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o-位 と p-位での 置換基同士の影響の違い
オルトヒドロキシベンズアルデヒドは水に溶けないのに、パラヒドロキシベンズアルデヒドは水に溶けるのはなぜですか? 構造を書いてみた結果水酸基とアルデヒド基が干渉しあってなにかするんじゃないかと考えてみたんですが 結局のところどうなっているかわかりませんでした。 わかりやすい回答お願いします。
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noname#62864
回答No.1
パラヒドロキシベンズアルデヒドは水に溶けるのですか? そうだとすると、考えられる理由を書きます。 水に溶けると言うことは、水分子との親和力が大きいことを意味します。 一般に水分子と強い親和力を示すのは、分子内の極性官能基です。具体的に言えば、酸素原子と水の水素原子との水素結合が重要です。 また、フェノールであればフェノールのHと水の酸素との水素結合も重要です。 両異性体とも、アルデヒド基とヒドロキシル基を有していますが、オルト体の場合には、同一分子内でのO-Hの水素と、アルデヒド基の酸素の間で分子内水素結合が形成されます。すなわち、そういった分子内水素結合を形成するのに都合の良い位置関係に2個の置換基があると言えます。このことは、これらの置換基が水分子と水素結合を作るためには障害となります。そのため、オルト体はパラ体と比較して水分子との水素結合を作りにくく、水に対する溶解度が低くなるものと説明できます。