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ルネッサンス音楽
ルネッサンスの音楽に興味があります。 オススメのCDなど、ありませんか? また歴史的背景や美術、国(旅行で訪ねるなら、どこが良いか)などについても、知りたいのですが、 それがわかるサイトや、本など、教えて下さい。
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ウエルガス・アンサンブルの「中世・ルネサンス音楽への招待状」は、ミサ曲や世俗曲など取り混ぜてアソートになったおすすめのCDです。 私はポール・オデットという人のリュートが大好きで、その方のCDも持っています。 「ロビンは緑の森に去り」等。 ルネサンス音楽には独特の魅力がありますよね! ご参考になれば幸いです。
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- mizuki_amari
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ちと長文なので、少しずつ読んで下さい(笑)。 まず、おすすめ本とおすすめサイトを。 ●皆川達夫『中世・ルネサンスの音楽』(講談社学術文庫) http://www.amazon.co.jp/dp/4062919370/ (ちょっと硬い本ですが、ぜひ手元に置いて下さい。) ●Stock Book http://2style.net/misa/ (中に入ったら「古楽の楽しみ」をクリックして下さい。) おすすめCDは、とても悩んでしまうのです。なぜかというと、日本語解説つきのものは非常に少なく、あっても廃盤になっていたり…。以下に紹介するCDはすべて輸入盤です。ご了承ください。 【フランドル地方(1)】ルネサンス美術はイタリアが中心地ですが、ルネサンス音楽はフランドル地方(フランス北部・ベルギー・オランダあたり)が先進の地でした。主な音楽家は、ギョーム・デュファイ(1397-1474)、ヨハンネス・オケゲム(c.1420-1497)、ジョスカン・デ・プレ(c.1455-1521)など。中でもオケゲムの「レクイエム」は、現存する最古の多声レクイエムです。その音楽は静謐で淡々としています。 [CD] ヒリアード・アンサンブル『Ockeghem: Requiem』 http://www.amazon.co.jp/dp/B003BKF6DC/ 試聴はこちら http://www.amazon.com/gp/recsradio/radio/B003BKF6DC/ref=pd_krex_listen_dp_img?ie=UTF8&refTagSuffix=dp_img こちらの動画でも聴けます(同じ合唱団の別テイクです) http://www.youtube.com/watch?v=kcRku6UL9YQ 【フランドル地方(2)】オケゲムの弟子のジョスカン・デ・プレは、美術におけるレオナルド・ダ・ヴィンチに比肩される重要な音楽家です。私見ですが、オケゲムまでの音楽が平面的であるのに対し、ジョスカンの音楽は立体的な広がりを感じさせるように思います。宗教改革のマルティン・ルター(1483-1546)も、「他の音楽家は音に支配されているのに対し、ジョスカンは音を意のままに支配している」と評価しました。 [CD] フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、シャペル・ロワイヤル合唱団『Josquin: Stabat mater, Motets』 http://www.amazon.co.jp/dp/B0049BX03U/ 試聴はこちら http://www.amazon.com/gp/recsradio/radio/B0049BX03U/ref=pd_krex_listen_dp_img?ie=UTF8&refTagSuffix=dp_img 1曲目の『4声のアヴェ・マリア』がこちらで聴けます。 http://www.youtube.com/watch?v=Xt3H2uGxFLI 【イタリア】ジョスカンの音楽はヨーロッパ中に影響を与えましたが、イタリアで花開くのが意外に遅かったのは、ローマ=カトリック教会が保守的で、凝った音楽を導入することに慎重だったためのようです。しかしルターの宗教改革(平易な母国語の賛美歌で信者を増やした)に対抗して、やむを得ずカトリックでも音楽に力を入れるようになります(対抗宗教改革)。その代表が、ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594) です。下記CDは、パレストリーナの代表作と、その孫弟子にあたるグレゴリオ・アレグリ(1582-1652)の「ミゼレーレ」をカップリングした名盤です。アレグリの「ミゼレーレ」は、モーツァルトが少年時代に聴いて感動し、記憶を頼りに楽譜に書き写したという逸話で知られます。 [CD] タリス・スコラーズ『アレグリ「ミゼレーレ」・パレストリーナ「教皇マルチェルスのッミサ」』 http://www.amazon.co.jp/dp/B000B865AA/ アレグリ「ミゼレーレ」がこちらで聴けます。 http://www.youtube.com/watch?v=nKj1iK2WKS8 【スペイン】ルネサンス音楽は、16世紀スペインで大輪の花を咲かせました。クリストバル・デ・モラーレス(c.1500-53)、アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)、トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611)、などなど。スペイン・ポルトガルの宣教師の布教活動の原動力にもなったもので、戦国時代日本のキリシタンも、このような音楽に触れた可能性があります。また、アメリカ大陸にも持ち込まれ、先住民の音楽と融合して、ラテン音楽のルーツとなりました。中でも、ビクトリアの「レクイエム」は、ルネサンス音楽で最も美しいと言っても過言ではないと思います。清らかさの中にスペイン人らしい熱情を秘めている感じです。名盤の誉れ高い [CD(1)] か、もしくは [CD(1)] を含む3枚組の [CD(2)] を勧めます(値段があまり変わらないので、3枚組を買うほうがお得かと…)。 [CD(1)] タリス・スコラーズ『ビクトリア レクイエム』 http://www.amazon.co.jp/dp/B00005ATD0/ [CD(2)] タリス・スコラーズ『ビクトリア・コレクション』(3枚組) http://www.amazon.co.jp/dp/B004JKDXQK/ ビクトリア『レクイエム』より「キリエ」の部分がこちら http://www.youtube.com/watch?v=o8CV71uf88A 【イギリス】世俗音楽では、フランドル地方のシャンソン(ギョーム・ド・マショーやジョスカン・デ・プレなど)、イタリアのマドリガーレ、イギリスのリュート歌曲など色々なものがあります。その中でもまずは、イギリスのジョン・ダウランド(John Dowland, 1563-1626)に触れてほしいと思います。 [CD] 『John Dowland Collection』(オムニバス、2枚組) http://www.amazon.co.jp/dp/B000LSA7WC/ 試聴はこちら http://www.amazon.com/gp/recsradio/radio/B000LSA7WC/ref=pd_krex_listen_dp_img?ie=UTF8&refTagSuffix=dp_img 9曲目の"Come again, sweet love doth now invite"がこちらで聴けます http://www.youtube.com/watch?v=5EBnIiiELVQ
お礼
詳しいご回答をありがとうございます。 個人的には、イギリスのものが良いと思いました。 民族楽器が使われているものが好きです。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 オススメのCD、購入しようと思います!
補足
CD買いました。とても気に入っています。 ありがとうございます!