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仮定法の疑問文?
趣味で原文で読んでいるハードボイルド小説でどうしても理解できない文がありスッキリしません。ご教授お願いいたします。 主人公と主人公が警護している女性が車で帰る途中別の車に襲われ、無事逃げきった後の会話です。 主人公:「もし奴がもう少し上手だったら、やつの車がおれたちを吹っ飛ばしていたろう」 次の女性のセリフが問題の文です。 “Actually would he not have blasted you?" 私の訳は 「実際には、彼はあなたを吹っ飛ばさない、という結果になったんじゃないの?」言い変えると「あなたは吹っ飛ばされなっかたはずでしょう?」 でした。ところが正解(プロの翻訳家の訳)は 「実際には、あなたが吹っ飛ばされたはずでしょう?」でした。次にくる女性のセリフが「わたしは伏せていたし」ですので、やはりこれが正解と思われます。なぜなのか今ひとつ納得いきません。 “Actually would'nt he have blasted you?" なら納得できるのですが。仮定法と関係があるのでしょうか。前後から判断するしかないのでしょうか。できれば文法解説をしていただければ幸いです。また、 “Actually would'nt he have blasted you?" の訳も重ねてお願いいたします。長文になり申し訳ありませんでした。
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質問者が選んだベストアンサー
一つの英文があって、二通りの意味に取れる、好奇心がわきます。 この場面までの経緯がわからないので、想像がたくましくなり、解釈があらね方向に行ってしまうかもしれません(^^;)。 「(たとえあいつがもっと上手だったにしろ、あなたの腕前なら)、あなたは吹っ飛ばされなっかたはずでしょう?」 「(おれたちじゃなくて)、実際には、あなたが吹っ飛ばされたはずでしょう?」 この後に、「わたしは伏せていたし」とくるとすれば、後者の訳じゃないと話が続きません。 前者の意味には取れないかというと、そう取れないと言い切れないと思います。もっとも、その場合、「Would」でなくて「Could」を使うのかなと思います。 やはり、最後の決め手は前後の文脈で、筋が通るほうが正しい解釈ということになると思います。
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- pyncheon2005
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No.4の方が答えているように、この文は否定疑問文(あるいは修辞疑問文)の用法だと思います。 “Actually would he not have blasted you?"は、「あなたのことを吹っ飛ばさなかっただろうか?(いや、吹っ飛ばしたはずだ。)」の意味になり、実際には"he would have blasted you"と同じことを言っていることになります。 ここでは、その前で主人公が「おれたちを・・・」と言ったのに対して、彼女が、撃たれたのは「おれたち」じゃなくてあんただけでしょ、と皮肉のこもったコメントをしたのだと思います。いかにもハードボイルドな感じがします。 間違えていたらすみません。
お礼
彼女が、撃たれたのは「おれたち」じゃなくてあんただけでしょ、と皮肉のこもったコメント、という解釈は大正解です(質問者がえらそうにスミマセン)。 私が提供した少ない情報をもとに、隠れた部分を的確に解釈なさったことに驚きました。 ありがとうございます。
こんにちは。ご質問に沿って、疑問文について私も考えを整理してみました。 疑問文は、同じ文でも、問われていることの中身や、あるいは端(はな)から問うているのではなく訴えているのかといったことで意味内容がまるで変わってきますよね。例えば、 Are you sure? という問いも、 You are sure, aren't you? (間違いないのね?) という場合と、 You couldn't be sure! (本気で言っているの? そんなはず無いでしょ!) という場合が例えば考えられると思います。後者はいわゆる答えを期待する「質問」ではないことになります。同じように、否定形で問うた場合も、 Aren't you sure? は、 Aren't you sure, are you? (はっきりとは言えないのね?) という場合と、 You must be sure. (うそよ、本とは確信しているくせに) という場合もあると思います。 Actually would he not have blasted you? は仮定法ですが、仮定法は話者が現在の地点から想像したり推測していることなので、実質的には I think …. You think …. と言った現在形として私は捉えたいと思います。すると、この疑問文は、 Don't you think he would actually have blasted you? (He would actually have blasted you!) (本当にやられるところだったのよ!) または、 Do you think he would actually have not blasted you? (He would not have blasted you? Oh yes, he could actually have balasted you!) (やられるなんてありえなかったと思っているんでしょうけれど、本当にやられていたかもしれないのよ!) ということになるのではないかと思います。読んでいないので推測ですが、「やつらなかなかいい腕をしていたが、おしかったな、もう少しでやられるところだったぜ」「何言ってるの! ほんとにあなた撃たれて死んでいたかもしれないのよ…私は伏せていたから大丈夫だったけれど、あなたはいい標的だったし、撃たれなかったのが不思議なくらいよ!」のような流れなのではないでしょうか? ご質問にあった、Actually wouldn't he have blasted you? はもとの質問と同じ意味になると私は思います。 Actually he would not have blasted you. →Actually would he not have blasted you? Actually he wouldn't have blasted you. →Actually wouldn't he have blasted you? と考えられますので。
お礼
Actually wouldn't he have blasted you?の説明はとても分かりやすく、感謝いたします。誠意あるお答えをいただき、質問してよかったと思いました。 ありがとうございました。
日本語では 人に物を尋ねるときに否定の疑問文が使われますね。例えば「~を知りませんか?」など。英語では肯定の疑問文が普通ですよね。ところが、英語で 「Don't you know~?」とすると、「本当に知らないの? 」というニュアンスが入ります。 ご質問の文は仮定法になっていますが、これは「はず」という言葉で訳出されています。もし、「Actually would he have blasted you」とすると「 実際には あなたが吹っ飛ばされたんでしょうかね?」 という意味合いになります。 これは難しいようでも 英語のフィーリングを掴んでいれば それほど難しくはないのです。難しいのは日本語への訳し方なのです。つまり、英語の問題でありながら、それ以上に日本語の問題でもあるんです。
お礼
英語の問題でありながら、それ以上に日本語の問題でもあるんです。 とのご指摘、私も解釈に頭を混乱させている際、うすうす感づいてはいたのですが。いいヒントをいただきました。ありがとうございます。
- denebola
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"Actually"を強めに考えてしまっているのだと思います。軽いやりとりなので、意味も軽めに「(もし、追いついた時には)本当に彼にあなたが吹っ飛ばせないの?」という、前の男の言葉にそのまま疑問を投げていると捉えていいのではないでしょうか。『正解』はもっと突っ込んで「吹っ飛ばせるはずでしょう?」と裏の意味を前面に出したのだと思います。“Actually would he have blasted you, would'nt he?"と付加疑問にしても意味的には同じと思います(原文の方がスマートですが)。
- esistdas
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2点のポイントで混乱が見られる気がします。 ・仮定法の基本 ・否定辞と接辞化 まず第一(いずれも前件は省略可能です)。 If ~, he would not have done that. 「もし~なら、彼はそうはしなかっただろうに(実際はしてしまった)」 If ~, would he not have done that (≒ wouldn't he have done that)? 「もし~なら、彼はそうはしなかっただろうか(いや、しただろうに;実際はしなかったけど)」 あなたの解釈は直訳的、翻訳者の解釈は込められている意図を汲んだものといえますね。反語であると捉えれば分かりやすいかな? 第二。 仮定法抜きで考えれば、否定辞の位置には一定の決まりがあります。 ○Have you not done that? ○Haven't you done that? ×Have you n't done that? ×Have not you done that? 仮定法はformalなコンテクストに生じることも多いですから、短形n'tよりもnotを用いる方が好まれるのでしょうね。
お礼
整然とした説明に感心しました。私が調べたどの文法書にもなかった(3冊にすぎませんが)仮定法の疑問文の例文を提示していただき、感謝いたします。 ありがとうございました。
お礼
私の誤読の原因となった解釈(たとえあいつがもっと上手だったにしろ、あなたの腕前なら)をお見通しになられたことに感心しました。それゆえ前後の文脈からの判断、という一番避けたかった読解法(自信がないので)にもかかわらず、納得のいくご回答でした。 ありがとうございます。