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中学レベル・日本に吹く偏西風

こんにちは。連続投稿ですみません。 「中学レベル・日本に吹く季節風」で質問していますが、こちらでは偏西風について質問します。 偏西風については、ネットと広辞苑を引いただけでは意味がよくわからないので、いろいろと指摘してください。 質問1 偏西風が日本に吹いたとき、具体的に「●○山地・山脈」に吹くのでしょうか。 これも季節風同様でしょうか? 質問1の補足 偏西風が吹き、とある山を境にして、気温や雪から雨に変わるなどという、変化を起こすことがある山地・脈について知りたいです。 いまいち「これだ!」というはっきりとした答えがないので、お願いします。 質問をまとめると「偏西風が日本に吹いたとき、何地・脈にあたるのか」です。わかりにくい質問かもしれませんがお願いします。 また、おすすめの参考サイトも教えていただければ光栄です。 よろしくお願いします!

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回答No.2

偏西風は、その原因が惑星(つまり地球)の自転由来のもので、季節によって変化するものではありません。日本の天気が、基本的に四季を問わず西から東に変化するのは、この偏西風の影響によるものです。 一方、季節風とはある季節に決まって一定方向に吹く風と考えればよいでしょう。理論上は夏には南海上に高気圧(小笠原気団)が張り出すため、南よりの風が吹くことになりますが、これはあまり体感できるほど特徴的ではないというのが実情でしょう。一方、冬は童謡にもなるように、明らかに北よりの風が吹きます。これは、ユーラシア大陸内陸、シベリアあたりがぐっと気温が下がることに起因する低気圧(シベリア気団)がもたらすものです。 さて、天気の変化をもたらす山地・山脈とのことですが、ようは冬に雪が降る地域と降らない地域を把握したいのでしょうか?なら、東北なら奥羽山脈、関東~(広義の)中部なら、越後山地と飛騨山脈(北アルプス)、近畿地方にはあまりそれといった山地はなく、おかげで新幹線は米原あたりでよく減速する…、中四国は中国山地といった感じとなります。以上より日本海側は雪のよく降る地域、南側は乾燥した地域となります。 夏は先の小笠原気団の影響で、理論的には今述べた山地(ただし中部地方は南アルプス、近畿地方は紀伊山地、中四国地方は四国山地)の南側が雨が多い地域となるのですが、現実的にその結果が明らかに出ているのは、和歌山、三重南部(多雨地帯)と瀬戸内(少雨地帯)くらいでしょうか。 さて、もう一つ、天気に関しては…中2、2分野で習う飽和水蒸気量を思い出してください(未修だったらすみません)。プラス、高校地理では標高が100m上がるたびに気温は約0.55度下がる、と習います。要は高い山にぶつかって空気が持ち上げられると気温が下がり、露天に達し、雲が発生→雨や雪という結果になるわけです。特に冬の季節風は日本海で大量の水蒸気を吸収した、湿った空気となりますが、これらは日本の背骨に当たる先の産地山脈にぶつかって雪を降らせます。で、ふってしまったもんは、あとは水蒸気はそうありません。もちろん標高が高いままなら別にちょち余分な水分を落としたよ~ってだけですが、それが山を下り、標高が下がると、今度は途端に乾燥したり、あるいは夏なら気温があがるフェーン現象になるわけです。飽和水蒸気曲線で言うと、山にぶつかることでいったん左に移動した空気は、はみ出した水蒸気を雨・雪として地面に落とし、その温度での飽和水蒸気量まで水蒸気量を落とす。だけど再び山を下ることで曲線上を右に移動し、すると前より乾いた空気になっちゃった~という、アレですね。 以上をまとめますと、確かに次のような事実が納得できます。 たとえば長野県は、県自体の標高が高いですが、北部にある長野市は結構雪が積もるのに対して、中部の松本市まで来るとあまり積もりません。これは、松本市の北西に位置する3000m級の飛騨山脈でたっぷりと水分を落とした空気が流れ込むからで、長野市の北西にはそこまで高い山脈がないため、比較的雪がよく降るわけです。 また、中四国地方では、瀬戸内の少雨は有名ですが、こちらは長野の事情とは異なり、北西の風はいったん(たかだか15~600mちょいの)中国山地を駆け上がりますが、その後標高0mまでくだりますので、そりゃ、松本で雪が降る事情とは大きく異なりますね、やたらと乾くわけです。

haraheri-goo
質問者

お礼

とてもわかりやすく説明してくださいました。また、私の求めていた回答を的確に把握してくださったのも嬉しかったです。 回答をいただきまして、ありがとうございました。 とても参考になりました。

その他の回答 (1)

  • tera-rin
  • ベストアンサー率21% (16/74)
回答No.1

 日本の上空(高度約12km)には強い西風である偏西風が吹いています。この西風は、夏は日本の北側にありますが、冬になると、南に下がってきます。  偏西風は、速いときには秒速100mに達し、ジェット気流とも呼ばれます。 詳しくは参考URLを見て下さい。

参考URL:
http://tohoku.naro.affrc.go.jp/reigai/zusetu/reikansi/kisyo/westerlies.html
haraheri-goo
質問者

お礼

回答をいただきまして、ありがとうございました。 とても参考になりました。

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