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つり合いの位置と位置エネルギーとの関係
質量の無視できる直角三角形の頂点A,Bにそれぞれ質量m(1),m(2)の小さな錘を付けた物体があり、直角をなす頂点Oが固定されて鉛直面内で振動することができる。このとき、つり合いの位置(直角三角形が静止する)は、Aの位置エネルギーとBの位置エネルギーの和が最小になる位置とが等しくなることの証明がわかりません。ご指導を宜しくお願いします。(直感的には、位置エネルギーが小さくなる=重心の位置が低くなるはず、だから、何となくはわかりますが)
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直角三角形の頂点を、直角の頂点から時計回りにO,A,Bと名付けます。 OA=r1, OB=r2とします。 OAが鉛直となす角をθとします。 Aの座標を(x1,y1), Bの座標を(x2,y2)とします。 すると x1 = r1 sinθ y1 = -r1 cosθ x2 = -r2 cosθ y2 = -r2 sinθ 次の3つの計算が一致します。 [1]Oに対する力のモーメントNが0(右回りを正とします) N = m1 g x1 + m2 g x2 = m1 g r1 sinθ - m2 g r2 cosθ ここで、N = 0 の条件は、 m1 r1 sinθ = m2 r2 cosθ [2]位置エネルギーの和Uが極小 (',"はθでそれぞれ1回、2回微分することを表わします) U = m1 g y1 + m2 g y2 = - m1 g r1 cosθ - m2 g r2 sinθ U'=m1 g r1 sinθ - m2 g r2 cosθ U" = m1 g r1 cosθ + m2 g r2 sinθ 0≦θ≦π/2なら、U">0 だから、U'=0 が極小の条件。 よって m1 r1 sinθ = m2 r2 cosθ [3]重心の位置がOの鉛直下。 重心の位置を(x0,y0)とすると、 x0 = (m1 x1 + m2 x2)/(m1 + m2) y0 = (m1 y1 + m2 y2)/(m1 + m2) 重心の位置がOの鉛直下なら、x0 = 0 である。 m1 x1 + m2 x2 = 0 すなわち、m1 r1 sinθ = m2 r2 cosθ
お礼
理解することができました。丁寧なご指導ありがとうございました。