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SiとGaAsの単結晶
夏休みの課題みたいなもので、SiとGaAsの単結晶をどのような方法で作られているのかを調べてきなさい。と言われたんですけど、チョクラルスキー法を用いるぐらいしか情報がありません(もしかしたら間違えてるかも)。 どなたか教えてください。><;
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すでに解決されているかもしれませんが、 詳しそうなサイトがありましたので、 参考にしてみてください。 シリコン単結晶は、LSIの高集積化に伴い、 CZ法の問題点を改善した、 MCZ(Magnetic Field Applied Czochralski)法があるようです。(マジンガーCZ法) ●http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/semicon_vacuum_tech/mokuji.htm ここのページの以下のところをクリック。 1-1-1 単結晶引き上げ装置(1) 1-1-1 単結晶引き上げ装置(2) ●http://www.chem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/kitazawa/SUPERCOM/35/35_4.html ●http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_05/j1501/doc_j02.htm
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- neko-yashiki
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こんにちは。私はSi・GaAs両方の研究者だったことのある人間です。 その立場から、少し補足させていただきますね。 皆様がご指摘されているように、チョクラルスキー法(CZ法)およびその改良法が一般的に用いられていますが、過去にこのような問題がありました。 ・1960年代 SiのCZ法引き上げで、「るつぼ」として石英を用いていた時期(「るつぼ」の歴史について調べてみると面白いですよ)、Siの融点では石英も柔らかくなって変形してしまうため、さまざまな回避技術が開発されました。 当時の応用物理学会の大会で、ソニーの菊池さん(だったかな?)という方が 「出来ました」 と発表しましたが、肝心のノウハウ部分は質問されても絶対に答えなかったので、質問者から 「あなた、科学者としての良心があるんですか?」 とまで言われた、という「事件」もありました。 ・1980年代前半 GaAsのCZ法での引き上げは、まだ研究段階でした。 当時のGaAs単結晶は、 「融液をゆっくりと横に流しながら、単結晶として成長させてゆく」 という方法で作られていました。そうすると「おにぎり」状の形状の単結晶ウェハが出来ます。大きさは、最大で2インチくらいでしたでしょうか。 ちなみに、この方法では厚みを均一にするのが困難なため、回路形成などのためにレジスト塗布や露光(このあたりも調べてみると面白いですよ。ちなみに現在、300mmのSiウェハで、ウェハ内の数ミクロンの厚みの違いが問題になっています)をする時、 「均一にレジストを塗布できない」 「さっきの箇所と同じ条件では露光できない」 という問題で、実験技術が鍛えられたものです(笑) GaAsのCZ法での製造が難しかった理由の一つには 「GaAsは非常に脆い」 「GaとAsの蒸気圧・融点が違いすぎる」 といったことがあります。このあたりも調べてみると面白いかも。 ・1980年代後半 なんとかCZ法で 「丸いGaAsウェハ」 を作れるようになりかけて、GaAsデバイスの大量生産が現実的な課題になったころ、別の問題が起こりました。 GaAsウェハは非常に脆いため、Siウェハ用のLSIの搬送系に載せると、移動させただけで壊れてしまうのです。 このため、 「Si単結晶基板の上にGaAs単結晶を成長させる」 という研究が、盛んに行われました(現在は製品化されています)。 融点も格子定数も違うものを載せて、それを単結晶として成長させるのです。難しさはご想像がつくかと思います。 この「異種素材の上積み単結晶成長」を何と呼ぶかも、ちょっとした議論になりました。 当時既に、 「GaAsの上にAlGaAsを成長させる」 という技術は盛んに研究されていて、それを 「ヘテロ・エピタキシー」 と呼んでいた(現在も)のですが、こういう「ご親類」を載せる話とは訳が違いますから、 「違う話であることをはっきりさせなくては」 ということで、 「エキゾチック・エピタキシー」 という呼び名が考案されたりしました。 結局、 「ヘテロ・エピタキシー」 で落ち着いて、現在に至っています。
お礼
す、すごい。 こんな歴史がるとは知りませんでした。(驚) とても面白かったです。 ありがとうございました。
- jameskun
- ベストアンサー率17% (123/685)
半導体工学関係(シリコンインゴット)でしょうか? FZとはフローティングゾーン法らしいですが、98%はCZ法と書いてあります。 チョコラルスキー法は、もともと、人工のルビーを作ったインチキ技術だったのですが、半導体の需要によって、こんなに重宝してます。 種結晶を元に、巨大電流でゆっくり引き抜く、昔ながらの製造法です。 ↓以下に参考ページを。
お礼
CZシリコンとFZシリコンはどういうものなのか、などが書いてあって勉強になります。 また、チョコラルスキー法が元はそんなことに使われたとは知りませんでした。
- ymmasayan
- ベストアンサー率30% (2593/8599)
Siの場合CZ法とFZ法があるようです。 このキーワードで検索してください。 前者が「チョクラルスキー法」です。 ついでにGaAsの情報も得られるかも知れません。
お礼
早速教えていただいてありがとうございます。 何かほかの事も沢山書いてあるので、 頑張って必要とする情報だけを探したいと思います。
お礼
うわ!すごい沢山あるw 沢山おしえていただいてありがとうございます。 ものすごい助かります。