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ドイツ語の文法的特徴について
英語と日本語と比べ、ドイツ語の文法はどういった特徴があるのか簡単にで結構ですので教えてください!動詞が前から二番目にくる。など…☆
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すぐに回答が付くと思ってみていたのですが、意外と出足が悪いですね。 で、呼び水程度のお話を(前振りはイイ、という場合は※まで飛んで下さい)。 動詞が2番目に来る例を示されている所など、どの程度の回答を期待しているのかわかりやすくて好印象なのですが、いかんせん、ヨーロッパ言語の中では英語が特殊すぎ、日本語はヨーロッパ言語と違いすぎ、で、どこから説明するかが難しいので、実際回答しにくい質問になっているのです(質問者の責任ではないのです)。 まず、世界の言語を概観すると、屈折語、膠着語、孤立語、に大別されます(おおまかに、です)。 屈折語とは、文の中の品詞が、置かれている役割によって変化する言葉。たとえば英語で「私」という言葉はI,my,meと変化しますね。これが屈折語の特徴です。ヨーロッパにおける主要な言語は、この屈折語に分類されます。ドイツ語もまた、しかり。 膠着語は、文の中に置かれた品詞の位置づけをあらわすため、膠付けする言葉を持つ言葉です。先の例で言うと、「わたし-が」「わたし-の」「わたし-を」という感じ。つまり、われらが日本語は膠着語です(が、の、を、などは文中の格を表す「格助詞」と呼ばれます)。 さて、それでは英語は典型的な屈折語かというと、これがそうは言えないのです。以下の例をご覧下さい。 英語 I love you. You love me. 中国語 我愛イ尓 (ニィ、の一文字)、イ尓 愛我 どちらも語尾変化も接続語等も含んでいませんね。 このように語順により文中の位置づけを示す言語を孤立語といいます。英語はいちおう屈折語に分類はされますが、孤立語に近い性質も持つ、ということです。 以上から、日本語とドイツ語の文法を比較するのはほとんど意味がないことは、おわかりでしょう。 そして、英語とドイツ語を比較する前に、英語と英語以外のヨーロッパ諸言語を比較する必要があるということが見えてきます(ヨーロッパで英語だけが特殊か?という議論がその前に必要でしょうが、結論を言うと、日本同様島国で育った英語は、やはり特殊なのです)。 ※さて、英語とドイツ語の違い。 ドイツ語の名詞には、他のほとんどのヨーロッパの言語と同じく、性別があります。ご存じの通り英単語には性別がありませんが、ドイツ語の名詞には、男性名詞、女性名詞、中性名詞の別があります。 個々の単語の性別については覚えるしかないのですが、大まかには際だったもの、突出したものは男性名詞、おおらかなもの、生産的なものが女性名詞、概念的なものが中性名詞と言えましょうか。 英語では代名詞にしか格変化(I,my,me,主格、所有格、目的格です)がありませんが、ドイツ語ではあらゆる名詞に4つの格があります。英語で言うところの「目的格」が、「間接目的格」と「直接目的格」に分かれているのです。 そして、その変化は定冠詞(英語のthe)が付く場合と不定冠詞(英語のaに相当)が付く場合で異なるのです。それぞれ、弱変化、強変化と呼ばれます。 英語ではbe+過去分詞が受動態、have+過去分詞が現在完了になりますが、ドイツ語ではこれはどちらも現在完了になります(ちょっと強引な説明。英文法の言葉で説明しています。分詞、というのは動詞の持つ意味を形容詞にしたものだ、との理解で以下をお読み下さい)。動詞が自動詞ならsein(be動詞に相当)+過去分詞が、他動詞ならhaben(haveに相当)+過去分詞が現在完了。前者は「私は×××した結果である」、後者は「私は×××した結果を持っている」。これに対し、受動態にはwerden(変わる)を使います。werden+現在完了で、「私は×××で変わりました」。文法学者には怒られる解説でしょうが、英語とドイツ語は、違うけど、似ていると思っていただきたく、あえて書きました。 仮定法と接続法の比較など、文法学者を怒らせるネタはまだいくらでもあるのですが、「呼び水」はこのあたりで。
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- mujer
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英語は、言葉自体の変化はほとんどない。日本語はいっぱい変化する。 ドイツ語は? 語順に関しても、語の変化に関しても、基ー本的には日本語と同じです。文法的には、英語よりも日本語。語順は、決まっているのは、「動詞が最後」で日本語と同じ。でも、主文の場合は、(つまり複合文以外)動詞が二番目になるのです。あとは、格も似ているし、とにかく、日本語を中心に考えたら、ドイツ語の文法はうまくいきます。名詞の格とは、日本語の格助詞(が、の、に、を)と思えばいいです。 た・だ・ですねぇ。もし、気にするとすれば、前置詞。前置詞は支配する(つまり後ろに従える)格が決まってるんです。これがちょっと厄介かも。 でも、ただしゃべるだけなら、無視しても分かってもらえるわ。
ドイツ語の時勢には、英語の ”be doing"のような 進行形を現す”形式”がありません。従って、”今”にあたる副詞を加え足りして”進行形”を表現します。また、”sein+自動詞の過去分詞”や ”haben+ 他動詞の過去分詞”で完了形を作ります。”現在完了形”は一般的に”過去”時制を表現する時に使われます。 ドイツ語は英語がほぼ100%喪失した所謂格変化を持っているので、文中で強調したい部分先頭に持ってくることができます。 Ich gehe morgen zur Schule. Morgen gehe ich zur Schule. Zur Schule gehe ich morgen. いずれの文でも動詞の”gehe"は二番目の要素になります。
お礼
しょうもない質問に丁寧な回答ありがどうございます☆!