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文学者の人柄について
大学のある講義で教授が『文学者になる人たちは暗い人が多い;明るい人柄の人は少ない』とおっしゃっていたのですが、これは本当なのでしょうか? もしも本当ならその根拠は何でしょうか? お時間のある時に教えて下さい。
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初めまして。 いまどきは必ずしも暗い作風の文学作品ばかりではありませんので過去一般の印象として教授は仰ったのかも知れませんが。 昔、作家を目指していた頃、それ系の学校で、ある人が言ったことが記憶に残っています。それは 「小説って、どうして不幸な話が多くてハッピーエンドに終わるものが少ないんだろうか」 こんなふうなことだったと憶えています。 文学の、そもそもの出発点を考えてみられたらよいと思います。 今の時代は一口に文学と言っても明るさに満ちた作品も出ていますが、洋の東西を問わず過去に遡るほど人間の生活というものは、いろんな点で厳しかったもののようです。 「幸福の顔は似たり寄ったりだが不幸の顔は千差万別だ」というような意味のことばを聞いたことがあります。 文学の目的は似通った「幸福」を描くためにあるのか?むしろ多様な「不幸」のかたちを手を変え品を変え筆を尽くして描くことで人間の生き様、人生のありようを深く考察しようというのが目的ではないか。したがって、これに臨もうとする人は、この世界の暗黒面に目が向き勝ち、即ちネクラタイプであるということでしょうか。 「不幸」或いは「苦しみ」という側面が、この世界に存在しなかったら文学はもちろんのこと哲学も、その他の芸術も、こんにちのような発展はなかったかも知れませんね。
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それは多分、文学を志す人は沢山の本を読み人生の無常を知るからでしょう。 昔の作家は貧困にあえぎ結核などで死ぬ人も多く、又自殺した人も沢山います。 (昭和に入ってからは、三島由紀夫・川端康成などですね) そういう暗い人の作品を読んで影響を受ける場合もあるでしょう。 遠藤周作はユーモアのある作品を書いていましたから明るい人かと思っていたら実際は違うようでしたしね。 教授はそういう昔の文学者のことを言っているのではないでしょうか。
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ご回答ありがとうございます。 kosumosu100さんの言うように文学者の中には自殺者が多いと授業で習った事があります。 確かに大学のある講義では、残酷な場面が書かれている文学だけをしてきました。 参考になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに今は必ずしも暗い作品ばかりではないでしょうね。 私が習った講義では、昔の二人を取り上げたから教授がそのように言ったかもしれませんね。 非常に参考になりました。