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有機酸の薄層クロマトグラフィーによる分離方法について
こんにちは。 私、植物のミトコンドリア代謝について調べています。 そのなかで、TCAサイクルの有機酸量の変動を薄層クロマトグラフィーで分離し、解析する実験を計画しているのですが、どのような組成の展開溶液を用いれば、良く分離できるのか? どなたかご存じないでしょうか? また、その情報源(その展開溶液を用いた論文や教科書等)についても教えてください。 よろしくお願いいたします。
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なるほど、検出は昔風なオートラジオグラム、現代風なシンチレーションカウンタ、で良いわけですね。 すると選択肢は 1.固定相:順相ならばセルロース、逆相でC8、C16、シラナイズドシリカ、CN、NH2型などが考えられます。 2.移動相(液相):順相ならば酢酸エチル/水系はすこし無理でしょうから、アセトン/水/緩衝剤、アセトニトリル/水/酢酸/緩衝剤、などが考えられます。 逆相でも、アセトニトリル/水/緩衝剤でpHを変化させることで分離能が変わると思います。 ここから先は実際にやってみないと分かりません。お金との相談では、順相のセルロースの代わりに濾紙を使うペーパークロマトでアセトン/水/緩衝剤、アセトニトリル/水/酢酸/緩衝剤、を試してみるのが良いのではないでしょうか、酢酸/酢酸ナトリウムの酢酸アニオンの量を変えてみてはどうでしょう。 頼りにならなくて済みません。放射性物質14Cの扱いには十分気を付け、廃液、その他の管理にも気を付けて下さいね。
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調べものをする前にまず言っておきたいこと。 >>有機酸量の変動を薄層クロマトグラフィーで分離し、解析する実験… は、かなり困難です。 1.薄層クロマトフラフィーでは分かれた成分の位置の検出に各種の方法を使います、 最も簡単なのが硫化亜鉛蛍光法(初めから薄層内に蛍光物質を入れておき、紫外線ランプ、最近はブラックライトと呼びますが、で照らし物質のある部分が紫外線を吸収して暗くなる)ですが、使用する有機酸は紫外線ランプ(通常水銀灯)の254nmや350nmに吸収のあるものは少ない。 他にヨウ素吹きつけ、硝酸銀吹きつけ後加熱、硫酸加熱、セリウム酸化、などありますがどれも低分子量の化合物を検出するのに適していません。 もちろんどの有機酸もCoAや他のS化合物などと結合していますので有機酸自身よりは検出しやすいでしょうが。 2.薄層クロマトグラフィーの担持物質(固定層)には種類が少ない。 最もありふれているのがシリカゲル、メルクの作成済みの200mm×198mmのHPTLCを使うのが普通ですが、これは酸の展開に向かない。極性が高すぎる。 次はアルミナこれもメルクの市販品がある。こっちは層の性質に塩基性が残っているため酸の展開は出来ない。 最後の可能性はいわゆる逆相のC18処理したシリカゲル担体、これもメルクから売っているが値段が高い。 逆相には他にシラナイズドと呼ばれるトリメチルシリル基でOHをつぶしたもの、さらにニトリル基を付けたCN型、NH2型等色々…高価。 あ、セルロースがあった、これなら何とかなるかも。でもペーパークロマトと変わらないかも。さらに使ったこと無いけどアミド型もある。 極性のすごく低いフロリジル(Mg系)もあるけど卒験のとき使ったきりで分かりません。 3.逆相の担体を使った場合展開には(液層には)水/アセトニトリル系がお薦めです。 メルク社製品については関東化学のURLへ、ここでクロマトの材料も見られます。 HP>試薬検索>大項目:クロマトグラフィー…>中項目:薄層クロマト…にして薬品名を入れて下さい。値段も出てます。只で呉れるカタログ貰って読んだほうが早いです。皆様の地域の試薬屋さんにあります。 他の情報源を探してみます。--;
- 参考URL:
- http://www.kanto.co.jp/
補足
回答者の方ありがとうございます! もう少し、詳細なお話をしますと、 この解析は、アイソトープラベルの糖を前処理しています。解析対象の有機酸は、リンゴ酸、ピルビン酸とオキサロ酢酸だけでもいいです。 この3物質だけでも分離できるTLCの条件はないものでしょうか? よろしくお願いいたします!
お礼
doc_sundayさん ご回答ありがとうございました。 きっと難しい実験系なんだなーと、まだ誰もやったことのないであろう実験系への期待と不安を感じています。 いろいろ検討してみたいです。 様々なご提案どうもありがとうございました!