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「ご来店いただきありがとうございます。」
最近、タイトルに書きましたような「~していただきありがとうございます」という表現をよく耳にするのですが、これは正しい用法なのでしょうか。 敬語を使わない表現(なんと言うか忘れてしまいました)に直すと「(店に)来てもらってありがとう。」ですよね。 「ありがとう」が他人へ感謝を伝える言葉であるならば、「来てもらって」の主語は店(店員)ですからそこが合わないと思ってしまうのです。 ですから「来てくれてありがとう」を丁寧にした「ご来店下さりありがとうございます。」の方がふさわしいと思うのですが、いかがでしょうか。 (「来てもらえてありがたい」でも理解できるんです。でも店内放送では使えませんね(笑)) 敬語がちゃんと使えないと言われる若い世代の中で育ちましたので私の感覚が変なのかもしれませんが、ずっと気になっていたので投稿しました。 お暇なときで結構ですので回答よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
頼もしい限りです。 以前、あなたと同じ疑問を某新聞に質した読者がいて、紙上で取り上げられ、校閲部(?)や高名な国語学者の御託宣で、どちらの側から表現するかの差で、どちらでもいいとという結論になったらしいことを、間接的に耳にしました。その記事を調べていないので、あまりいい加減な批判は慎まねばなりませんが、日頃考えていることを記します。 「お客様が来店してくださる」も「お客様に来店していただく」もそれぞれに正しいことは言うまでもありません。 問題はその後に「ありがとうございます」が続くこと、「ありがとう【ございます】」であって「ありがとう【存じます】」ではないことです。 さらに、一番重要なのは、「いただく」の主語は発言している人だ、ということです。 「ありがたい」とは、ほとんどありえないようなすばらしいことを言います。 「店の者がお客様に来店していただいた、その店の者の行為がありがたい」 「お客様が来店してくださった、そのお客様の行為がありがたい」 どちらでしょうか? 質問者さんの挙げられた対比例も的確ですね。 繰り返しになりますが、 「いろいろ教えてもらってありがとう」 「いろいろ教えてくれてありがとう」 この二つがどちらも正しいと言う人とは、平行線でしょう(前者は「いろいろ教えてもらって[私は]感謝しているよ」のように言うべきだと思います)。 しかし、この御質問に接して、思わず膝をたたきました。「同じ事を考えている(若い?)人がいるんだ」と。 今後とも、よろしくお願いします。
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まず、次のことを理解すれば、理論的に説明出来るでしょう。 常体 敬体 ~てもらう ~て頂く(謙譲語) ~てやる ~て上げる・差し上げる(謙譲語) ~てくれる ~て下さる(尊敬語) という事から考えて「ご来店下さり、ありがとうございます」というkarina3242さんの語感は正しいと思います。でも最近やたらと「頂く」を使いたがりますね。
お礼
jun102さん、はじめまして。 ご回答ありがとうございます。 常体と敬体ということばをずっと思い出せずにもやもやとしていましたので大変助かりました。 もう忘れないようにしなければ・・・。 jun102さんやhe-goshite-さんがおっしゃるように、本当に最近は「いただく」が多用されていますね。 基本に返って、ただ批判するだけでなく正しく敬語を使えるように頑張りたいと思います。
- sunasearch
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「お・・・いただく」の場合、敬意の対象が、話し手と聞き手のどちらにも解釈できるというのが問題なのだと思います。どちらとして解釈するかは、確かに感覚によりますね。 そこで、敬意の対象が曖昧なのが問題なので、「いただいて」のところを「いただきまして」とすれば、曖昧さが減るのではないでしょうか? 「ます」は話し手から、聞き手への丁寧語ですので、これを加えることで、「いただく」の敬意の方向も「話し手から聞き手」の方向に解釈される可能性が高くなるような気がします。
お礼
sunasearchさん、再びのご回答ありがとうございます。うれしいです。 そうですね!「いただきまして」に置き換えてみると、感じ方がぐっと変わります。 これは「ます」の敬意の対象がポイントなのですね。納得しました! わかりやすいご回答に感謝しています。 これからもよろしくお願いいたします。
- he-goshite-
- ベストアンサー率23% (189/802)
No.2回答者さんの回答(の「有難うございます」と「有難う存じます」の使い分け)を拝見して,目からうろこが落ちる思いをしております。 私は,「ありがとうございます」は,「在り難い(ことで)ございます」のことだから, お客様が「来てくださった」こと,でも,お客様から「来ていただいた」こと,でも,ともに「在り難い(めったにない)ことだ」という意味を感謝を表すことばとしているのだから,この場合はあとに続く感謝の気持ちを表す言葉として組み合わせても,許容の範囲ではないか,と思っていました。 それよりも,いまどき流行っている,本来明らかに「くださる」(または「なさる」)を用いるべきところに「いただく」を使う文が気になります。不快感さえ覚えます。 「いただく」を使いさえすれば丁寧な表現になると思っているかのような言葉遣いです。 例えば,私があるプロバイダから受け取ったメールの文面では, 「○月○日は○○様(私の名前です)が××(プロバイダの名前です)にご入会いただいてから、ちょうど○周年目にあたります。云々」となっていました。 (ここは「ご入会くださってから」あるいは「ご入会なさってから」にすべきですよね)(「ご入会いただいてから」にするなら,○○様と××の位置があべこべですよね!) 質問者さんの本旨もここにあるのではないかと思い,ひとこと書きました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 その通りです!私が気になっているのは後に「ありがとうございます」がつく場合の「いただく」、「くださる」の用法だけではなく、he-goshite-さんがおっしゃるような文もなのです。 言葉が全然足りませんでした。 実は質問を投稿した後、買い物に出かけたのですが、店内放送で「更に!ポイントカードを五枚集めていただいたお客様にはプレゼントをさしあげます!」といった文句が流れていました。 これもhe-goshite-さんがお受け取りになったメールと同じく「変だなあ」という感じがします。 これだと動作主の○○様(he-goshite-さんがお受け取りになったメール)、客(私が聞いた店内放送)が下げられているようです。 他の方のお礼でも書きましたように、いまだにどんな場合での「いただく」がよくないと感じるのかはっきりとわからないです。 もしおわかりであれば、ぜひ教えてください。 それにしても、日本語は奥が深いですね。 私は四月から日本語教育を副専攻にする予定なので、日本語に対する興味が更に増しました。
- sunasearch
- ベストアンサー率35% (632/1788)
(イ)(「お…いただく」の形で動詞の連用形、「御(ご)…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。 (a) その動作が動作者の意志に基づく場合。 「わざわざお越し―・いて恐縮です」「御心配―・きましたがもう元気になりました」 来店するという動作に対して、感謝しているという意味になり、問題はないようです。
お礼
回答ありがとうございました。 お返事が遅れてすみません。 さて、sunasearchさんが引用なさった「わざわざお越しいただいて恐縮です」、「ご心配頂きましたがもう元気になりました」の二文に関して、私は違和感を覚えませんでした。 何と言うか、今回の「ご来店いただきありがとうございます。」とは種類が違うもののように思えてしまうのです。 しかし残念ながらそれがなぜかがわかりません。 確かに条件はこの箇所のそれに合致しているのに・・・。 理屈でなく感覚が頼りであることがより判断を難しくしています。 もう少し、どのような場合に変だと思うのかを考えてみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そして、同じ感覚をお持ちの方にお会いできて大変うれしく思います。こちらこそよろしくお願いします。 (ちなみに私は22歳です。高校生の元気さがうらやましいです(笑)) garamondさんのご回答は私の言いたいことをまとめてくださったようでした。 「ありがとう存じます」「感謝しています」と、「ありがとうございます」はこう違うのですね。 sunasearchさんの「いただく」についての説明を受け、「くださる」を調べてみました。 (3)(補助動詞) 動詞の連用形に「お」の付いた形、動作性の漢語に「ご(御)」の付いた形、動詞の連用形に「て(で)」の付いた形などに付いて、動作をする人に対して、その動作を受ける者の立場から敬意を表す。 「御高著をお送り―・り有り難うございます」 この箇所にあてはまるのだろうと思ったのですが、先ほどの「いただく」との使い分けについてどう定義すればよいのだろうと考えています。 新聞ではどちらも正しいと結論が出たと言うことで、もはや好みの問題なのかもしれませんが、もう少し考えてみたいと思います。 なんだか楽しくなってきました。