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標識放流の結果より
タグをつけたメバルを放流し、数日後に網を曳いて、網に入っていたタグつきのメバルとタグなしのメバルの数より、資源数を比例計算で推測するという標識放流をしたのですが、網を曳いたところタグつきのメバルが一匹も捕獲されませんでした。 この場合、資源数はどうなっていると考えるのが妥当なのでしょうか はじめに放流する尾数が少なくて調査にならない、という考察以外に考えられるものがありましたら、お教えください。
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標識をつけて放流した集団と,数日後に捕獲した集団が異なるため,個体数は推定できないと考えるのが妥当なのではないでしょうか。 この方法(標識再捕法)は,池などの閉ざされた環境のもとでの個体数調査には効果的ですが,個体の流入や流出および集団がまとまって移動してしまう開放的な環境では意味を持ちません。 一つの群れの個体数総数を推定したいのでしたら,放流して,均一に拡散したと思われる時間(数分?数十分?)の後,まだ流入や流出および集団の移動がほとんど起こらないうちに再捕獲すればよいのではないかと思います。 複数の個体群にまたがる広い海域での,個体数を調べたいのなら,この方法は用いることができないと思います。メバルの習性はわかりませんので的はずれな回答になっていないか少し心配です。というわけで,自信なしです。
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- suiran2
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kyuudouninさんの名誉のためにあえて言わせていただきますが,Petersen法は確かに条件が厳しいものですね。移入・移出が無く,誕生・死滅等がない場合です。 しかし,G.M.JollyとG.A.F.Seberが1965年に,標識再捕法を何回か繰り返すことで,それらの問題も解決できると説いています。残念ながら英文のURLしか有りませんが,英語に自信がお有りなら検索してみてください。 ですからメバルについても不可能ではないのではと思います。しかしながら,一般に魚類の場合には,何千,何万といった数を何回も繰り返す話が普通なのではと思います。何か最後は弁護にもなりませんが…
お礼
仰る通りでございます。 資源調査というのはたった一回の調査で全貌が明らかになるほどなまっちょろいものではありません。 何度も何度も研鑚と実験とを重ねて、根気強く行わねばなりません。 今回はご回答くださり、本当にありがとうございました
- TTOS
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#2さんに賛成。 標識再捕法で検索すると、いろいろヒットすると思いますが、このPetersen法は条件が厳しく、個体の流入や流出があると結果が変わり、標識個体が個体群内(閉鎖区域内)に均一に分散することも求められます。 メバルにこの方法が適応できるかどうかの検討が必要ではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます 文献やネットで調べたところ、今まで思いつかなかった考え方などがあり、参考になりました。 これからいろいろ検討して、できうる限りの考察を行おうと思います。
- パんだ パンだ(@Josquin)
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何も言えないんじゃないでしょうか。 資源数が無限大? タグに何か問題があった? メバルの性質からして、調査方法が間違っている? (どんな性質か存じませんが)
お礼
今回の調査はアマモ場で行ったのですが、放流したメバルがアマモ場に定着するかもしれないという予想のもと放流しました。メバルは春先に稚魚としてアマモ場に定着し、夏、秋に成長した個体は海洋へと出て行きます。 今回放流したメバルはいずれも体長10cmを超えるものでした。もしかしたらwacky3様の危惧される通り、移動してしまったのかもしれません。 次も標識放流をするのであれば、今よりも広範囲で網を曳き、メバルの分布区域を調査しようと思います。 わざわざお答えくださり、ありがとうございました。