することが行われています。 この一端として.「今では必ずしも、社会主義・ファシズムは悪とは考えられない」という論法を成立させて.かっての権力を回復する必要があります。 慶応ポーイに代表されるように慶応の学生さんは勉強しないで遊んでいるから.論文も対した内容が書けないし.最初に疑ってかかるないようです。
- jigyakujii
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子供の頃、「共産」と言う言葉は字の意味夫々を採れば悪い意味ではないのに気づいてショックを受けた事があります。 漫画の悪役や団体は、必ず悪い意味の漢字「悪魔」「征服」「ばい菌」などを使っているが、実際にはそうでないという事を知らなかった訳です。 他の方も行っている様に、主義・主張に「絶対悪」はないし、またそれぞれ欠点もあります。 お互いの欠点を補うのに、相手の長所を取り込んでいったものは、「修正資本主義」「修正社会主義」であり、その方向に反対する側からは「修正主義者」と言われた時代もありました。資本主義についても、自民党の人が「金さえあれば良いのか」と最近言いますが、資本が全てを決すると言う事からは「法律を満たしていれば良い」と言うことに成るはずです。 そう言った意味では、北朝鮮では現在でも資本主義が「悪」であると同様に、日本で共産主義・社会主義が「悪」と無条件で思わされている事は、社会環境を含めた教育の結果です。 ちなみに、国で事業や福祉をやっていこうと言う考え方自体は、本来社会主義的なものであり、現在の郵政民営化の問題を考えると、歴史の皮肉を感じます。
- ipa222
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社会主義は善悪の次元ではなく、失敗作なのです。 要するに人間が、自然のシステムを無視して、人間だけで社会システムを完結しようとしました。 しかしうまく行かないのです。それで見かけ上うまくいかせるために、社会主義システムに上納する奴隷層をつくりました。 日本の民間人がそうですし、中国も一部自由化しそこから上納させることで社会主義の欠陥を補っています。 北朝鮮もソ連の援助が無くなればご存じの結果です。 近代というのは人間に直すと思春期です。 親(自然)に逆らって、家庭内暴力を起こし、自分だけで生活を始めて見たもののトラブル続きで崩壊。 現在は親元でパラサイトということでしょう。 人間だけでシステムを完結するには、まだまだ技術も思想も発達する必要がありますね。
- mustapha13666
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アメリカの知的階級に属する結構な割合の人々が日本を「“資本主義”の仮面を一応被ってはいるが、(世界でも稀な存在の)最高に発展した“社会主義国家”」と見ているそうです。社会主義のよさは機会・結果ともに国民に対してその均等が図られる点にある訳ですが、しかしながらその反面個人の利益追求、また自由競争が阻害されるため結果的に国家全体が発展していきづらいというところにあります。そのような弊害への克服という観点から共産国が資本主義国家へ生まれ変わったり、あるいは市場経済を部分導入して改善を図っている訳です。しかしながら日本は敗戦後、当初はGHQによる当時としては斬新な政策などによって「官民一体」のような体質が生まれまた日本政府もそれを引き継ぎ、“民”は(企業、個人ともに)利益追求を図り“官”はそれらを“守り、促進する”ようなシステムが相互作用的に上手くいくようになりました。 ただそれを継続していくためには「借金」する程のカネが必要で、しかもその体質が永らく続いてしまったために現在は借金が膨らみすぎた状況である訳です。それ故に現在の状況は(選挙で各党が訴えているように)“構造改革が必要”といった状況な訳でしょう。 “資本主義”とか“社会主義”とか、果ては“共産主義”に至るまで「どれが“善”で、どれが“悪”」というものは敷き詰めていうと“無い”と思います。それぞれ一長一短があって当然ですし、またその執政者及び国民気質、時代背景などによっても結果は様々だと思います。 「日本」という国をどう位置づけるかは抜きにして欧州などでは“左派政権”と呼ばれながらも長らく西側陣営に属していた国も多数存在してきました。時に“イデオロギー”的なものを基準にして社会全体を区分けしてみることも大事ですが、実態はそうでもないことも社会では一般的にいってよくあることです。アメリカだって表面的には「共産主義対自由主義陣営の戦い」なんて普段から銘うっておきながら、実際には「思想」はどうあれ、要は「(アメリカが主役の)西側陣営に属していてくれさえいればよい」というのがホンネだった訳ですから、“○○主義はよくない”という半ば決めつけるような考え方はあまりされない方がよろしいかと思います。
- ZeroFight
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社会主義は、元々は多様な流れがありましたが、マルクス=レーニン主義が余りにも影響力を持ったので、マルクス=レーニン主義(科学的社会主義)と、それ以外の社会主義(空想社会主義)を、区別して考える必要があります。 マルクス=レーニン主義は、最終的には、国家を廃止した共産主義社会を目標にしますが、共産主義社会に向かう途中段階として、国家権力を労働者階級が奪い取り(プロレタリアート独裁)、国家の力で、社会と人間を改造する社会主義段階を通る必要があると考えています。 ファシズムは、マルクス=レーニン主義から、国家廃止という最終目標を抜き取った物で、マルクス=レーニン主義の変種です。ファシズム国家と、プロレタリアート独裁国家は、双子のようによく似ています。 80年代までは、ソ連がおかしくなったのは、スターリンのせいだということになっていたのですが、ソ連崩壊で、秘密資料が公開され、スターリンの過ちは全てレーニンに源があったことがわかり、マルクス=レーニン主義そのものが誤りというのが、現在の定説だと思います。 社会主義擁護派は、マルクスに帰れとか、空想社会主義の再評価だとかで、なんとかして、社会主義にまだ価値があると主張しようとしています。 質問の〈今では必ずしも、社会主義・ファシズムは悪とは考えられない〉は、前後関係が分からないので、はっきりしたことは言えませんが、よくある歴史相対主義だろうと思います。
- pluto001
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一見理想的なのですが、一人の人間の可能性や人間の幅広さ、多様性、こういうものに目を向けていないのですね。だから、限定された一部の人間が権力を握ればよしとなり、それに逆らうもの意見するものは、すべて断罪としてかたつけてしまうのですね。 歴史上、一部の天才やインテリが新たな壁を切り開き、そして人類が発展してきたのだ、とこう考え、ならばその天才やインテリが社会を政治を担い、新たな世界を築けば、さらなるすばらしい世界が誕生する、と こうなっていくわけですが、結果論として、すばらしき天才やインテリという存在があるわけで、誰が未来にとってのよりよい存在かなどは誰にもわからない訳です。 60年代を代表するミュージシャンとしてビートルズがいますが、彼らがあれだけの成果を残す事ができたのには、競合するミュージシャンたちの存在が大きくあり、他のカルチャーからも影響があり、先陣のミュージシャンたちから習い、社会の雰囲気、など多くが影響し合って、結果的にビートルズというグループが突き抜け、現代にまで語られる存在と成っているという事であります。決して彼らが生まれながらに天才であったからというのはなく、天才とは結果論でしかなく、何がどう影響しあって、それがどう成し得て、どんな未来に影響を与えるのか、それはどんな人間にも分からないという前提に立たず、可能性すらつみ取ってしまうのが社会主義です。 用意ドンで競争をして、結果的にトップになる人が当然出てくる、その競争中には何が起こるか分からないし、他の競争者もいたから、その人は走り出した訳でもあり、そういうのを取っ払って、一部の天才が、インテリが、学校のお勉強ができたから、とこうなってしまうのが最大の欠点であり、独裁者が悪行三昧を尽くしてしまう土壌とも成ってしまうわけです。
お礼
参考になりましたありがとうございます
- inotarougoo
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日本は民主主義・資本主義をおぼえた社会主義国家だと言った人がいました。 なーるほどと納得してしまいました。
- taka1999
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社会主義は悪だとは思いません。それより、理想の主義だと思います。理想と言ったのは、あくまで理想であって現実には理想の社会主義を貫くことができないからです。 どうしても管理者側が「私利私欲」に走り、統制するからです。ここに失敗の根本があります。 唯一の管理者が「仙人」のような人なら理想郷を作ることができるのですが、やはり、人ですから、金の魅力に負けてしまうのです。その人が負けなくてもまわりの 人間が腐ってくるのです。 考え方では理想ですが、現実ではそのようにいかない主義なのです。よって、悪く言われてしまいます。 あくまでも、考え方自体は良いことだし、理想なのですが、現実では破綻するのです。 みんなで、働いて、皆で共有し、・・・これは理想なのですが「人」とは怠けるし、欲があるのです。
お礼
管理者の私利私欲が問題であってシステム上は問題ないわけですね 参考になりましたありがとうございます
お礼
社会主義が世襲制軍事独裁国家に変貌するわけですね 社会主義も資本主義も一つの方法であり、、 とても参考になりました