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「言いにくいこと」を淀みなく言えるようになるには
謝罪が必要な場面、言いにくい事を言わなければならない場面、失敗したことを説明しなければならない場面など、「思わずうつむいたままだまってしまいたくなる」ことは仕事や生活の中で多々発生すると思います。 そういった局面を打破するには、言葉の力を駆使する必要があります。 ですが、そのような圧迫状況の中で謝罪や善後策交渉などの言葉を繰り出す力が、私にはありません。 したがって、言いにくい事をいつまでも抱え込んでさらに事態を悪くするケースがよく発生してしまいます。 このような性格や行動は心理学ではどのように定義されているのでしょうか。 また、どんな状況でもよどみなく話せるための訓練方法があれば教えてください。 お願いします。
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我々の社会生活において「コミュニケーション」は不可欠であり、 その点を質問者さんは充分にご承知の上でのご質問かと思います。 心理学においては、 必要に応じた適切なコミュニケーションが出来ないことを 「社会的スキルの不足・欠如」と考える場合があります。 社会的スキルとは、 「対人状況における適切なコミュニケーション行動(反応)」のことです。 また、コミュニケーションは言語のみによってなされるのではなく、 表情や身振り手振りなどの「非言語」によっても成り立っています。 当然のことながら、このスキルの持ち方には個人差があり、 もともとの性格傾向(内気など)のみならず、 発達途上における社会的経験の不足、不適切な行動パタンの習得など、 さまざまな原因によってスキルの不足が生じると考えられています。 (かなり強引で極端な例え話をすると、 駄々をこねれば何でも買ってくれる、という経験を繰り返したため、 「駄々をこねれば人は言うことを聞く」ということを習得してしまうなど。 あるいは、怒られた時に黙っていたらそれ以上は怒られずに済み、 「怒られたら黙る」という行動を習得してしまう、なんてことがあるかも…。 いずれも、大人の社会では“不適切”な行動ですよね。) もし上記のようなことがあるのであれば、 適切な行動パタンを習得することにより、 社会的スキルは回復することが可能と言えるでしょう。 そのような考え方に基づいて考案されているのが、 「社会的スキルトレーニング(SST)」です。 SSTでは、 どのような場面でどのような行動をとるのが適切なのかについての 実践的な訓練のほか、 自分の行動への相手の反応の予測、 状況への判断・思考方法の訓練、自分の感情のコントロールなど、 行動的・認知的な側面から、社会的スキルの習得を目指すこととなります。 特に、自分の言いたいことを言えないような人のSSTでは、 「アサーション(主張)トレーニング」が重視されます。 質問者さんはこの点でお悩みかと思いますが、 良い意味での自己主張(我を通すのではなく、 相手の考えを尊重したうえで自分の考えも尊重し、表明すること)は、 対人状況を円滑に進めるためには非常に重要ですよね。 また、自分の考えを表明できないことは強いストレスとなるため、 そのことがさらに対人関係の阻害要因となります。 そのため、アサーショントレーニングでは、 「対人的な場面で必要以上に感情的にならず、かといって自分を抑え過ぎず、 相手の考えを理解し、相手に不快感を与えないように自分の意見も表明する」 という一連の手続きを習得することを目標とします。 社会的スキルやSSTについては、 心理学的な研究が非常に進んでいるとは言いがたい状況ですが、 アマゾンで「社会的スキル」を検索すると何冊かの書籍が紹介されます。 中でも、以下の相川先生の著書などが読みやすいのではないでしょうか。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781909663/qid=1108927971/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-7016981-6321809 最後に、念のために申しあげておきますと、 > そういった局面を打破するには、言葉の力を駆使する必要があります。 …とは言い切れません。 もちろん「言葉」は非常に重要ですが、 コミュニケーションにおいてはもっと多くの情報が相手に伝わっています。 共感性の研究で有名なメーラビアンという学者は、 自分の感情や意思を他者に伝える能力の割合は、 「話した内容:声の調子:顔の表情 = 8%:37%:55%」 であったと述べています。 簡単に言うならば、 「言葉だけはきれいに繕っても、声や表情に本心は表れてしまう」 ということを述べているのです。 つまり、 他の方々もおっしゃるとおり、 「誠意」や「真剣さ」を持つことが重要なのでしょう。 ただ、 誠意を持つためには相手の立場を理解し、 相手の立場でものを考えることが必要でしょうし、 いかに誠意を持っていたとしても、 それが相手に伝わらなければ元も子もありません。 そのような認知的側面と行動的側面を両方とも鍛える上で、 SSTが役に立つことがあるのかもしれません。
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- kamebou
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その場面、相手にもよりますが、なによりも、態度、表情、相手に伝わる問題解決の為の前向きな姿勢が大切と思います。言いにくい事も、いつまでも抱え込まず、しどろもどろであっても自分の言葉で誠心誠意お伝えすれば、全く伝えないより事態の悪化は防げると思います。あと、緊張しすぎたり相手の人に必要以上に恐怖心や苦手感を感じ、相手の話がしっかり耳に入らず、言いにくい事を言わなければ、言わなければ・・と思うと何も言えない事があります。相手の話の中に解決の糸口、善後策交渉のヒントがある事もあります。よく相手の話を聞くことからはじめると良いかと思います。
- NAIROBI
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心理学的提議は他の回答者様にお任せしますが・・・。 「どんな状況でもよどみなく話せる」ことは必ずしもメリットではありませんよ。 むしろ想定しておられるようなケースの場合、まさに顔を真っ赤にし、 うつむきながら言葉を探り探り訥々と話すことこそ誠意を伝える極意だったりしますから。 べらべらと舌が回り、ツッコミ側に口を開く隙を与えないヤツほど誠意がないと言えます。 私は中間業種の営業を15年やっていましたので、得意先に謝りに行くこと、 仕入れ先の詫びを聞くこと、両方とも山ほど経験してきました。 舌だけ回してるヤツはダメです。 まず状況を正確に把握し、解決案を複数持ち、心からの謝罪と誠意有る解決策の提示、 あとはちょっとズルいですが相手の好み(ひたすら頭を下げるヤツが好みか、 多少言い返してくるヤツが好みかなど)を読んでその通りに振る舞うこと。 営業の話になってしまいましたが基本的には何でも同じでしょう。 まず誠意。伝えようとする気持ち。そりゃあ言葉のテクニックもあるに越したことはありませんが、 姑息的解決法として言葉のテクニックを身につけることは却って危険だと思いますよ。