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藩の階級名について知りたい。
武士と一口にいっても非常に多くの階級があります。 たとえば足軽から旗本直参まで…。 また藩によって別藩にない特殊な階級もあります。 土佐藩などは「上士」の下の階級の「郷士」の間に、「白礼」という階級があり、これは「上士」の最下級の階級ですが、土佐藩独特のものだそうです。 このように、藩それぞれの階級についてすべてを知りたいのですが、お詳しい方、またサイトや文献などがありましたら教えていただきたいです。 時代は幕末の明治維新前です。
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将軍家は直身の旗本と御家人を主な構成要素にしていました。 それぞれ家禄高により100石以上が旗本で以下が御家人と成ります(例外も在ります)。 この知行地の石だかにより、就任出来る役柄も変わります。 3000石から2000石の旗本だと伏見奉行・大目付け・町奉行に成れますが 大番頭や若年寄りには成れません。 そして給米と呼ばれる役職手当てが支給されます。 外様や譜代の大名も基本的には将軍の家臣として扱われ 外様大名の5000石の家来でも、1000石クラスの直参旗本には トラブルが起こった場合、慣例上勝つ事は出来ませんでした。 外様大名の家来は将軍の家来の家来に過ぎない陪臣で、 将軍の直接の家来である旗本の方が身分(階級)が高かったわけです。 譜代や親藩等は基本的に幕府の身分制度を基本とする身分と役職の類似した形態をとっていました。 しかし、御指摘のような土佐藩のような外様大名は成立過程に違いが在る為、 各藩毎に構成単位や要素が全く異なって来ます。 一口に外様大名と言っても島津藩のように室町時代まで歴史が遡れる旧族系の大名で 転封と呼ばれる引っ越しを経験しなかった藩は独特の身分制度を維持し続けましたし、 関ヶ原以降に取り立てられた比較的歴史の浅い藩になると 新規取り立ての家臣層で疑似譜代のような形態をとった藩も在ります。 100万石では必要でも1万石では不必要な身分・役職が在りましたし比較も出来ません。 一般的になりますが大体の外様大名の階級を御説明します。 大名がまずおります。 次に「御一門」「お家筋」と呼ばれる藩主の子孫・親戚筋がおります。 そして大抵藩の始祖以来の古参の「古参衆」「譜代衆」の家臣から 関ヶ原や大阪の陣以降に召し抱えられた新参の家臣までがいて、 それぞれ石高によって厳密に階級付けされています。 絶対では在りませんが古い家臣の家柄程石高が高く、 これは合戦による手柄等により過去に決定されたものがそのまま世襲されました。 この下に徒という鉄砲足軽等の階級が在りました。 御指摘のような土佐藩の様に長宗我部の旧領に転封された藩等は 改易された藩の家臣で帰農した土豪層を、家臣や準家臣の身分として位置付ける藩も在り、 毛利の様に減封されたさいに多くの家臣が帰農した藩では、 「もともと同じ身分で在った農民」達にも特別待遇が与えられ 階級支配もなだらかでした。 前田、上杉、南部、佐竹等は各藩歴史も古く事情も複雑で階級秩序も特徴が在ります。 同時に階級イコール家禄ではありませんし役柄でも在りません。 また、江戸期は歴史が長いので、初期の身分制度は商業経済が発達する事に伴い かなり変容をとげております。 任意の個別の藩の時代を限定した体勢を調べられた方が理解しやすいと思います。 ご質問の範囲があまりにも大きい単位な為、もうすこし絞っていただけると答えやすいです。 各藩毎に学習されるのが近道だと思います。
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- 6dou_rinne
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>それぞれの藩についての階級名の箇条が知りたいだけなのです。 どこの藩についてといわれればまだ答えやすいですが、そういうふうな質問だと答えにくいのですが。 ちなみに薩摩藩の場合は上から ご一門 一所持 一所持格 寄合 寄合並 無格 小番 新番 御小姓与 (以上鹿児島城下士族) 郷士 与力 (以上士族) 外城座付士 足軽 となっていました。
お礼
お礼が遅くなりすみません。 まずそれぞれの藩の階級を知るべきでした。 薩摩藩のご解説ありがとうございました。
- 6dou_rinne
- ベストアンサー率25% (1361/5264)
それこそ藩ごとにみな違い特に外様の大藩は歴史的な経緯もあって、一概にはいえないでしょう。(個別の藩についてなら多少の資料はありますが。) また、足軽については、農民からの一時採用で武士には含まれていないというところも多いようです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 足軽についてはそういう藩もあるかもしれませんね。 >個別の藩についてなら 質問というのは、それぞれの藩についての階級名の箇条が知りたいだけなのです。が、何か質問に間違いがあればご指摘ください。
お礼
お礼が遅くなりすみません。 一口に藩といってもそれぞれには様々な事情があるのですね。 「>各藩毎に学習されるのが近道だと思います。 」 そのようですね。出直します(笑)。 大変丁寧な解説ありがとうございました。