- ベストアンサー
ルネサンス美術の特色
ルネサンス美術の特徴、作品におけるルール(人物の配置など)を教えてください。ルネサンス美術に詳しい方、宜しくお願いします。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ルネサンス以前から西洋美術にはルールがありました。 配置で言うなら例えばキリストの磔刑です。 キリストは他の罪びと2人とともに磔刑にかけられました。 キリストから見て右側が良い側、左側が悪い側とされているため、 キリストの左側にはメシアなら救ってみろと キリストを罵った悪い盗人が描かれ、 右側にはこの人に罪はないと言った良い盗人が描かれます。 他にも持ち物やその他様々な要素で絵を読み取ります。 そのルールをまとめたものが イコノグラフィーや図像学という学問です。 参考URLでそれについて紹介しています。 ルネサンスの特徴としては他の方のおっしゃる通りだと思います。 ただ、その後のバロック以降とは違い、 黄金比という数学的に美しい比率を使って 静かな美しさを追求した所に ルネサンスとその後の違いがあると思います。 ルネサンスであまりに完璧な美しさが確立されてしまったため、 その後の時代はあえて比率を崩してダイナミックな表現をしています。 あとはメディチ家という大きなパトロンの存在でしょうか。
その他の回答 (4)
- nekoaji
- ベストアンサー率18% (25/134)
たとえばキリストが主役の絵なら、キリストの頭部に消失点が来ている、などでしょうか。 あと、受胎告知の絵では、大天使ガブリエルが左側、聖母マリアが右側(観賞者から見て)になっていることが多いそうです。例外もありますが。 百合のかわりにオリーブの葉が描かれていたらシエナ派、とか。 ルネサンスはその後のバロック期と比較してみてもおもしろいですよ。 左右対称や安定感を重視するルネサンスと、ドラマチックな躍動を描くバロック、というふうに。 その意味でNo.3さんのあげたカラヴァッジオはむしろバロックの画家と思われます。ダ・ヴィンチやミケランジェロの時代から100年くらい後です。 それからルネサンスは、人文主義など当時の社会的背景と切り離せません。 文学・芸術に造詣の深い貴族や名士が、芸術家のパトロンになっていたわけです。有名なのはメディチ家とかがありますね。
- saebou
- ベストアンサー率27% (40/144)
ルネサンス美術といってもいろいろありますよ。狭義にはイタリアルネサンスを指しますが、広くは北方ルネサンスやイギリスルネサンスも含めて言うことがあります。 イタリアルネサンスはNo.2の方がお書きになったようにギリシア・ローマの題材や、キリスト教の題材を人間的に描いたものが多いですが、ブリューゲルなどフランドルの画家達は農民生活を細かく描いたり、子供の遊びやことわざなんかを絵にすることもしていました。ドイツのアルブレヒト・デューラーなんかは陰鬱な版画を描きましたし、ハンス・ホルバインは肖像画やだまし絵なんかも描きました。 あと、ルネサンスに関して特筆すべきはカラヴァッジオの影響ですかね。カラヴァッジオは「絵画を破壊した」と批判されましたが、リアルで劇的な作風は一世を風靡し、のちの絵画に大きな影響を与えました。
詳しいわけではないのですが、特徴としてまず目につくのは、人体表現がリアルで解剖学的ということではないでしょうか。 ダヴィンチ、ミケランジェロなどの作品を見るとわかりますが、昔からあるキリスト教の登場人物や場面題材にしつつも、表現は人間的です。 たとえばバチカンのシスティーナ礼拝堂のイエスは、痩せてはおらず、筋肉質な青年として描かれています。 遠近法も特徴の一つであるようです。 ルネッサンスというのは「再生」の意味があり、美術だけでない多岐に渡る文化全般に渡る革新運動で、「文芸復興運動」と訳されるようです。 14、15世紀のイタリア、特にフィレンツェが有名ですよね。 中世の権威的なカトリック支配を離れ、ギリシャ・ローマなどの古典に戻り、人間的・自然主義的になろう、と。 だからシスティナのイエスは、ギリシャ・ローマ彫刻的に肉感的なのでしょう。 ルネッサンス美術に限らず、そもそもヨーロッパ美術はキリスト教文化の影響が色濃いです。 聖書の中の場面、ピエタ(キリストの遺骸を抱く聖母マリア)像など。 17、18世紀以降はまた違うのかもしれませんが、大雑把に言って、ヨーロッパ美術はキリスト教抜きでは考えられません。
- cyoco-co
- ベストアンサー率22% (599/2611)
タイムリーでルネサンス美術の本を見ていたので 結構キリスト教関連が多いかと思います。 女性の体つきもふくよかで丸い感じにかかれていて。 個人的にはすごくこの時代の絵が好きなので。