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吸光度とDNAの純度
260nmの吸光度/280nmの吸光度の比で、なぜDNAの純度が分かるのですか? 誰か教えてください。
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核酸やタンパク質に含まれている発色団の吸収極大波長を以下に示します。 核酸に含まれる発色団 グアニン:248 nm アデニン:263 nm チミン:264 nm シトシン:274 nm タンパク質に含まれる発色団 フェニルアラニン:257 nm チロシン:275 nm トリプトファン:278 nm 大雑把に見て、核酸系の方が低波長にピークを持っていますね。ですから、低波長の吸収が核酸の濃度を示し、高波長の吸収がタンパク質の濃度を示す、ということが大雑把に分かります。 もしタンパク質にフェニルアラニン、チロシン、トリプトファンなどが含まれていなければ、核酸とタンパク質との混合比などを議論することはできません。
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- RabbitLand
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回答No.2
260nmでは核酸の濃度が、280nmではタンパク質の濃度がわかります。純粋なDNAだとこの比が1.8に近いほど純度が高く、280nmの値が高ければその値は1.8よりも小さくなるのでコンタミしているということになります。
質問者
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回答ありがとうございました。 なぜ、A260とA280とで比較をするのかが分かりました。
- methyl
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回答No.1
DNAの吸収波長のピークが約A260だからです。吸収スペクトルのグラフを描くとA260を頂点に山型のグラフになります。つまりA260/A280はA280の吸光度に対してA260の吸光度がどれほど大きいかを示し、純粋なDNAでは1.8~2.0程度と言われています。
質問者
お礼
回答ありがとうございました。 A260という値の意味が分かりました!
お礼
回答ありがとうございました。 とても詳しい解説をいただけたので、この問題について本質からしっかり理解できたように思います。 本当にありがとうございました。