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発光分光における発光線
イオン線と原子線の違いは、なんですか。各々の発光条件(ICPトーチ高さなど)の留意点などお教えください。
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ICP発光分光分析では高温のアルゴンプラズマ中に導入され たサンプル溶液の霧は瞬時に蒸発・分解・原子化・発光を します。その際、発光する原子が中性原子によるものを原 子線、イオン化した原子によるものをイオン線と称します。 どちらの線が強い発光を出すかは各元素ごとに異なります ので波長表などを参照下さい。原子線(I)、イオン線(II) などと表記されていると思いますが日常の測定ではほとん ど意識する必要はないかと思います。測定条件を厳密に決 めたい場合は各測定元素ごとに測光高さ方向にプロファイ ル測定を行います。ただ、一般的にICPは原子吸光法等に 比して元素ごとの高さ方向のプロファイルに大きな差は ないようです。厳密な測定を行う場合以外は、ほとんど 測光高さを動かさなくともそこそこの結果は得られるか と思います。最近は感度を上げるために軸方向から測光 する装置も市販されているようです。
お礼
お礼が遅くなりました。 ご回答ありがとうございました。 原子線の変動が大きいような測定結果が得られたので質問しました。測高さ以外にも細かい条件設定があるようですので検討してみます。