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トヨタ館のロボットとアシモの歩行技術の比較
トヨタ館を見に行った方で、かつてアシモも見たことがある方、あるいは、どちらも見たことがなくても技術のことを知っている方に質問です。 私は、アシモだけ見たことがありますが、人間と同じスムーズな歩きに驚きました。 トヨタ館のロボットも、アシモに匹敵する歩き方をしているのでしょうか?つまり、もう、アシモの歩行技術が、いろいろな企業に横展開されている時代なんでしょうか?
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一応そっち方面の研究開発をしているものです。 ちょっと長いですがほかに回答されている方もいないようですので、イチ業界人の個人的分析として読んでいただけると幸いです。 トヨタのロボットの方は、あいにく私は映像でしか見たことがありませんが、おおむね同程度の技術レベルではないかと推測します(つまり相当なレベルということです)。 細かく優劣を論ずることも可能でしょうが、以下の点がきちんと実現しているという点で、大体同レベルと言って良いかと思います。 ・ZMP理論を基礎とした二足歩行動作の実現 ・センサ類を用いて転倒を防いだりモノを持たせるなどが可能な安定化制御技術 ・人間大の機体で歩行を高い信頼性で実現できる実装技術 ただし「アシモの歩行技術の横展開」という表現は当たらないと思います。 少なくとも私の見聞きする範囲ではホンダは自社の歩行制御技術の詳細を一切公開していませんし(理論の概要だけはHPで公開していますけど)、トヨタは2~3年ほどの期間で独力であのロボットを開発したと考えられています(相当カネを使ったはずです)。 もっとも二足歩行制御の基本理論であるZMP理論やその利用技術の骨組みは、アシモ登場のはるか以前から早稲田大学や東大を中心に地道で膨大な研究が行われており、ホンダやトヨタの技術もその延長線上にあります。 そういう意味では「早稲田その他の歩行技術がホンダを含む色々な企業に展開されはじめている」とは言って差し支えないかと思います。 とはいえ製品化・事業化・企業化という観点で言えば、二足歩行制御の技術を基礎理論から熟知して、商用目的に耐える歩行技術を確立している企業は決して多くありません。 この辺は人によって色々な意見があると思いますが、新興のベンチャー企業などを含めても全国で10社あるかないかでは‥というのが私の見立てです。
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- heichan3000
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#1です。 ひとつ念押しするのを忘れてたのですが、 先の回答であげた、トヨタやホンダのロボットがZMP理論を基礎に云々とか、「早稲田や東大の技術の延長線上に‥」とかいう話は、必ずしもその会社自身が公に認めている情報という訳ではないので、注意してください。 あくまで動画などの公開情報や過去の研究事例や特許、あるいは裏話的な情報からの推測ですので念のため(そういう意味では「自信あり」とは書かない方が無難だったかも知れません)。 よろしくお願いします。
お礼
なるほど。私はただ趣味で興味を持っただけなので、へぇ~と思うだけで無害ですが、これを見るほかの人が気にしたら困りますものね。 わざわざ補足を有難うございます。
お礼
大変詳しい回答をありがとうございます。 各社が独自に作っているのですね。 身近に、歩くロボットがいる生活は、楽しく頼もしい気がします。