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Y染色体ってそんなに大事?

社会カテでもよく話題になるのですが、回答者の政治的価値観がまじってしまうので、純粋に理系の視点から教えてください。 生物学の知識は高校の授業どまりです。 ある教授が「女帝だと神武天皇のY染色体が伝わらないから、とても容認できない」と騒いでますね。 私の記憶では、y染色体があると、何週目かの胎児の脳にスイッチが入って、ウォルフ管だかミューラー管のどちらかが残って男性器になる・・・でした。 つまりy染色体は、性を決定するスイッチに過ぎないと思ってました。 精子の頭に小さい人間が入っていると思われた時代ならともかく、現代で、何親等も離れたy染色体だけ繋がった人を、他の23本?の染色体を直に継いだ人より優先させるというのが、理解できません。 そういう人を愛子ちゃんと結婚させようという話も、今度は血族結婚の弊害が出るでしょう。 なぜそこまでY染色体を繋げることが重要なのか・・・ 根本的な理解不足があれば、遠慮なくご指摘ください。

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回答No.7

>全く別次元というところを、もう少し具体的に教えていただければ嬉しいのですが。 「純粋に理系の視点」から言うと、Y染色体が重要であろうとなかろうと天皇制には何のかかわりもないということです。ここで、Y染色体が「重要じゃないから」天皇制にはかかわりないという主張をするならば、じゃあ、もっと重要な染色体なら関係あるのかということになりましょう。もちろん、そんな論議はナンセンスです。 天皇制は、政治的、社会的、文化的問題です。血脈によって世襲される(たてまえ)とはいっても、それは生物学的、遺伝学的な観点に負うところのない、「社会制度」の問題です。その教授は、社会制度の問題に、全く次元の違う「生物学」を生半可に持ち込んだことで、社会的論議でも科学的論議でもない、ただの世迷言に陥っているのです。 天文学は美しい学問です。また、人の生き方は誰にとっても重要な問題です。しかし、本来無関係な天体の動きと人の生き様を関連付けた「占星術」はどうでしょう。もはや科学でも人生論でもない、ただの「うらない」です。

pastorale
質問者

お礼

教授の言っていることは、占星術か錬金術レベルのことなのでしょうか。 科学者から反論がないのは、まともに議論するのも馬鹿らしいから? とすると、一見科学的な根拠を持ち出したのは、自分の首絞めてることになりますね。

その他の回答 (7)

  • pyon1956
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回答No.8

問題を整理しましょう。 1.染色体云々はその教授の意見であって、天皇制というものの根拠では全くありません。染色体とか遺伝の法則が「科学的に」明らかになってきたのは実質的には20世紀以降(遺伝の法則はメンデルが発見してから忘れられ、再発見は1900年、染色体の発見は19世紀だが、遺伝の担体だというのは20世紀はじめ頃)なので、天皇を公式に(対外的に)名乗った8世紀(速く見積もっても7世紀)には関係ない話ですね。むしろ天皇制が前提でそのためにこういう説でも唱えないといけない、っていうことでしょう。 2.いくらかややこしい問題があるのですが、中世以降の「家」の問題。天皇家は天皇職を継承する家で、家は男系相続である、という中世の常識。 3.天皇制にまつわる宗教・儀式的側面で男でないと都合の悪いものがいくつかあるそうで。 4.いまなお家の論理というものが死滅していない(家と家の結婚。親戚になる、という感覚)ので、家制度(根本的に日本では男系)の元締めたる天皇家が女系では困るという純然たる差別思想。 といった具合になります。私のような理系のものとしては(物理と数学専攻、それと趣味で数学史、科学史なのでまあ理系でしょう)つまりこういう議論を生物学などの領域に持ち込んでもらっても困るわけです。 科学にしてみれば天皇もたんなるおなじ人間で(交配可能ですしね)特別視する理由は(その学者個人としてならともかく)ありません、というのが科学的ということでしょう。(異種生物だということだと・・・この学者さんこそ実は「不敬」ってものではないかと・・・) なにせ完全に信仰と政治と文化などの問題ですから。

pastorale
質問者

お礼

わかりやすい説明ありがとうございます。 染色体のことがわかったのが近代でも、儒教思想では、血は男系のみに継がれ、母胎は単なる畑に過ぎないというのがあり、その影響があるかもしれませんね。 あの教授が余り自信たっぷりなので、私の理系の知識が欠如してるから納得できないのかなと、思ったもので。 やはり専門家でも納得できるものではないのですね。

回答No.6

生物学のカテゴリーなのでまず、 >」私の記憶では、y染色体があると、何週目かの胎児の脳にスイッチが入って、ウォルフ管だかミューラー管のどちらかが残って男性器になる・・・でした Y染色体が性決定に重要なのは、精巣決定因子Sryが乗っているからです。メスではそのまま卵巣化する生殖原基が、オスではSryの働きによって精巣になるようにポイントが切り替えられます。あとの性分化は、脳も含めて、それぞれの生殖腺からでる性ホルモンによって決定されます。オスでミュラー管を退化させ、ウォルフ管を発達させるのも精巣から出るホルモンです。 Y染色体でもって天皇制を論じるのはナンセンス以外のなにものでもありません。その点では質問者さんに同意。 ただし、Y染色体は性決定のスイッチに過ぎないから、それをもって天皇制を論じるのはおかしいというのなら、相手のロジックに半分乗ってしまっているので、どっちもどっちです。そもそも、全く別次元の事象を同じ土俵にあげているというところがおかしいわけで(いおうとしていることがわかるでしょうか)。

pastorale
質問者

お礼

いえいえ、そもそも土俵に上るほどの知識がないのです。 だから科学用語を並べられると「そうなのかな」という気もするし、何となく眉唾だなという気もするしで、本当に詳しい方から意見を伺いたかったのです。 全く別次元というところを、もう少し具体的に教えていただければ嬉しいのですが。

回答No.5

私見ですが、こじつけでございます。 ミトコンドリアDNA は染色体ではなく細胞質の中のミトコンドリアから受け継ぐので、母親から(卵から)しか受け継ぎません。系統を明らかにしたいのならミトコンドリアDNAを基準にするべきでしょう(交差が起こらないので、ミトコンドリアDNAによる系統は信憑性が高いというのは生物学的な常識です)。DNAにこだわるのなら、天皇は女系で継承すべきです。染色体はDNA の乗り物であって、それ以上でもそれ以下でもない存在です。また、伴性遺伝と呼ばれる現象があり、性染色体(のなかのDNA)にのみ見られる遺伝情報が引き継がれることがありますが、王家の資質に関する遺伝情報がY染色体に乗っているという科学的な根拠はありません(ヨーロッパの王家の血友病に関する話は有名ですが、血友病であることが王家の証とはとても考えられませんし)。 Y染色体にこだわるのは根本的に男女差別思想があることの表れとしか言いようがありません。少なくとも皇位継承は男女差別の思想に基づいている、と表明した上でY染色体の議論をすべきであって、Y染色体が皇位継承の根拠という考え方は天皇制が始まって以来なかったことなので、単なるこじつけです。ちなみに、皇位継承にあたって男女差別の思想は歴然としてありました。質問者様の意図は生物学的にどうか、ということですので、これ以上の議論に踏み込むことは避けたいと思いますが、染色体やDNA云々に逃げるのはアンフェアーと感じますね。

pastorale
質問者

お礼

ううっ、つむりが痛い。交差とか減数分裂とか習った気がしますが、忘れたというか、最初から理解してないというか。 性染色体は性を決定するだけでなく、他の情報も伝えるわけですね。Y染色体でなければ絶対伝えられない情報というのは、どんなものがありますか。 最初に「男系ありき」で、ためにY染色体を持ち出した、専門家から見るとそういう感じなのでしょうか。少し見えてきた気がします。基礎知識がないのが痛いですが

  • kigurumi
  • ベストアンサー率35% (988/2761)
回答No.4

>ある教授が「女帝だと神武天皇のY染色体が伝わらないから、とても容認できない」と騒いでますね 確かy染色体は男性しか受け継がず、ミトコンドリアイヴ染色体?は女性しか受け継がなかったと思います。 私もよく理解できていないのですが、mtDNAとY染色体は、自分の性側のみに足跡を残すらしいです。 王女さまが女の子のみを生んだとします。名前が愛子ちゃん。 愛子ちゃんは、王女さまからもらったntDNAを持っていますが、王子さまが継承してきた独特のY染色体は継承しません。 構造上?女の子はY染色体を継承できなかったんだったと思います。 従って、愛子ちゃんが例え男の子を産んでも、もう独特のY染色体はその男の子には無いことになったんだと思います。 ということで、途切れてしまう。 確かに愛子様が天皇になり、彼女が男の子を産んでも、もはや長い歴史のY染色体をそこ子は持っていないことになりますが、紀子様が男の子を産めば、その子がY染色体を受け継ぐことになり、天皇じゃあないが、Y染色体は途絶えないことになるわけで。

pastorale
質問者

お礼

Y染色体を持つ方が男性になるわけだから、女性は当然Y染色体はありません。 ただ「それが何か問題ですか?」って感じなんですよ。 今まで生まれたお世継ぎが確かに血を引いているか、DNA鑑定したわけではないでしょうし。 そんなことより、いかに早くから教育するかですよね。

  • fitzandnao
  • ベストアンサー率18% (393/2177)
回答No.3

>そうだとしても、今更過去の天皇の染色体なんて調べられませんよね。 全くそうですよね。天皇陵の発掘もさせないのもそうですが、今の天皇家の純血など、アテにならないのは周知の通り。y染色体云々なんて、ナンセンスですよねー。単に遺伝子の問題でないはずの天皇制なのだから、バカな事を言うのは止めればいいのに。きっと女性を恐れているんですよ。その教授。

pastorale
質問者

お礼

私が両陛下を尊敬するのは、今の政治家には求められない気品と教養とストイックな生き方に対してで、「古いY染色体を持っているんだなあ」ということにではないです。 それにざらにないほど優秀な祖母、母方の染色体が伝わる方が重要な気がします。 こうなると価値観の話になって、平行線になりますね。

  • sinnkyuusi
  • ベストアンサー率19% (639/3298)
回答No.2

確実に先祖の遺伝子が伝わった事がわかるのがY染色体だけなのです。 X染色体では何代か先(最短で三代目以降)に直系の遺伝子が伝わらなくなる事が考えられ、純粋な血族が受け継がれなくなる可能性が極めて高いのです。 男性はXY、女性はXXですよね? Y染色体が代々受け継がれれば、確実に先祖の遺伝子が受け継がれている事が証明できます。 ですが、X染色体の場合は同でしょう? 仮にX1、X2の二つの遺伝子を持った女性が生まれたとします(父から受け継いだ遺伝子はX1とします)。 さて、この女性が子どもを産むと、可能性としてはX1Y、X1X、X2Y、X2Xの遺伝子が継続される事になります。 この場合、X1が入らなかった時点で父方の遺伝子は継続されなくなっているわけです。 ここが問題とされている部分ですね。 わかりにくかったかな?

pastorale
質問者

お礼

>わかりにくかったかな? はい、どうも頭悪いのか・・ そうだとしても、今更過去の天皇の染色体なんて調べられませんよね。 ミトコンドリアは母系しか伝わらなくて、ルーシーさんとかの存在がわかりましたが、それもどうしてわかったのか・・

  • nioka
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回答No.1

まず、神武天皇が実在したかどうかが問題になりますけど、非実在説が主流だったような気がします。非実在だからといってこの質問の意義が無になることはないですが・・・。

pastorale
質問者

お礼

実在が確認されているのは継体天皇からでしたっけ。 一応確認されている天皇からの話で結構です。