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感謝に対して普通「とんでもない」で返しますか。
いつもお世話になりまして、ありがとうございます。 「とんでもない」という言葉はよく耳に入ります。 ーーありがとうございました。(私) ーーとんでもありません。(日本人) ーーありがとうございました。(日本人) ーーどういたしまして。(こちらこそ)(私) 「とんでもない」という言葉はまだ慣れません。辞書の意味を見ると、なんだか貶す意味も入っています。感謝に対して、普通「とんでもない」で返しますか。それはとてもネーティブな表現ですか。なんだか「どういたしまして。(こちらこそ)」という言葉で返す日本人は少ないです。 「とんでもない」にふさわしい場面(特に貶す意味ではない「とんでもない」の用法)を教えていただければ幸いです。よろしくお願い致します。
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美しい日本語、昔からの日本語、通じる日本語、 この3点を満たした言い方ということになると、 「とんでもないことです」(通常) 「とんでもないことでございます」(より敬意がつよくなる) という言い方になります。 意味、役割としては、相手のことばを強く否定するときに使い、「そんなことはない」ということをいうためです。 何かお礼を言われたり、感謝された場合は、相手の自分に対する感謝を否定することによって、自分が感謝されるような存在や、行為をしたのではない、ということを強調するわけです。 というのも、もともとの日本人のメンタリティーには、「相手に借りをつくりたくない」というのがありますし、その逆に「自分の行為が、自分への借りであると相手に思わせたくない」というのがあります。 「感謝」というのは、「借り」を作る行為の結果であり、精神的な重荷になる、ということであるのだ・・・と考えるわけです。 具体例で説明しましょう。 AさんはBさんが苦しいときに、Bさんを助けてあげました。 Bさんはとても感謝しています。 それと同時に、Bさんは、Aさんに「申し訳ない」とも思うし「借りがある」とも思うわけです。 だからBさんは「ありがとう」というわけです。 「ありがとう」とは「ありがたい=あることが難しい、そうであるのが稀なことである」ということですから、めったにないことをしてもらった、という気持ちなのです。 しかし、感謝されたAさんとしては、Bさんに感謝されたくてしたわけではないのです。 Bさんをなんとか助けたいとしてした行為が、結局はBさんの重荷になってしまっては、Aさんは困るわけです。 そこで、「ありがとう」といわれたAさんは、Bさんに「とんでもないことです」というわけです。 これによって、Bさんの感謝はAさんにより否定され、結果、Bさんの感謝=重荷=借りの気持ちが軽減され、Aさんの困惑もなくなる・・・という構造になっています。 なお、「とんでもない」の「ない」は、モノゴトがある・ない(無い)の「無い」ではありませんし、 「とんでもない」でワンセットです。 「とんでもありません」は、その意味で本来の使い方、言葉の成り立ちからいうと明らかに間違いです。 しかし、間違いもたくさんの人が使うようになると「通じる」ということになり「間違い」ではなくなります。 ただし、美しい日本語、昔からの日本語、という条件には当てはまりませんから、日本人学習者にはお勧めしません。
その他の回答 (6)
#6です。 『これによって、Bさんの感謝はAさんにより否定され』と書きましたが、これは表現を間違えてしまいました。ごめんなさい。 Aさんが否定したのは、Bさんの感謝の気持ちではありません。 Aさんが否定したのは、Bさんに感謝された「自分の行為」そのものです。 「Bさんは、私(A)の行為を『ありがたい』とおもっているが、私の行為は感謝されるようなことではないのです。つまり当然のことをしたまでです」 ということを言っているわけです。 訂正してお詫びします。 なお、「とんでもないことです」は「強い否定」ですから、人によってはこれを「自分の感謝の気持ちそのものの否定」と捉える人も稀にいます。 その意味で、このことばをつかうことそのものが「通じる日本語」という観点に立つと、危険かもしれない、とも思います。 よって、普段「ありがとう」といわれたら「いえいえ、どういたしまして」という「通常の否定*」をしておけばいいでしょう。 もちろん、相手が「強い感謝」をしてくれたときには、「気にしなくていいんですよ、当然のことをした(ありがたいことではない)のですよ」という気持ちをこめて 「とんでもないことです」というのがいいでしょう。 *・・・どういたしまして、というのも「自分の行為は感謝されるようなことではない」意味であるのはお分かりですよね。
お礼
ご訂正ありがとうございました。
私も3番さんとまったく同じ説明をするでしょうから 質問に対する直接の回答は省略します。 補足すれば、「とんでもない」は、丁寧に言うときや 目上の人に使うケースが多いように思います。 ---------------------------------------------- さて、質問からはずれますが、 ひとつ、気になったことがありましたので書きます。 > ーーありがとうございました。(私) > ーーとんでもありません。(日本人) この日本人の発言は、場面にふさわしいかどうかという以前に、 「日本語文法として」間違っています。 最近は日本語を知らない日本人が増え、困ったことになっています。 「とんでもない」は一語の形容詞です。 「とんでもな」の部分が語幹ですから、「ない」だけを切り離して 変化させてはいけません。 正しい日本語は「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」です。 ただし、9割ぐらいの人は「とんでもありません」とか 「とんでもございません」という誤った日本語を使っています。 この間違った表現は、日本語としてもう完全に市民権を 得てしまっているのかもしれません。 しかし、正しい日本語を理解している1割の人たちは、この9割の日本人を 「日本語に対する意識や能力が低い日本人」とみなす場合があります。 ご注意ください。
お礼
WindParkさん、ご返事ありがとうございました。 >正しい日本語は「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」です。 貴重なご意見を頂きありがとうございました。 大変いい勉強になりました。 正しい日本語を習得したいので、覚えておきます。 本当にありがとうございました♪
- gekkamuka
- ベストアンサー率44% (138/309)
上方(かみがた)言葉の「途(と)でもない」が撥音化ものと一般に見なされているようです。 そんな謂(いわ)れはともかく、今置かれているその事態や状態が、何とも法外であり、話者の手に負えるべくもなく、ただ呆れ果て途方投げ首であり、取り返しも付けようがない、そのような場合に「とんでもない」が当人の口から発せられます。 1.相手の不始末に慌てふためき誹る場合 とても高価な物品を壊した相手に向かって、責め詰(なじ)る・悪し様に誹(そし)る・見下げて貶(けな)す。 「とんでもないことをしでかしてくれたものだ」 2-1.自分の不始末を相手に詫びる場合 相手のとても高価な物品を自分が壊した場合に、自分を下手に置いて、ひたすら詫びる状況。 「とんでもないことをしてしまいました。どうかご勘弁の程を…、平にお許し下さい。」 2-2.いかにも豪華な供応や過分な褒賞など、話者にとって我が身に不相応な応接を前にした場合 「とんでもないことです。こんな褒章に値する自分などでは決してありません。どうかお気遣いお構いなく、ご容赦下さい。」 ご質問の場面はこの2-2のケースにあたるのでしょう。相手側としては、その話者の「とんでもない」が、いわば外交時令や見せ掛けの謙譲でしかないのか、それとも心底からの恐縮態度なのか、その判断こそが勘所ということでしょうか。 本来は一定の意味のものが、話者と相手側との相対する位置関係によっては、一見正反対と思われるような言葉遣いとなってしまい、聞き手側もその真意に悩むのも、その心底に豪勢な饗応や過分なお土産などの授受が秘められてるケースなのでしょう。 ご質問者がおっしゃられるように、できれば<ありがとうございました→どう致しましてこちらこそ勉強になりました>といった、ごく普通の話しっぷりで済むなら結構なことなのでしょうけど…。なかにはそもそも「とんでもないこと」を考えたり当てにしている御仁も、稀にはいらっしゃるのかも知れませんし…。
お礼
gekkamukaさん、いつもお世話になっております。 大変いい勉強になりました。 ありがとうございました。 gekkamukaさんの発言は私のレベルの日本語学習者にとってはちょっと難しいかもしれません。 辞書を引きながら、日本語が上手な友達に聞きながら、やっと分かりました。 いい表現もたくさん習得しました。 これからもよろしくお願い致します♪
- bakke
- ベストアンサー率23% (11/46)
国語の先生ではないので、普通の人が普通に使う場合のアドバイスです。 お礼を言ったことに対し、「とんでもない」という表現で返されると、なんだか変に否定されているような感じがするのだと思われますが、この言葉の後に、こんな意味が含まれていると思えば、納得してもらえるでしょうか。 「とんでもない(丁寧に御礼を言ってもらうようなことはしていませんよ。こちらこそ礼を尽くしていただいてありがとうございます。)」 お礼を言われたことに対して、謙虚な気持ちで受け取ったと考えてください。 もしも、awayuki_chさんが、お礼を言われたときに上の()のような気持ちを持ったときは、「とんでもない」を、使ってみてください。 日本はすべてを明確に表現したり露わにしたりするのは、下品だと考える国です。(最近はそうでもなくなってきましたが) 表に出ていない言葉が、表現されていることも多々あります。 普段は、「ありがとう。」には「どういたしまして。」と返すのが模範的だと思います。
お礼
bakkeさん、普通の人が普通に使う場合のアドバイスを頂きありがとうございました。大変いい勉強になりました。 >もしも、awayuki_chさんが、お礼を言われたときに上の()のような気持ちを持ったときは、「とんでもない」を、使ってみてください。 はい、その場合があれば、使ってみます^^ >日本はすべてを明確に表現したり露わにしたりするのは、下品だと考える国です。 日本語を勉強するとともに痛感しています。 本当にありがとうございました♪
直訳すると 「とんでもありません。」 →"哪里哪里!"或"那儿的話!" 「どういたしまして。」 →"不用謝"或"不客気" です。 どちらがよいか、は場面にもよります (ケースバイケース) し、言葉遣いの好みや癖にもよります。 一概には言えません。 > 貶す意味も入っています。 貶すというより、謙るニュアンスです。 日本人でも「謙る」と感じるか、「貶す」と感じるかは人それぞれ (各種各様) だと思います。 > 「とんでもない」にふさわしい場面 褒められたときなど、よく使います。 (例) A : 「日本語がお上手ですね。日本人かと思いました。」 B : 「とんでもない、褒めすぎです。私の日本語はまだまだです。」 A : "日語説得很好,我以為Ni是日本人。" B : "那儿的話呀! 獎過了。我的日語還很差。" お礼の場合の例文は次の人、お願いします。(^-^;
お礼
譲我看看さん、いつもお世話になっております。 >褒められたときなど、よく使います。 この場面からいい参考になりました。 いい例文だと思います。 >"那儿的話呀! 獎過了。 口那儿的話呀! 過獎了。 (入力ミスだと思いますが、微力ながら添削させていただきました^^) 本当にありがとうございました♪
- usui323
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こんにちは。 「とんでもありません。」と静かに普通に話すとなんか不自然な感じがしますね。 「色々とどうもありがとうございました~m(-_-)m」 「いえいえ、とんでもないです~。(^-^)」 こんな感じならあまり不自然な感じはしないような気がしますが。 上がり口調というか、言い方の問題でしょうか? 私は「とんでもない」と返すのは「当然のことをしたまででお礼を言われるようなことでもない」という 意味合いでたまに使いますね。
お礼
usui323さん、ご意見ありがとうございました。 いい勉強になりました。 >「とんでもありません。」と静かに普通に話すとなんか不自然な感じがしますね。 そうおっしゃられると、確かにそうですね。向こうはその時「静かに普通に話す」のではありません^^
お礼
u2_junさん、いつもお世話になっております。 とても理解しやすいと思います。 大変いい勉強になりました。 本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願い致します♪