会計事務所勤務で生保5社の代理店をしております。
アクサ生命がいいかどうかはおいといて、基本的には法人に対しては将来の退職金の財源と、節税をかねそなえた商品で、税法をクリアしたものが取り扱われております。(長期傷害保険は除いてですが)
しかし、悪質な代理店や税務の知識のない代理店では、会社や役員の将来のことなどまったく考えずに、手数料のいいものを売ってあとは知らん顔なんてところもありますのでご注意下さい。
一般的な生保の法人の保険のメリットというのは、保険料を支払ったときに経費にして、いざ退職するときに保険を解約することによって満期返戻金を受け取ります。この満期返戻金については経費として落とした分だけ利益として計上しなければいけません。
つまり簡単にいえば、1,000万円いままで経費として落としてあれば、1,000万円を利益で受けるということになります。
それではせっかく節税した分を解約したときに納税することになるので、意味がありませんので、解約と同時に、役員に同額以上の退職金を支払い経費にすることで法人の利益をなくすというものです。
(退職金には所得税、住民税がかかりますが、かなり税金は安くなります。)
というのが法人の保険の基本ですが、全額損金で経費計上できる保険というのは解約返戻金のピークの時期が短くて、早くくるという欠点があります。
そのピークの間に解約をしなければ損をしてしまうのですが、まだ若くて退職もする気がないのにピークがきてしまうという事態は避けなければいけません。
会計事務所として顧問先に勧めるのは、経営者が若い方だと1/2損金タイプの保険(経費で落とせる金額は支払額の半分ですが、年齢にもよりますがピーク時には支払額の100%以上が戻ってきますし、ピークの期間も長くなるので、いつ退職してもよくなります)ですし、高齢の方で、いつ退職するかがかなり見えている方には全額損金タイプということになります)
以前相談を受けた顧問先には、友人が代理店を始めてプランニング表を作ってきたそうで、その保険がどうなのかみてほしいといわれました。その代表者はまだ30前半なのですが、6~8年後にピークがくる全額損金タイプの保険だったので絶対に反対しました。
その友人には悪意はなかったとは思うのですが、解約返戻金を受けるときをどうするかを考えれない代理店はあるかもしれません。
もし、顧問税理士がいれば一度プランニング表をみてもらったほうがよいかもしれません。(銀行も保険の代理店を始めていますが、銀行員もあまり税金のことに関しては詳しくありませんので勧められるまま入るのは危険かもしれません。)
保険の種類によっても生保によっても得意、不得意がありますし、各社しのぎを削っていますので、一番返戻率のいい生保は常に変わりますが、もし、タバコも吸わない、ゴールド免許、健康に自信があるということでしたら、今のお勧めの生保は三井住友海上きらめき生命でしょうか。
メジャーな生保でも法人は不得意な生保だとか、名前は一般的に知られていないけど法人に特化した生保だとかもあります(ING生命などお勧めです)
保険は大きな買い物ですので、実際に3社くらいの見積もりはとってみて、比べるのがよいかと思います。
お礼
非常に参考になりました。 ありがとうございました。